コストコとNetflixのビジネスモデルを考察してみた。
結論から言うと「コストコもNetflixみたいに広告付き会員モデルを取り入れたら良いのでは?」と思ったという話。
話題の発端はこちらの記事。
コストコは会員になってないと買い物ができない会員制小売です。で、年会費を払いたくない人が、コストコ会員の友人からメンバーズカードだけ借りて買い物するのが問題になってるらしい。
コストコの利益構造
「会員じゃなくても、商品を買ってもらえるなら別に良いじゃん!」と思う人もいるかもしれませんが、実はコストコは小売では全然儲かってません。つまり、原価ギリギリで売ってて、儲けは出てないと言うこと。
じゃあどこで儲けているかというと、コストコ会員の年会費収入です。実際にコストコの利益の大半は年会費収入なので、非会員が買い物しても儲からないんです。だからカードを貸し借りされるとかなり問題。
逆に言えば、小売の儲けがゼロでも会費で利益が出るビジネスモデルと考えるとそれはそれですごい。
コストコと同じビジネスモデル
ここで、コストコのフリーライダー問題(メンバーズカードの貸し借り問題)は一旦置いておいて、コストコと同じビジネスモデルが適用できる他のビジネスモあるんじゃないか考えてみましょう。
それで実際に存在しているのが、会員制レストランや会員制リゾートホテルとかです。
これらのビジネスモデルでは、高めの会費を払う代わりに相場よりもリーズナブルな価格でサービスを受けられるのが特徴。
例えばリゾートトラストさんとかがそう。
でも、こういう業態って世界的で且つ先進国の庶民に知名度が高いブランドって聞かないんですよね(超富裕層向けには存在してるかもだけど、自分は残念ながら知る由もありません…)。
思うに、飲食や宿泊は利用頻度や同時収容キャパシティが天井になってる可能性を感じます。
その点、コストコなどの小売は店舗が大混雑することはあれど、飲食や宿泊と比べれば顧客に対応できる上限がもっと高い。だからここまで大きくなれたのかな、と。あくまで要因の1つだと思いますが。
会員制ビジネスモデルで儲かる条件
コストコのような会員制ビジネスモデル、つまり本業は収支トントンで会費で利益を生み出すようなビジネスモデルの理想的な条件って何なんだろうと考えてみました。
で、思いついたのは以下の2つ。
本業は供給量が限りなく無限に近い
無限に広いターゲット層に訴求できる
こんなビジネスあるのかな?と思ってたら…あった! Netflixとかの動画配信サービスだ!
要するに、コストコのビジネスモデルを洗練させるとNetflixになるということ。デジタルデータだからコンテンツを無限に供給できて、コンテンツを見る層も幅広い。
Netflixのフリーライダー対策「広告付きプラン」
話題は冒頭に戻りますが、実はNetflixも会員アカウントの使い回し問題で頭を悩ませてました。コストコと同じ悩みです。
それで打ち出したのが、広告付きプラン。動画に広告を挟む代わりに、会費を半額くらいにしますよー、という内容です。
それでどうなったかというと、結構うまくいってるらしい。
「半額ならお金を出そうかな」「広告は別に気にならない」って層が結構いたんでしょう。結果、フリーライダー問題の一部は解決できたわけです。
コストコに広告付き会員枠を作ってみたらどうだろう?
それなら!と思い、安直なんですがコストコも「広告付き会員枠」を新設することを提言します!
具体的には、
スマホにアプリを入れてインストールすると会員証になる
アプリを定期的に開いて広告を見ると無料で会員を維持できる
電話番号とアカウトを紐つけてチート対策をする
みたいな感じ。
この方法の利点は、コストコの取引先から広告収入も得られるようになるということ。コストコの取引先は、アプリで宣伝をしておけば、店頭での売り上げ増進も見込めるかもしれません。
取引先にもメリットが生まれて、収益性も改善できるこの案。コストコさん、いかがでしょう?
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