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mioarty
近くて遠き振り返り(釜揚げ師走)【毎週ショートショートnote】
スーパーで釜揚げ師走を買った。釜揚げ師走を食べることによって、気持ちよく今年を終えようと思ったからだ。
今年も色々な事があった。たくさん思い出すために量を食べるとなれば、生よりも釜揚げだろう。
少し塩気のある釜揚げ師走は、生師走とはまた違った滋味がある。だが、おろし生姜と醤油があうのは、生も釜揚げも変わらない。
一口食べると、あったかもしれない記憶となかった記憶と覚えている記憶が、様々に蘇った。
ある野球選手は莫大な財産を取られた。長年お世話になった通訳に。しかし彼は強靭なメンタルで優秀な成績を残した。
オリンピックが開催された。回を重ねるたびに前々回あたりの記憶の方が残っていたりする。そして次回の開催地は釜揚げ師走を食べても思い出せなかった。
新札も出た。新札どころか旧札も手元にないのだが。
おかしい、発行されていないのではないか。
まあ、兎にも角にも、なんとか今年も終えられそうだ。
もう少ししたら乾燥新年も出回る。楽しみだ。
<所感>
ポジティブな終わりにしようとしました。12月の晴れた空が好きです。
以下の企画に参加しました。今年もお世話になりました。