目立ちたい 自信ない
小さいときは、もうすこし活発だった。
みんなを楽しませたいし、喜んでほしいから
なんでもやった。
なんでも、決めた。
この頃のアタシは決めることに臆病なんかじゃなかった。
どこからそんなエネルギーがわきでているのか
今じゃ謎なんだけど
とにかく、なんでもアタシの手に収まらないと気が済まなかった。
ある日、友達が学校へ来なくなった。
頭では、あまり考えずに思いついたおもしろいことを
衝動的にやった。
バスにのっていると、友達のお母さんが
バス停にいた。
その友達のお母さんは、とてもよい人で
いつも遊びに行くとケーキを食べさせてくれた。
笑顔が素敵なひとで、にこにこしてくれているから
いつでも受け入れてくれる。安心感があって好きだった。
まだ、アタシも小さい子供だからなにしても許される。
気づいてほしくて、たくさんオーバーに手を振った。
こちらに気づいて、振り向いた人は
全然知らない人だった。
はじめて、恥ずかしさをしった。
そうか。
恥ずかしい。かっこわるい。ダサい。ありえない。ヤバい。
なんてことがあると、自分が嫌になることがわかった。
ボロがでるかと思ったから
省エネ。
できると思われたくないから、諦めた。
また、今日も雪が降っている。
ブーツが、雪で染みてべちゃべちゃだった。
とにかく不快で、スーパーに寄るのもなんかめんどくせぇなぁ
足下に、白いふわふわがまとわりついた。
「オイ」
まわりに、小さな足跡がたくさんあった。
家の前で、ずっとうろうろしてたのか。この猫。
「夢じゃないんだーーーーー。やっぱなぁ。」
「夢じゃない。」
一瞬の、出来事が続くと嬉しい。
漫画のようだから。
本気な目をしているやつ
そんなやつには、本気でぶつかるのはアタシのポリシー
ダサくなんかない。
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