光と影
さすがに、寒いな…。
裏庭に出ると、草が濡れていた。
隣の校舎に向かって歩いて行くと
小窓の前に、昨日の猫がいた。
え〜。やっぱ夢じゃないんだ。まじかよ。
いや、しゃべんないかもしんないよな。
猫なだけで。
猫の方へ近づいて行くと
小窓からものすごい強い光が漏れ出していた。
走って近づき、猫に声をかけた。
「おい。大丈夫かよ」
「…ついにきたぞ」
うわ〜やっぱ、しゃべるよ。この猫
で、やっぱりアタシに興味なさそうなんだけど。
で、この光なんなの?
小窓の奥に、誰かいるらしい。
少し曇った声が聞こえた。
「この窓開かないの?」
窓に近づいて見ると
内鍵がかかっているようだった。
私は、近くにあった掌くらいの石を
小窓にぶつけた。
「ちょっと!!!あたったらどうすんのよ!!!」
中にいたのは、眼鏡ちゃんだった。
眼鏡ちゃんだったんだけど、
「ちょ。それコスプレ?」
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