ep.3 建てたい家を建ててみた
マンションに住み始めて約10年経過したころ、南側の部屋と北側の部屋の温度差によって北側の部屋の壁の結露が目立つようになっていた。壁紙を調湿性のある漆喰成分のあるものに貼り替えた。通気をよくすればいいじゃないと言われそうだが、通路なので、格子があるとはいえ、ずっと窓を開放するわけにもいかず、子供部屋なので子供の健康を考え、マンションからの脱出を図った。
板倉工法にたどり着く
当時(2002年ごろ)、関係する本や雑誌を読み漁って、行き着いたのが当時筑波大学の安藤邦廣氏が提唱した「板倉工法」だった(板倉工法が施工できる建設会社は限られているので、板倉建築協会の会員さんに問い合わせてみてください。
内容がいまも同じかわからないが、農文協から出ていた『木の家に住むことを勉強する本』に載っていた。
早々、本人に話を聞こうと連絡すると、快く会ってくれた。夏はエアコンなし、冬は薪ストーブで暖をとる。住宅地の外れに建てるといいというアドバイスをもらった。土地探しが始まった。そんな上手く土地が空いているわけない。毎日、折込チラシを見ては、現地を行って現況を確認した。ネットも利用した。良さそうな物件が見つかった。ほぼ1年がかりだ。だが、その土地は「市街化調整区域」だった。地目も住宅ではないので、市に開発許可を取らなくては家を建てられなかった。安藤先生に紹介してもらった建築会社の担当建築士の人に骨を折っていただき、無事建築にこぎつけることができた。竣工は今から20年前の8月だった。
20年経って、概ね問題はないが、以下の2点だけ困ったことが。
①気温35度以上の日が頻繁に来るとは流石に予測できなかった。エアコンなしは気温30度が限界。
②最初は、市が伐採木を貯木場を作って、そこから薪として調達できたが、貯木場への不法投棄が多いということで、閉鎖され、途中から、薪をネットで購入すせざるをえなくなってしまった。。いろいろなところにお願いしたけど、安定的に入手できるところが少ないのが難点。
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