2024POG的預言・チェッキーノの22(アルレッキーノ)
今回は2023年サンデーレーシング関東・人気ナンバーワンと目されるこの馬で一本。兄姉はともにPOG期間内に重賞を勝っているが、ブリックスアンドモルタル産駒に変わったこの馬の評価はいかに。
アルレッキーノ
父ブリックスアンドモルタル×母チェッキーノ 牡 美浦 国枝栄
【血統分析】
ブリックスアンドモルタル×キングカメハメハ×サンデーサイレンスの配合。母はイギリス系欧州スタミナ×各種の米血スピード・スタミナを持ち、ややズブさはあるものの優れた配合の馬。スローペースは不向きだが、クラシック向きの溜めて伸びる脚を持つタイプである。半兄・ノッキングポイントはマイルで勝ち上がったが、ダービー5着、新潟記念1着と、現在は2000m超を主戦場にしている。また半姉・チェッキーノ(※POG的預言あり)もマイルのアルテミスSを勝っているが、ドスローで追走が楽な形になったことが功を奏しただけで、本質的には2000m以上が合うタイプだ。
今回の父はブリックスアンドモルタル。ゴリゴリ米血を配合したことで兄弟とはタイプが異なり、よりパワーと持続力に寄った米欧混血になっている。父母の相性が合っているわけではないので、ポテンシャルはそこまで高くなく、早熟性と仕上げと立ち回りで成績をあげるタイプ。先行して押し切る競馬が最も得意で、距離は1600mがベスト、中山や京都内回りなどの直線が短いコースが合う。逆に直線の長い東京や阪神のマイルG1は適性が高くなく、デイリー杯2歳SやNZTのトライアル向き。重馬場もこなせるし、ダートはかなり強い。
【個体分析】
ゲート試験合格済で、恐らく6月デビュー。ブリモル産駒は筋肉量が豊富で仕上がりが早く、またスローペースに強いため、6月新馬勝ちが期待できるのは大きなプラス。序盤から重賞戦線を使ってくれそうな、いかにもPOG向きなタイプ。ただし血統的なポテンシャルは高くなく、米欧混血も相まって、重賞では勝ちきれない競馬が多くなるはずだ。勝ち上がりは堅いとしても、ドラフト上位の枠を使うまでには至らず、中位で拾いたいという評価になる。なお気になるキムテツ厩舎から国枝厩舎への変更だが、サンデーレーシングはアワーブラッド制もないので、変な勘ぐりはしなくてもよいのでは。むしろ引退を控えた国枝師だけに、3歳春を目指して使い倒してくれることを期待したい。
【結論】
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