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6000メートルの山越えと、月の国ラマユル②

ここ、最北のラダックは、北インドに位置するインドの秘境とも呼ばれる地域で、チベット、中国、インドが入り混じった、なかなかの異世界さを見せてくれる。

食べ物はチベット料理が多かったと思う。

モモ

ダラムサラもチベット文化が入り混ざっていたので、ほぼ毎日チベット料理を食べていた。
肉まんみたいなこれは、モモという。
味もまさに小さな肉まん!といったところだが、日本のものとは全く違う。
もっと素朴で、主食みたいにホイホイと食べれてしまう。


話を戻そう
高山病からの回復は、まぁダラダラ続いていたと思う。
数日ゆっくりしながら徐々に回復していった。
とはいってもレーの標高も3500メートルだ。
6000を超えた後、3500メートルで高山病を治す…
ことが出来たのである。
体の慣れというのには、いつも感謝しかない。
酷使させて、本当に悪かった…

富士山より高い山で人々が暮らしていることも驚きだった。
レストランやインフラが設置されており、ネットも使えるのである。
人類の進化は…一体どうなっているのだ、、、


このままラマユルまで向かって良かったのだが、その途中にアルチという面白い場所があるときき、寄り道してみる事にした。

アルチ風景

アルチゴンパ

アルチ曼陀羅


チベットの歴史ある壁画で有名なアルチゴンパなどがある。


このあたりは、ゲストハウスもあるのだが、食事付きのホームステイ方が多かった。
食事を共にしながら、家族との交流ができるからいいスタイルだと思う。
何かみっちりと目的があれば良いのだが、そこまでみる場所が多くはないので、家族と共に過ごすステイはなかなか良い。

私は感じの良さそうなご夫婦の元にお世話になる事にした。
街へ連れて行ってもらったり、ご飯を食べたり、ホームパーティへ連れて行ってもらったり、穏やかで楽しい日を過ごしていた。
私は二人が仕事へ行っている間は、少し遠出をしたり、散歩をしたり、ゆったりとした毎日を過ごしていた。
アルチを堪能したので、いよいよラマユルへと行こうと決めるのだが、最終日に予期せぬ事件が勃発する…

夕食どき、旦那さんと二人でいつものように食事をしていたのだが、
なんと彼が襲いかかってきたのだ!!!

これには衝撃だった。
鈍感な方ではないので、男の色目や好意にはすぐに気づく方なのだが…
奥さんもいるし、安心しきっていたのか、、、
そんな素振りを今まで全くみせた事のない人だった。

な、なんなんだ。。。
ずっとスキを狙っていたのか??
それもと最後のチャンスをモノにしようとでも思ったのか?!

私は全力で彼を押しのけ、逃げる。。。。

え??
えーーー!??!?

こうとなれば、もうここには居られない…
いち早くここを出なければ。やはり早急に明日出る事にしよう。

奥さんが戻ってきた。
正直、こういうことがあったと彼女に伝えようとも思ったのだが、
ここは言葉を押し殺した。。

ここで言ったところで、、、、もうどうにもならない。
彼女に伝えるべきことではない気がした。

悪いのはあの、男だ…


同居している男に何かされる…
というのは、実はこれが初めてではなくて、
数年後のブラジルやスペインでも同じような体験をする。。
スペインの方は、かなりヤバいやつだったので、これもまたネタにしたいと思う。。


次の日、彼は平然としていた。
私はまだモヤモヤしていて、今まで通り彼を受け入れることが出来なかった。正直かなり腹が立っている。
バス停まで送ってもらい、ラマユル行きのバスを待つ。

ああ、もう次へ行こう。
嫌なことは全て忘れてしまえばいい。
新しい土地が忘れさせてくれる。




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