体当たりの大失敗編
体当たりしないとわからないことは沢山ある。
それが成功するのかしないのか、全てはやってみないと分からないことだ。
私の精神的にも肉体的にも大ダメージを食らった大失敗があった。
それはインドからカンボジアにいくと決めた時だ。
インドにいて、ビザが切れる時どうしようか本当に迷った。
日本に帰るべきか、そうではないのか。
インドではチベタンマッサージを習っていた。
その頃、チベット人にマッサージを教える施術経験豊富な日本人女性に施術を受けた。
とても感動した。
彼女はリンパを主に触っていた。
タイマッサージでは、力や圧をかけないといけないが、その概念が覆されるような施術の方法だった。
日本でタイマッサージを始めて受けた時の衝撃と似ていた。
リンパを学んでみたいと思った。
だから日本に帰ってリンパを学ぼうかと思った。
だけど同時に以前から興味のあった、児童売春について以前から興味があり、それにも携わってみたいと思っていた。隣国のカンボジアへ行ってみようとも思った。
それをするには特にスキルも知識も人脈もなかった。
心の矢印がどちらに大きく向いたかというと、カンボジアだった。
何か大きなことを成し遂げたいと、小さい頃からそう思っていた。
自分がNPOを立ち上げて、活動している自分は、まさになりたい未来の姿だ。
何をしたら良いのかよく分からない。行ってみたいと分からない。
とりあえず行くしかない。誰かを救いたいと思ったのかもしれない。でもそれは過去の自分が救われたかっただけだと後から気づくことになるのだが。
陸路でカンボジアへ向かうことを決めた。
自分が大きくなれる気がした。興奮と未来への期待と不安。
この先に最高に過酷な道が待ち構えると知る由もなかった。