将来への備え ”2000万円問題”①
こんにちは、牧野肇です。
皆さんは「2000万円問題」を覚えていますでしょうか。
ちょうど1年程前に大きな話題となりました。
現在は色々な状況が重なり、そう言えばと思う方もいるかもしれませんね。
「2000万円問題」はなくなったわけではありません。
むしろ状況は芳しくない方向へ向かっている可能性すらあります。
このことを踏まえて将来を考えどのような対策をしていく必要があるのかを一緒に考えていければと思います。
〇2000万円問題とは
はじめに「2000万円問題」についておさらいをしていきます。
この2000万円は以下、総務省のデータから導き出された数字です。
・夫65歳、妻60歳の時点で夫婦ともに無職である。
・30年後(夫95歳、妻90歳)まで夫婦ともに健在である。
・その間の家計収支がずっと毎月5.5万円の赤字である。
毎月の赤字×12ヵ月×30年=老後に必要な金額
5.5万 × 12 × 30 = 1980万
年金のみで生活をしようとするとこのように約2000万円が不足するという現状が起きているわけです。
このデータはあくまで現在のものです。
気を付けたいのは日本の年金制度についてです。
日本の年金制度は「賦課(ふか)方式」というものを取っており、現役で働いている世代が納めた社会保険料を年金受給者に支払っている制度にです。
つまり、少子高齢化が進めば働く人が減るとともに年金の受給額は減っていきます。
このままだとデータ上では2000万円問題はさらに大きく深刻になっていきます。
ここで会社員として働いている方が気になってくるのは退職金だと思います。
今回、「2000万円問題」、「年金」について書かせていただきました。
次回は退職金や今後の働き方からこの「2000万円問題」に備えていく方法を一緒に考えていければと思います。