初回観劇の感想メモ
※メモ用に箇条書きにします。
ちゃんとした感想ははてなにあげるつもり。
・とにかく細かく丁寧に描かれている。本(松岡訳、ちくま版)の内容とあまり乖離がなく、展開が突飛になることが少ない。
・登場人物のキャラ付け、そして衣装で判別がつきやすくなっている。
観客のほとんどが観劇慣れしていない、そしてストーリーを追える層ではないことを加味してか?(肯定・否定派別れるけれど)
・想定30歳と言われているハムレットだが、今回はおそらくそれよりも年齢は低めに設定されている。とにかく、うら若き青年といった印象が強い。、後ろ歳は風磨くんの実年齢と同じにされてるんじゃなかろうか。
・とにかく風磨くんも目の演技が上手い。SexyZone全員目で感情表現が得意な人たちの集まりだけど、明確な殺意を宿らせた目、本当に愛おしく見つめる目、感情が目に籠っていた。
・姿勢も矯正したのか、意識したのか、猫背が治ってる。
・セリフの声色が全然違う。声が枯れているのもあるのか・・・?周りに比べたら圧倒的に声量はない方だけど、とにかく聴きやすい。ボイトレすごい頑張ったんだな・・・
・「唇には指で封印を」、ずるい、口元に手を持っていくな、好きだから
・白い肌に滴り落ちる血・・・!!!!!!!!!!
・尻、しり、おちり
・出ーーーーーーーーーーーーーーー!サスペンダー!!!!!!!!!
・花冠
・ロズギルの嫌われよう凄い、みんな言ってるけど、多分この一件より前から嫌い、特にギルデンスターンだけこてんぱんにやられる。髪の毛掴まれて引きづられる。でもちょっとそこ変わってほしい(は?)
・クローディアスが意地汚い叔父過ぎない、なんか権力を得たいから兄を殺したという傲慢さをあまり感じない。割と傲慢な人で描かれることが多かったので、意外だった。でもガートルードのことは本当に惚れている様子なので、先王殺しの動機はガートルード>権力という印象
・ガートルードは、かなり母というよりは女性。一人の女性。クローディアスと口づけを交わしそうになるシーンがあったけど、躊躇いもなくむしろ誘うようにしていたので、自分が「女性」でいることに喜びを感じるタイプのお妃。安蘭さんの発声が美しすぎる、さすが歴代宝塚OGでも指折りの実力者。背中向けられても聞き取りやすい。
・ホレイショーは友人そして参謀の印象が強い。役によっては利己的な人物に見える時もあるけれど、ちくま版ということもあり、ハムレットを慕っていて、大切にしている様子が伝わる(「負けますよ」とか最後のシーンとか)でもハムレットが幼く感じるので、設定年齢も少しお兄さんに見える。おそらくハムレットは幼少の時から、この聡明なホレイショーを慕っていたんじゃないかなと思わされるほど。敬虔な部下というよりは、ハムレットの中では身を委ねられる数少ない人という印象。秋人くんが凄い風磨くんにお兄ちゃんしてる。いつも起こしてくれてありがとう。そしてこの人の声は財産ですね!いつ聞いても明瞭な声。もちろん2.5出始めの時よりかっこよくなられて・・・、オーディションにて決定したそうですが、秋人くんだからできたホレイショーだと思います。
・レアティーズは、文章で読む以上に熱血漢。妹のことも大好きだし、そして自分が強くありたいという向上心の高めな青年。そして登場人物の中では一番ってくらいまっすぐな青年。これは演じている章平くんの印象が反映されている気もする。骨太で豪傑。が故に、狂ったオフィーリアをみて崩れゆく様が、ギャップがある。でもやはり誠実な性格がだからこそ、ハムレットの心情を汲み取り、死ぬ間際に全てを吐いて天に昇るんだな・・・と感じた。
・オフィーリアはか弱いだけでないのがよかった。どことなく、自分の意思が弱く父親や、ハムレットに翻弄されるだけのキャラクターという印象が強かったからこそ、話のコマではなく、そこにいる人間として描かれていたのがよかった。演出によっては悲劇を増長させるだけの存在として扱われることもあるので・・・そして何よりこのオフィーリアは、ちゃんとハムレットの拗らせた部分を理解しようとしていたし、ハムレットのことをちゃんと愛してたオフィーリアだった。だけに、「尼寺へ行け!」が切なかったし、ポローニアスが殺されて、気狂いし始める部分もいたたまれない気持ちになった。気狂いの時に布を被って出てきたのは賛否分かれてるけど、私は好き。むしろ顔が見えないからこそ、掻き立てられるものがあった。
・風磨くんのハムレットはとにかく純粋。非常にイノセント。そして愛情深いハムレットで、気高くもある。先王にも深い敬愛があったからこそ、その愛する父が死んで間もないのにもう女の顔に戻っているガートルードに抵抗感を示すし、気高く生きたいが故に腐敗したデンマークの状態も気に食わない。あとは誰も味方じゃないみんな敵と周りを睨みつけているというよりは、誰を信じるべきかはもうすでに決まっていて、そうでない人の前で、自分の本心を悟られないための武装としての「気狂い」を演じているというのがよく伝わってくるハムレットだった。
オフィーリアの事も心底愛していたよね・・・河合さんの解釈ではオフィーリアが自分を遠ざけたのが許せなくての尼寺ではなく、オフィーリアをポローニアス含め彼女の誠実さを穢そうとする要因(もちろん自分からも)守りたい、どうか清い君のままでいてくれという切実な願いもあるっていってたけど、本当にそう。
そして最後の白衣装の風格たるや・・・11日はちょうど髪色が変わって、フォトコールの時よりもディカプリオ感がすごかった。メイクは薄いのに、しかも、割と他の役者さんより華奢なのに、主演の存在感がちゃんとあった。
・本当に風磨くんの努力の夏の成果がわかる舞台
・そのほとんどがオタクにしか消費されないのがちょっと悔しいくらいに、良すぎた。そもそもFCと一般と当日券なのが選民されすぎる・・・
・カンパニーに愛され座長すぎ
・舞台に派手な設営がない分、役者の衣装と、証明が舞台の設営のような感じ。
・1幕に感情が乗れば・・・とみんな言うけど2幕、3幕の加速感を出すなら1幕が濃い味付けになるのはどうかな・・・って感じる
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