見出し画像

ハードウェアウォレットLedgerを盗まれたら?デバイス紛失時の正しい対処法

人気の「Ledger」の発表によるとFTXの破綻により、Ledger社が発売するNanoウォレットの販売台数が過去最高を記録しました。

ここ数ヶ月の間に、日本の暗号資産・NFTホルダーもLedgerをゲットして資産を管理する人が増えています。ハードウェアウォレットは、最も安全な資産の保管方法として広く知られています。

しかし、Ledgerデバイスは、USBのような手のひらサイズの小さなデバイスです。「ハードウェアウォレットを紛失したら?」と不安な人も多いはず。

今回は、Ledgerのハードウェアウォレットを紛失したら資産はどうなるのか?
Ledgerデバイス盗難・紛失時の正しい対処法と合わせて解説します。

1. Ledgerデバイスを盗難・紛失したら?

まだLedgerウォレットをお持ちでない方は、以下の記事をチェックしてください↓

まず結論を述べると、Ledgerデバイスを紛失した場合も、暗号資産は安全です。

なぜか?その理由は2つあります。

理由① 暗号資産はブロックチェーンに保管されているから

暗号資産やNFTは、Ledger Nanoの内部に保管されているわけではありません。資産は、ブロックチェーンに保管されています。

Ledgerハードウェアウォレットは、ブロックチェーン上の資産へアクセスする際に必要な「秘密鍵」を保管しています。したがって、Ledgerデバイスを失くした場合でも、資産が消えることはありません。

さらに深掘りすると、その秘密鍵は「セキュアチップ」と呼ばれるパスポート等に使用されるチップ内に保管されています。盗んだLedgerデバイスを解体しても、「秘密鍵」を抜き取ることは不可能です。

理由② Ledgerデバイスのリセット機能

何者かがLedgerデバイスを盗んだとしましょう。Ledgerデバイスは、4から8桁のPINコードでロックされています。

盗んだLedgerデバイスを使用するには、PINコードを入力してロックを解除しなければなりません。しかし、Ledgerデバイスは、誤ったPINコードを3回入力すると工場出荷時の状態へリセットされます。

Ledgerを再度使用するには、初期設定の際に書き留めたリカバリーフレーズをデバイスに入力しなければなりません。リカバリーフレーズは、所有者のみが知る安全な場所に保管されているはずです。

デバイスが盗まれた場合にも、PINコードやリカバリーフレーズを知られていない限り、資産を盗むことはできません。

2. Ledgerデバイスが紛失・盗難に遭った場合の対処法

Ledgerデバイスを紛失した場合、まずリカバリーフレーズが安全な場所に保管されていることを確認しましょう。

前述したように、PINコードとリカバリーフレーズを知られていなければ、資産は安全です。ただ、デバイスが壊れてしまった場合には、簡単に新しいデバイスからアカウントを復元することができます。

(1)新しいLedgerデバイスを用意する。

複数台のLedgerを所有している&今すぐ壊れたデバイスのウォレットにアクセスしたい場合は、使用しているデバイスをリセットして復元したいウォレットのリカバリーフレーズを入力することが可能です。

誤ったPINコードを3回入力するとデバイスをリセットできます。
この際、リセットするデバイスのウォレットに紐づくリカバリーフレーズが手元にあることを確認してください。

スペアのLedgerデバイスがない場合は、公式サイトから購入しましょう。

(2)Ledger Liveアプリで初期設定。

Ledger Liveアプリのダウンロードはこちら

(3)「リカバリーフレーズでアカウントを復元」を選ぶ。

(4)24単語のリカバリーフレーズを入力する。

少しでも資産の盗難やリカバリーフレーズ流出のリスクが疑われる場合、同じウォレットを引き続き使用することは避けましょう。

デバイスが盗まれた場合は、すぐにリカバリーフレーズを使用して資産にアクセスし、安全な暗号資産ウォレットやアドレスへ全ての資産を移してください。

このような事態に備えて、2台以上のLedger Nanoデバイスを用意しておくと安心です。緊急時にすぐにリカバリーフレーズを入力して資産へアクセスできるからです。

Ledger Nano S Plusは、Nano Xに比べて値段が安いため緊急時用として一つ購入しておくといいでしょう。

この他にもLedgerは、複数台のNanoデバイスをお得に購入できるセット商品も提供されています。

https://shop.ledger.com/ja/products/ledger-backup-pack

ぜひ、Ledgerデバイスを複数所有することも検討してみてください。

関連記事↓

dYdXでは、セルフカストディで自分自身で資産を管理しながら、暗号資産のトレーディングが可能です。


いいなと思ったら応援しよう!