ソシオニクスで見るコウモリの絵本

最近たまたま読んだ英語の絵本を紹介する。僕が訳したから語彙力・表現力のない雑和訳付きで全文掲載。コウモリ親子のストーリー。
ソシオニクスでどんなタイプになるのか、ChatGPTに聞いたことをまとめただけになる。

Into the Night by Cynthia Platt

Bat's home was a vast cave filled with jagged rocks and exciting pathways. It was the best home in the entire world. He shared it with Dad and lots of other bats. But he was not like them.
コウモリの家はギザギザの岩とワクワクする道でいっぱいの広大な洞窟だった。そこは全世界で一番最高な家だった。彼はお父さんや沢山の他のコウモリと一緒に住んでいた。でも彼は彼らとは違っていた。

Every night, Bat flew out of the cave to explore the deep, dark night like the other bats. Every night, he wanted to stay home and do his own thing instead.
毎晩コウモリは洞窟を飛び出し、他のコウモリと同じように深い闇の夜を探検した。その代わりに毎晩彼は家にいたかったし、自分のやりたいことをやりたかった。

"Everything is so beautiful at night," his dad told him. "I can't understand why you don't love it!" "I go out in the night all the time," Bat groaned. "It's boring."
「夜は何もかも美しいよ」 彼のお父さんは彼に言った。「なんでそんなに好きになれないのか分からないよ!」「僕はいつも夜中に出かけている」コウモリは不満そうに言った。「退屈だよ」

"But think about the starlight!" Dad said. "Starlight is overrated," Bat replied.
「でも星の光を考えてごらんよ」お父さんは言った。「星の光は大げさだよ」コウモリは返した。

"The sounds of the night are so lovely!" Dad told Bat.
"They're just sounds," Bat argued.
"It's not music or anything."
「夜の響きはなんて素敵なんだ!」お父さんはコウモリに話した。「ただの音じゃん」コウモリは反対した。「音楽でも何でもないし」

"Even you have to agree that the shadows the trees cast in the moonlight are intriguing," Dad added. "The shadows are my least favorite part of the night," Bat informed him.
「月明かりの中で木々が作る影は面白いと思わないか?」お父さんは付け加えた。「影なんて、夜の中で一番嫌いな部分だよ」コウモリは答えた。

"I don't even want to go flying at night anymore," Bat declared. "But all bats love to glide through the night sky!" Dad told him.
「もう夜に飛ぶのはやめたいんだ」コウモリは告げた。「でもコウモリはみんな夜の空を滑り抜けるのが好きだよ!」お父さんは彼に言った。

"Are you feeling okay? Is everything all right?"
"I'm fine," Bat said with a sigh.
「気分は大丈夫?何かあった?」
「大丈夫だよ」コウモリはため息混じりで答えた。

When the time came to leave the cave again, his dad said, "Let's just do it together this one time. Then you can decide whether you want to fly tomorrow night." "Fine," Bat reluctantly followed.
また洞窟を離れる時にお父さんは話した、「一回一緒に行こうよ。それで明日の夜に飛ぶか飛ばないか決めればいいよ」「わかったよ」コウモリは渋々ついて行った。

"That shadow looks like a giant mushroom to me," Dad told Bat. "And that one looks a little bit like a raccoon!" "Hm..." Bat said. He could see the shapes now, but he didn't want to admit it.
「私にはあの影は大きなキノコに見えるよ」お父さんはコウモリに話した。「それとあっちのはちょっとアライグマに見える!」「うーん…」コウモリは言った。彼にもその影が見えた。だけど認めたくはなかった。

"Do you hear the frogs singing to each other?" Dad asked. "Frogs can sing?" Bat wondered. He didn't want to be interested, but he sort of was.
「カエルたちが歌ってるのが聞こえるか?」お父さんは尋ねた。「カエルって歌うの?」コウモリは疑問に思った。彼は興味を持ちたくはなかった。だけど何となく気になった。

"It's a beautiful night to look at the stars," Dad told him. "Even the ones that aren't up in the sky," Bat replied. As Bat watched the fireflies and stars that night, he realized that maybe he had been missing out all this time.
「星を見上げるのにいい夜だよ」お父さんは彼に言った。「空にいない星もね」コウモリは答えた。その夜、コウモリは蛍や星を見ながら、ずっとそれらを見逃していたかもしれないと気づいた。

Bat smiled at his dad. "I guess the night isn't so bad. Maybe I'll fly with you tomorrow too."
コウモリはお父さんに微笑んだ。「夜はそんなに悪いもんじゃないかも。明日も一緒に飛ぼうかな」

これを読んだときにコウモリはILIかな?と思った。父親からの感情的な共感の強要に対して反発していると解釈するなら脆弱Feで違和感ないなと。
ChatGPTに聞いてみた。

このコウモリの主人公は、ソシオニクスの**ILI (INTp)**に近い特徴を持っていると思います。以下の理由からです:
興味の偏り:コウモリは、他のコウモリが楽しむ「夜の美しさ」にあまり関心を持っていません。典型的なILIは、自分が興味を持つ分野にだけ集中し、他人が楽しんでいることに共感できないことがあります。
批判的な態度と分析的な傾向:コウモリは、父親の言う「星の光」や「夜の音」に対して批判的で、どれも大したことではないと感じています。これは、ILIがTe(外向的思考)を創造機能として持つため、物事を客観的かつ効率的に評価しがちなためです。
無関心と保留的な態度:コウモリは夜に飛びたくないという明確な意見を持ちながらも、父親の誘いに従って夜空に飛び出し、最終的には少し楽しみを見つけます。ILIは新しいことや変化に対して慎重で、簡単に心を開かないものの、一度試してみると新しい視点に気づくことがあります。
独自の視点:最後に、コウモリが「空以外の星」を見つけるシーンがあります。これは、普通の見方とは違う視点を示しており、ILIが持つ「独特な視点」や「新しい発見」に繋がります。

これらの要素から、コウモリはILIの性格に非常に合っていると考えられます。彼の興味の変わりやすさや慎重な態度、独自の視点がその特徴にぴったりです。

すべてのILIがこの特徴に合致するとは思っていない。ただ、ここにある情報のみで判断するとやっぱりILIに近いか。
だけどなぜLIIに見えないのか、ちょっと気になる。批判ならLIIにだってできそうじゃないか?

このコウモリがLIIじゃなくてILIに見える理由はいくつかあると思います。LII(論理内向型の直観タイプ)との違いは、特にその態度や行動に現れています。
批判的かつ退屈を感じる態度:コウモリは父親の言葉に対して批判的で、何に対しても退屈だと言っています。この「退屈さ」や「批判的な目線」は、ILIがよく見せる特徴です。LIIの場合、論理的に分析することが多いですが、ILIの方が「興味がないから否定的な態度をとる」傾向があります。
体験に対する無関心さと変化への抵抗:LIIは理論やシステムを通して新しいアイデアを受け入れる一方で、ILIは内向的直感(Ni)が主導で、未来や時間の流れを考慮するため、自分が興味を持たないことには消極的です。Niは未来の予測やパターン認識に長けており、一度経験したことや結果が予測できるものには「新鮮さがない」と感じて無関心になる傾向があります。たとえば、コウモリが「夜は退屈」と感じるのも、すでに夜の体験を理解し、新しい刺激がないと判断しているからです。
他者の影響を受けた時の反応: 父親がコウモリを外に連れ出した時、コウモリは最初は興味を示しませんが、少しずつ周囲の美しさに気づき始めます。このプロセスは非常に消極的ですが、徐々に直感的に感じ取っていく姿が見られます。LIIなら、もっと論理的に理解しようとするか、物事のシステムやパターンを見つけ出そうとするかもしれません。しかし、コウモリは「直感的な感覚の変化」を通して、自然とその美しさを受け入れていくように見えます。彼の反応は、物事を深く考えるというより、周囲の雰囲気や瞬間的な印象に基づいて変化していくため、この受け入れ方は直感(Ni)に強く依存している印象があります。
理論的なアプローチの不足: LIIは物事を理論的に整理し、構造化された思考を好みます。しかし、このコウモリは具体的な理論や抽象的な枠組みで世界を理解しようとしているわけではなく、むしろ直感や個人的な探求を通じて物事を感じ、評価しています。これはLIIよりもILIに近いアプローチです。

つまり、このコウモリはLIIよりも直感的な視点(Ni)を中心に行動し、興味がないことには消極的かつ批判的な態度を取ることから、ILIと判断できます。

ILIとLIIじゃ、まず興味ありきでしか動かない、直感に依存し批判的な態度を取る方がILIみたいだな。でもコウモリなんだし構造化された思考なんてしないような気がしないでもない。
てか直感的な視点を中心に行動と言えばIEIも同じ気がする。何でIEIじゃないんだろう。

このコウモリがIEI(内向的直感・外向的感情タイプ)ではなくILIだと思われる理由もいくつかあります。IEIとの違いをいくつか挙げてみます。
感情表現の欠如:IEIはFe(外向的感情)が創造機能にあるため、感情を共有したり、他人の感情に反応することが得意です。もしコウモリがIEIなら、父親の夜の美しさに対する感情的な反応にもう少し共感したり、それについて一緒に盛り上がる可能性があります。しかし、このコウモリは基本的に冷静で、父親の感情に対して無関心または批判的な態度をとっています。感情的なリアクションがほとんどないのは、Feが弱い(脆弱機能)ILIの特徴に近いです。
批判的な態度:コウモリは父親の提案や夜の美しさに対して批判的で、「つまらない」「退屈」と言っています。IEIの場合、たとえ何かが退屈だと感じても、それを否定的に表現することは少なく、むしろ別の形で自分の感情や視点を表現することが多いです。IEIはネガティブな感情であっても、より感情的なフィルターを通して他者に伝えるため、ここまで直接的に「つまらない」と言うことは少ないです。このコウモリの態度は、むしろ論理的かつ批判的なILIの特性に近いです。
内向直感の使い方:両者ともNi(内向的直感)を主導機能としていますが、IEIのNiは未来の可能性や感情的な意味合いに焦点を当てがちです。例えば、IEIは「この夜の美しさが自分にとってどのような感情をもたらすか」や、「この体験が将来どういう意味を持つか」といったことに関心を持ちます。しかし、このコウモリは単純に「興味がない」「退屈だ」と言っており、深い意味や感情的な未来の展望を探求する様子がありません。これはILIのNiが、物事の因果関係や情報の流れに対する関心を持っていることを示していると考えられます。
感情的な受容力の欠如:IEIは、他人の感情を受け入れ、それに反応することが得意です。父親がコウモリに「夜の美しさ」について話しているとき、IEIなら少なくともその感情を感じ取って共感しようとする可能性があります。しかし、このコウモリは感情的な反応を示すのではなく、すぐに批判的なコメントを返しています。感情を理解したり反応したりすることよりも、事象の評価や批評を優先しているのはILIらしい行動です。

つまり、このコウモリは感情的なやり取りを避け、むしろ批判的で価値評価に重きを置く態度が目立つため、IEIではなくILIに見えると言えます。

感情を理解したり反応したりすることよりも、事象の評価や批評を優先するのがILIなのか、納得。確かにコウモリは感情的に共感する気が薄そうに見える。自分の共感と相手の共感のいい塩梅を見つけるのが下手なのは論理型っぽくはある。
でも創造Teなら批判的な態度は取るもんじゃないのか?何でSLIじゃないんだろう。

確かに、Teが創造機能として働くタイプ(例えばSLIやILI)は批判的な視点を持つことがよくあります。特に、Teは効率や実用性に重きを置くため、物事を効率的に評価し、効果的でないと感じたものに対して批判的な態度を取ることがあります。
では、なぜこのコウモリのキャラクターをSLI(ISTp)ではなく、ILI(INTp)に近いと感じるのかを考えてみます。

内向的直感(Ni) vs. 感覚的感受性(Si):SLIは感覚的な快適さや実際的な経験に強い関心を持ち、物理的な環境や実際に触れられるものに対して敏感です。しかし、このコウモリの物語では、感覚的な楽しみや心地よさよりも、抽象的な「退屈さ」や未来の可能性についての考えが前面に出ているように見えます。「もう飛び回るのが退屈」「星や夜の音もつまらない」という感覚は、外的な現実よりも内面的な世界や未来を見据えた考え方に基づいているようです。これは内向的直感(Ni)の特徴であり、SLIよりもILIの方が強く示す傾向があります。
Teの使い方:SLIもTeを創造機能として持つため、効率的な批判や実用的な評価が得意です。しかし、SLIはその批判を物理的な現実や具体的な物事に対して行うことが多いのに対して、このコウモリは夜や星などの抽象的なテーマに対して批判的です。ILIもTeを使いますが、その批判はより抽象的で理論的なものに向けられがちです。「星は過大評価されている」や「音はただの音」というセリフは、物理的な現実への批判というよりも、世界の抽象的な側面に対する冷めた視点の表れです。
退屈感と予測可能性:SLIは物理的な快適さや楽しみを大切にしますが、ILIは物事が予測可能であることに対して退屈を感じやすい傾向があります。このコウモリが「夜の飛行が退屈だ」と感じているのは、物理的な活動が面白くないというよりも、夜に対する新しい刺激や未知のものがなくなってしまったことに対する失望感のように思えます。これは未来の可能性を探るNi主導のタイプ、特にILIで見られる特徴です。

このコウモリのキャラクターがSLIではなくILIに見える理由は、彼の批判が具体的な現実に対するものというよりも、抽象的な側面(夜や星、音といった非物質的な要素)に向けられている点です。また、彼が退屈を感じる理由が、物理的な快適さよりも、未来の予測可能性に対する不満である点も、ILIっぽさを感じさせる要因です。

ただし、もしこのキャラクターが物理的な快適さや環境への関心をもっと強調していた場合、SLIの可能性も考えられるでしょう。

確かに、感覚刺激に対しての無関心さはNi>Siだなーとは思うけども。風が冷たいから嫌だとか虫が顔に当たるから嫌だとか、そういう感覚的な快/不快の基準が加味されてない。

ChatGPTが言ってることは気まぐれなので、別の判定結果になるときもありそうだ。合ってるかわかんない理屈なとこもあるけど興味深い。ついでに言うと、このコウモリはMBTIではINTP、エニアグラムではタイプ5(ワンチャン4)だそうだ。でもまあこういう分析をさせるのはおもろいなー

他者に批評的、批判的な態度を取り続けるのは良くないですね。僕はある時ある人に「いつも否定から入るよね」と言われたので、それからは気をつけるようになった。ああ言えばこう言うってやつ。このコウモリもいつか誰かに指摘されて気づく時が来るんだろう。


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