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プ譜は星座の夢を見るのか?

現代は情報化社会となり、時代の変化は早くなり、一方で少子化は進み労働人口は減っていき、さまざまな問題が顕在化する時代です。


ネガティブな一方で価値観の多様性、自由な働き方など各々のライフスタイルにあった過ごし方を持てる自由な時代でもあります。

問題はたくさんあるが自由な活動も認められる時代であり、私はプロジェクトに多くの人が取り組む時代になると思っています。

ここでのプロジェクトは決まった工程を踏むようなイメージではなく、探索的な活動をイメージします。
会社に所属しながらもさまざまなプロジェクトに属する働き方が一般的になるのではと。

いうなればプロジェクト時代に突入するなかで、プロジェクトとどう付き合っていくのかが課題となり、そこでプロジェクトのフォーマットとしてプ譜が活躍します。

プロジェクトを構造化しつつ、目標や目的を共有し、プロジェクトに不慣れな人にとっていわば羅針盤として貢献すると思います。

プ譜はプロジェクトをはじめる人にとって役立つとともに、プロジェクトが横断的に協調しあうことにも役立つと考えます。

プ譜によって構造化されることで、データベース化され共有、検索をすることができ、そこから情報の交換やプロジェクト間の共通項を見つけるインサイトを得ることに繋がります。

すでにキックプ譜というサービスがあり、個人やチームで編集し、記録することができます。しかし、横断的なインサイトを得るところには
至っていないです。

プ譜のデータベース化しインサイトを得るにはどうすればいいでしょうか?
プ譜の検索はどの単位ですればいいでしょうか?(プ譜単位?要素単位?)
AIが発展する時代にインサイトを得るというのは人間ならではの活動ではないでしょうか?


知の巨人レヴィ・ストロースの言う構造も無数の分類によってぼんやりと浮かんでくるものです。大量の情報から逆算的に導くものでもあります。
構造をAIに見つけさせるというのはつまらない行為ではないでしょうか?
構造を見つける能力は計算量の爆発の先に見つけたいものです。
プ譜の検索は結果ではなく星座のような構造を見つける過程へといざなうためにも、要素的な検索が何かを掴むかもしれません。

昨今のLLMの勃興にともない検索も変化してきました。
検索の仕方が文章のベクトルデータから類似するものを探すようになっています。ベクトル検索を活かすと面白いものになるでしょう。

プ譜をばらばらにし、廟算八要素、施策、中間目的、勝利条件、獲得目標をバラして検索してみるとどうでしょうか?
(レヴィ・ストロースの神話をバラして構造を探すように)
自分の獲得目標が他の人の施策とつながっていたなんてあると面白いのではないでしょうか?

プロジェクトの関係性のイメージ図

要素同士のつながり(類似性)が星座のようにつながっていきます。
もし施策が勝利条件や獲得目標とつながるなら、一種の入れ子構造を模しています。

絵に描いた持ちもつまらないので、つくってみましょう。

プ譜の検索サンプル

要素の類似性を検索する仕組みを実装しました。
プ譜を保存するときに、バラして文章をベクトル化してベクトルデータベースに格納し、プ譜や施策、中間目的を横断して検索できるようにしました。

今回は実装していないですが、プ譜を保存するときに要素間の関係を保存すれば、イメージ図のデータを保持できます。
プ譜の下部に関連する項目を列挙するようにしました。(一定以下の類似度で足切り(今回はスコア3.5以上を設定))

類似項目の列挙

ソースコードはこちらで公開しています。

ここからさらに発展させてプ譜同士の協調や構造の発見に向けてより考察を深めて行きたいです。
もし、プロジェクトを横断的に協調しあうことに課題をお持ちでプ譜の活用を考えてみたい方はご連絡お待ちしています。


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