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足骨日記25
こんばんは。皆さんのお陰でこの日記もサボることなく続けることができました。痛みだけは相変わらずですが傷跡も綺麗になりました。
あと、とうとう退院の日取りが決まりました!\(^-^)/
今日は残り少ない僕のリハビリの話
今日昼の検温のときに看護師さん(俺が苦手なおばさん)がめんどくさそうに、退院する日決めました?と聞いてきた。
僕は、ん?と聞き返すと、今月一杯で退院するんですよね?と聞き返してきた。
え?退院できるんですか?と僕は更に聞き返した。
遡ること三日前くらい、理学療法士の彼女に俺そろそろ退院したい。と相談をして、家族や職場の人に退院を急かされてると伝える。
僕の肌感覚では、こっちがなにも言わなければ少なくとも三月の十日前後くらいまでは退院させないという感じだった。
彼女はこのおじさん可哀想にという表情を浮かべて、看護士さんには私から言っておきますねとのこと。
前に、看護士さんに退院の予定を聞いても先生に聞いてみてくださいとはぐらかすばかりで全く教えてくれなかった。担当の先生なんて一週間に一回会えればくらいで、こっちの予定には会わせてくれない。
理学療法士の彼女に口を利いてもらったとしても、担当医の先生にまで話がいくのは時間がかかると思っていたので諦めていた。
看護士さんはあれ?言ってませんでしたっけ?早めに日にち決めて教えてくださいねー。とのこと。
このブス、なめやがって!とも思ったが、嬉しかったので、あ、はーい!と答える。
なんやかんや、今月一杯で退院することにした。
今日のリハビリのときに彼女にお礼を言って、今月一杯で退院することになったことを伝える。もう残り数日しか訓練をしてもらえないことに気づく。
なんやかんやでもうすぐですねー。
うん。寂しいな。もう会えないよね?
半年後に抜てい(プレートやボルトを抜く)しに来ますよね?
うん。でも、その時はこの病棟か分からないでしょ?
ウ~ン。そうかもですね。
じゃあ、もうあと何日かしか会えないじゃん。
僕は、自分で希望して彼女に退院を催促して、その通りに口を利いてもらったのに、駄々をこねる子供のように唇を尖らせて拗ねてしまった。
かわいい子供ではなく33才のおじさんである。
今日も松葉杖を使った歩行訓練で、階段の登り降りだった。
昨日と同じようにバランスを崩しそうになる僕を心配そうに眺めながら僕に触れないように両手で僕のもしもの事態に備えていた。
階段に松葉杖をつくところを見ながら歩を進めたが、ときどき立ち止まって彼女の顔を覗き込んだ。僕が止まって顔を見るので彼女も心配して僕の顔に目線をやるので二度三度目があった。僕達は特に言葉を交わすこともなく真剣にリハビリに取り組んだ。
彼女と会えるのも残り3日間。
僕はまだマスクをとった彼女の素顔を知らない。
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