テレコンテンツ ROOM228:DO NOT DISTURB:起こさないで下さい(ニューヨーク・アメリカ)
海外のエスケープルームのストーリー性、これはオンラインに限らずなのですが、日本のコンテンツと表現が少々異なります。
日本の謎解きでストーリーにも力を入れているというこんてんつですと、
【OPイベント】→【前説】→【ゲーム】→【後解説】→【EDストーリー】
この構成で、ストーリーをしっかり見せた上で前説でも設定等を補足したりといったように、丁寧に解説付きで進めてくれます。
一方で海外のエスケープルームは、一部のゲームには事前資料が送られて売る物があるものの基本的には
【よく来てくれた助けてくれ】→【ゲーム】→【終了】
みたいな感じで、背景説明とはほぼなし。いや、考えようによっては日本のコンテンツが丁寧すぎるのかも知れませんが、結構急転直下で始まり、終わった後はあれ何だったんだろうと感じることもあるのかなと思います。
ただ、これをストーリーがないというのは、どこか違うと思うのですよね。
単に日本と比べて説明が少ないだけで、ストーリーはしっかり作り込んである。ゲーム中に我々が目にする情報を、後で落ち着いてつなぎ合わせてみると、これってそういうことだったんだ!と見えてくるような作りだったりするのです。
考えようによっては、日本のコンテンツは海外の人にとっては説明が冗長に感じるのかも知れません。
もちろん、この作りだとちゃんと見て、ちゃんと考えないと何が何だかで終わりかねないので、これはどちらが優れているとかいう話ではなく、とても親切に教えてくれる日本と、あれやこれや考えさせられ妄想が捗る海外と行ったような、ただそういう違いなのかもしれませんね。
今回ご紹介するのはROOM228:DO NOT DISTURB(起こさないで下さい)。ほら、ホテルに泊まったときに、ドアに掛けるあれ、2泊以上して朝遅くまで寝ていたい時にドアノブにかけるあの言葉、その言葉がタイトルになっている作品です。
エスケープルームのタイトルやストーリーは何なのかを考えるのに良い感じの作品でした。
公式サイト
ストーリー
(公式サイトの記載情報を意訳)
いま、私は狂人によってホテルに閉じ込められている。
何日も監禁されていたが、貴方と連絡が取れたことを神に感謝します。
どうか、私に力をかして下さい。
助けて……たすけて!!
作品情報
・タイトル :ROOM228:DO NOT DISTURB(起こさないで下さい)
・制作団体 :BrainXcape
・公式サイト:https://www.brainxcape.com/index.html
・公演時間 :60分
・プレイヤー人数:2~8名
・目的 :ROOM 228に隠された謎を解き明かす。
・価格 :$150(8名参加時:1名当たり約$19(約2,100円))
・アプリケーション:Zoom・webサイト
・所在地 :ニューヨーク・アメリカ
感想
部屋の内装はしっかりしています。見た目がホラーっぽくて不気味な雰囲気ですが、オンラインのせいか余り怖いとは思いませんでした。ホラー苦手な人でも楽しめるのではないでしょうか。
謎はオーソドックスな感じで、それなりの長さの英語文章は出てきますが、おちついてみんなでプレイすれば問題ないかなと思います。
カメラの揺れは確かにあって、部屋が暗いので、可能でしたら酔い止めを用意しておくのが良いと思います。いま一緒に海外のオンラインエスケープルームをプレイして下さっているあやかなさんもお勧めの酔い止めはこちら。
実は、私は当初プレイした際の感想は、面白いけれども特に可も無く不可も無くな感じ(★★★☆☆くらいかな)でした。ただゲームを終了した後に、あれってそういうことだったのかと気付くことがあって、+1~+1.5しても良いかもとなったコンテンツです。
どう考えるかによるので表現は難しいのですが、こういうのもあるんだなという意味でやってほしいコンテンツとなりました。
英語力について
ホテルの部屋を探索する都合上、どうしても英文章の情報がでてきます。何人か分かれば問題ないと思いますが、それなりには英語力が必要です。
探索においては、そこまで英語力がなくても大丈夫だと思います。ももさんのnoteにあるような内容を押さえておけば、大抵は大丈夫だと思います。
ストーリー系なので英語が分かった方がより楽しめるとは思いますが、雰囲気を楽しみながら最後までプレイするのでも楽しめるコンテンツです。
おわりに
色んなクリエーターがいて、まだまだ色々と魅せ方はあるのだなと再確認。私だったらもっとこうするとかありますが、考察好きにはお勧めできるコンテンツだと思います。多少英語力はいるけれどもね。
場所がニューヨークなので、時差の関係でプレイできるタイミングが難しいですが、ご興味ある方は是非プレイしてみて下さい(そして感想教えて貰えると嬉しいです)。
お問い合わせはメール yamakata@cc.rim.or.jp かTwitter( @kyata_pri )まで。
遠慮無くどうぞ!
面白い記事を書いていけるよう頑張ります!!