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交渉あり、カジノあり、裏切りもあり~ "Trick Mystery Casino"(リアルイベント:SCRAP:日本)

これは、リアル脱出ゲームではありません。
それとは異なる面白い何かです。

戦略交渉型カジノゲーム"Trick Mystery Casino"(東京ミステリーサーカスwebページ)

どんなイベント?

舞台はカジノでプレイヤーはカジノ客となりチップを稼ぎます。

カジノなのでチップを稼げるゲームが数種類ありました。このゲームを遊んでも良いし、何もしなくてもOK。

ポイントは、ここで稼げるチップの価値は分からない。さらにチップの組合せによっては高得点になったりその逆のケースもあり。チップはもちろんのこと、その本当の価値を知る情報も交渉材料にして他のチームとやり取りしながら、終了時にもっともポイントを得たチームが勝利となるゲームでした。

感想

これは答えがないゲーム。だから苦手な人はとことん苦手でしょう。

ルールの範囲内なら何をしても良いといって過言がありません。もちろん交渉をテーマにしたゲームなのでできることは限られますが、偽の情報を流して利益を得ても良いし、何チームかで結託してゲームを進めても問題ない。とても自由度が高いです。

自由度が高いことの裏返しになりますが、何をして良いか分からなくなるとも思います。それを考えて実践するところこそがこのゲームの醍醐味でしょう。ただし、そこには何もできずに終わりかねないプレイヤーがでる危険性もはらんでいます。

その点においては、何をすれば分からない人はカジノが用意したゲームでチップを増やすことに専念しても良いですし、謎解きもあるのでそれに集中しても良い作りとなっているので、交渉が苦手な人でも手持ち無沙汰にはならないような仕組みになっていました。

またこのゲーム、チップのポイントを確定させるために情報整理をする必用があります。交渉が苦手な人は情報整理役になって活躍するのも良いでしょう。

このゲームはチップの得点で最終的な順位が決まる=別のチームとの競争なので、競争が苦手な人は合わないかもしれません。ゲーム要素としてプレイヤー間の駆け引きの延長に裏切りもできるので、それが苦手な人は合わないかなと思います。

一方で正解のないやり取りやめまぐるしく変化する状況を楽しめる人にとってはとても楽しいゲームだと思います。自分の仕掛けがうまくいったりしたときなどは最高です。

とても独特の内容ですが、競争タイプのゲームが好きな人にはとてもおすすめできるイベントでした。

おわりに

このタイプのイベント、今回実施された人数規模だと中々体験できない内容で私はとても楽しかったです。カイジとかライアーゲームとか好きな人にとってもたまらないと思います。

一方で、制限時間(60分)であることから事態を把握した時にはできることがなくなっていたりします。特に大仕掛けを仕掛けようとするには時間が少なすぎるので、それをできる自由度はあるのですが実際にやろうとするにはメリットが少ない(仕掛けが発動する前にタイムアップする)。

もちろんあえて大仕掛けをするロマンはありますし、実際自分は「これは(メリットが薄いので)できないだろう」と思っていた仕掛けをやっていたチームも散見したので、チャレンジしてみるのも面白いですが、時間的には慌ただしくなるかな。

ただ参加者の大半が集中を途切れさせることがなくゲームを終わらすには、これくらいの時間が良いのかなとも思いました。

自由度の高いイベントの制限時間をどうするかは、とても難しいですね。

作品情報

タイトル:Trick Mystery Casino
主催:TOKYO MYSTERY CIRCUS・SCRAP
企画制作:武智大喜

公演時間:100分(解説含む)
プレイヤー人数:1チーム最大4名(ホール型チーム戦)
価格:前売り2,500円 / 当日券3,000円

面白い記事を書いていけるよう頑張ります!!