【OCG 2024年1月環境考察】MISSION!山火事を鎮火せよ【R-ACEスネークアイ】
◼️はじめに
皆様、noteをご覧に来ていただき誠にありがとうございます。
本noteは2024年1月環境開始時のR-ACE使用者目線からの考察となります。皆様の一助となれれば幸いです。
◼️今期の考察
【改定について】
今回の主に篝火以外のカード色々!です。
カラミティの禁止から始まり、前回に引き続き規制されることとなったR-ACEのEMERGENCY!、神碑の群雄割拠+センサー万別、ピュアリィのピュアリィマイフレンド。ついでにラビュリンスのビッグウェルカム・ラビュリンス、と軒並み環境のカードが規制されました。
が、こいつの生存が許された・・
R-ACEもこのカードを使っているわけですが、前期Tier1,2を争っていた炎王スネークアイがノータッチであるため、そのままTier1に君臨する形となります。
炎王スネークアイはリソースや妨害の構え方が独特で、フィールド・手札・墓地に分散させることができるユニークなミッドレンジテーマです。その上で手札誘発を難なく交わすことができ、致命傷となる妨害が除外系程度しかありません。除外系の妨害を採用しやすいテーマとして地図が解除されたふわんだりぃずやエクソシスターなどが挙げられますが、ポプルス(蛇眼)に支えられたアドバンテージの稼ぎ方により、並みのテーマではリソースゲームで全く追いつくことができません。拮抗勝負のような1:多交換をすることができる所謂捲り札を用いたとしても、構え方によっては対応することができます。また、そこを越えたとしてもその先の連戦を耐えることができる安定感が課題となってしまいます。
ということで炎王スネークアイを中心とし、炎王スネークアイミラーの中でメタが巡るような構図になります。
【炎王スネークアイ以外で台頭するであろうテーマ】
ここまで言っていると炎王スネークアイ一色になるのでは?と思うかもしれませんが、使用者の練度によって全く違う印象を受けてしまうのがこのテーマとなっています。
元々ミッドレンジに属するテーマは中長期的な試合展開を前提とした戦い方をするため、プレイ中大きく状況が変わる中でライフカットの仕方や盤面形成のイメージをしっかり持つ必要があります。また、ある程度のボーダーまで展開をすることができれば、その後最終盤面をどうするかはプレイヤー次第となる点も含めて熟考が必要となります。非常に奥が深いテーマとなっています。
ゆえに「下手に炎王スネークアイを握るよりも手になじんだ展開系の方が勝率がいい」ということも十分にあります。展開系を握る場合は「手数の多さや物量を瞬間的にでも上回り、そのままキルすることができる」ということが今期の指標かと存じます。
◼️今期のR-ACEについて
ここまで読んでいただいた方はご理解いただけるかと存じますが、今期のR-ACEは絶望的です。特にポプルス(その他スネークアイ含む)を入れて恩恵を受けることができはするものの、EMERGENCY!が制限になったことにより動きの柔軟性も失っており、デッキ内においてR-ACEが使用する面積がどうしても広がってしまうことで構築の柔軟性も欠いている形となっています。
でも!使いたいじゃん!!!(
【プランの変更】
というわけで、特に差別化を考えることなく使用するのですが、フルパワー炎王スネークアイは妨害+リソースが群を抜いており、成立してしまうと並のミッドレンジでは追いつくことがかなり難しいものとなっています。
(EMERGENCY規制前は)地力があるとされているR-ACEも例外ではなく、タービュランスの効果(以下RACE)を成立させたとしても、リソースの面で中長期戦ができないため、展開に寄せる必要があります。
幸い元々ラドン展開に迎える程度のポテンシャルは残っているため、展開にスネークアイを取り込むことで規制により減少した手数を補い、RACEを目指します。
ニビル、泡影をケアするためにフランベルジュ+リトルナイト+タービュランスの形を目指します。タービュランスの効果に泡影をされてもリトルナイトで飛べ、先に泡影を打たれたとしてもリトルとタービュランスで咎姫を作り、タービュランスを吊り上げてRACEします。
ニビルはフランベルジュを横に置くことでトークン+2体のモンスターでリンク値3を維持できるため、タービュランス着地時にニビルを打たれたとしても咎姫から吊り上げてをRACEできます。
エクセルからの展開を理解した上で、問題となるのは「エクセルの効果を通したいが、"エクセルがヤバい"ことが認識されしまっていることで手札誘発が非常に多く採用されている環境」である点です。ここまでひたすら炎王スネークアイを持ち上げていましたが実の元凶はエクセルからのフランベルジュです。
つまりエクセルに対して泡影ヴェーラーを打たれます。泡影ケアをするための泡影ケアが必要になる矛盾が生じるわけです。
と、いうことでエクセルが通ればニビルをケアができ、通らなければ最低限の動きでニビルをケアするか、タービュランスに対する泡影のリスクが減ったという認識で役割りを保つ形となります。
以上を踏まえた上で、初動札は「召喚権を使用した行為」と「原罪宝を使用した行為」の二つの要素を手札の中で選択して作り出す必要があります。召喚権が被らないように原罪宝に繋がる札(原罪宝群)を使用してください。
次に、考えなければならない点ですが、次手の確保です。これを痛感したのは上記までの認識で試しに出てみたCSの結果です。
ご覧の通りボコボコのボコです。
理由は単純に手札誘発をめちゃくちゃ受ける環境だからです。「2手あればどっちかはいけるやろ」と軽いノリで行ったのが間違いでした。(当日はとても楽しく過ごせたし得るものが大きかったので間違いではありませんでした。)
要するに召喚権と原罪宝に手札誘発を受けたとしてもさらに動く必要がある認識を持ってプレイする必要があります。
炎王スネークアイが強いのはここで、孤島に関する札がこれに該当するためです。R-ACEの場合は、前提として初動2枚を使うことで場にモンスターが2体いることを想定し、その2体から手札にあるカードの組み合わせによって展開を繋げる必要がある点です。故に召喚権で供給するカードの重要性が鍵になります。精査が間に合っていない状態でCSに出るとご覧の通り洗礼を受ける形となります。
[展開例]タービュランス、消火栓、コンテイン、篝火、エクセル
精査を特にせずに前者のように立ち回っていました。そりゃ勝てる手札でも勝てません。
手札の持ち方を場合分けし、その上で何を受けてしまうのかのリスクを知る必要があります。初動以外の手札の持ち方でも話しが変わりますので、少々長くなりますが下記のnoteに追記しておりますので参考にしていただければ幸いです。
【各札の再評価】
⚫︎初動札:先述の通り、2種類の動きを複合した札群。1枚初動なのに2枚初動。
⚫︎次手札:初動に対する手札誘発を打たれた際、リカバリーをして妨害を生み出す可能がある札。
⚫︎その他札:引くとバリューが下がる札。
以上を踏まえてそれぞれの札に期待値を設定します。
初動札の期待値を2とします。
次手札の期待値は1。
その他札は最小限、とは言ったものの展開に絡めたくない札が多いのが事実です。
残った1.5を妨害としての手札誘発等を採用します。
【手札誘発の選定】
比率が決まったので手札誘発の選定を行います。当然意識すべきは対炎王スネークアイです。
まず炎王スネークアイについて、エクセルを出すのに"原罪宝を使うか、使わないか"で大きく分かれます。エクセルをnsする(原罪宝を使わない)と展開が爆発的に伸び、色々な札をケアすることができます。その上で原罪宝の役割は炎王ギミックへのタッチとなるわけです。手札に炎王ギミックへタッチする札があればエクセルをどう入れていってもいいのですが、逆にないのであれば残りの手札の組み合わせによりアンブロ墓地咎姫+αまでの伸びとなります。これはR-ACEも同様です。
また、前者の展開中に妨害を当てると後者になる認識で良いかと存じます。さらに後者に妨害を当てると+αが残るイメージで差し支えありません。なので妨害を当てていき徐々に相手の妨害スケールを減らしていくことが必要となります。前者のまま展開が帰ってきた場合はある程度の捲り札を複数種類揃える必要があるため、対処が困難な状況になります。
以上を踏まえて前者に当てる札を一の矢、後者に当てる札を二の矢と呼んで精査していきます。
まず、一の矢で狙うべきはエクセルのフランベルジュss効果です。サーチからのポプルスが展開を伸ばしているように見えますが、ケアの基点になっているのがフランベルジュです。エクセルの炎属性星1のサーチにうららを打ってしまうと、炎王側から見れば篝火等からのポプルスで意味のない行為となるわけです。
なのでフランベルジュに向かう行動を止める札は泡影、ヴェーラー、うららが該当します。泡影ヴェーラーはサーチもついでに止めることができます。相手がキリンを持っておりサクリファイスエスケープを狙うことがありますが、結局フランベルジュには到達していないので一の矢の役割りは完遂しています。今期の挨拶と認識していただき、最低でも期待値を1持たせてください。
次に二の矢は墓地の咎姫・ガルド、場のアンブロ、手札のキリン等を処理する札となります。1番単純なのは展開されないことです。こちら側は展開を抑止するG、ニビル、またサーチを多用する展開であるためサーチをさせないためのドロバも該当します。ニビルとドロバに関しては一の矢として用いることも可能です。一の矢と合わせ引きをしなかったとしても一の矢として認識して発動するのは悪いことではありません。
二の矢については後手のドローで間に合う札もカウントできます。例えば墓地の咎姫・ガルドを抑止する墓穴や魂の解放、孤島を処理するコズミックサイクロン、場の炎属性を処理できる三戦の才や反逆のスネークアイなどが挙げられます。残りの期待値が0.5しかありませんが、先手時と比べると概ね1枚少なく見積もることができます。最悪なくても三の矢であるメインギミックで残った妨害を絡め取っていく形となります。
◼️最後に
最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。明確にR-ACEを使うメリット等はお示しできませんでしたが、少しでも今期の参考にしていただければ幸いです。
また余談ではありますが、今期はミッドレンジだと厳しいものの、妨害の質を手数の多さで押し付ける展開系は十分に活躍できるかと存じます。折を見て覇王門魔術師も使えたらなーと個人的に思っていたりいなかったり。
それではまたの機会に!
いいねありがとね、ばいばいまたねー(´⊙ω⊙`)ノシ