プランキッズの小さな世界〜スモールワールドの使い方〜
◼️はじめに
皆様、noteをご覧に来ていただき誠にありがとうございます。
本noteはプランキッズで使用するスモールワールドについて解説していきます。
プランキッズ普及の足がかりになれば幸いです。
◼️スモールワールドを使用する利点
【弱い札が強い札に?!】
スモールワールドは不要な札をその時必要な札に変換する性質を内包しています。
しかし全てのテーマでこの様に使用できるわけではありません。
プランキッズの下級はレベル、属性、種族がバラバラであり、どの下級をサーチしても最終盤面であるバトラー×2を達成することができます。そのため、スモールワールドで不要な札からメインギミックに到達するために経由するカードの種類が他テーマより豊富となります。
スモールワールドを採用することで今までの安定性に輪をかけて安定する形となるわけですが、「これ以上安定性を向上させるのは意味はあるのか」と疑問に思う人もいるかと思います。
簡単に安定の向上について説明させていただくと、
とした時に50%をそれぞれオーバーする組み合わせは以下の通りです。
★先行時に①を1枚、②を1枚引く確率
※②を5枚にするには①を24枚にする必要があります。
★後攻時に①を1枚、③を2枚引く確率
プランキッズを採用する枚数が増えるにつれ、②③の札を減らしても安定していることが認識できたかと存ます。②③の枚数も共に多ければプランの到達に必要な確率が必然的に高くなるため安定性の向上ができるのであればする方が望ましいです。
※なお、なぜ50%なのかについてはプランキッズのイロハのイ編にてまとめているので、興味のある方は下記リンクをご覧いただけると幸いです。
プランキッズ札として採用するカードの枚数はプランニングとしての肝となります。とはいえ「プランキッズ札を増やす=プラン成立の向上」というわけではありません。枚数を単純に増やしてしまうと当然複数枚を重ねて引いてしまう事故が発生してしまいます。
そこで、プランキッズ札がスモールワールドならば、安定性を向上させつつ、その場に応じて必要なカードを選択しサーチできるのが最大の利点となります。
サーチ先としては、
この様に先行でも後攻でも安定性を向上させたままプランキッズの弱点である貫通力や手数を増やすことができます。
【1枚が!4枚に?!】
枚数が増えて爆アドになるわけではありません。
ステータスが異なる同じ役割、性質を持つ複数のカードが存在する中から、すでに採用しているカードとの関係性がより強いものを選択することで、スモールワールドがその札となれるため、1枚採用するだけで実質4枚採用していることと同じになります。
群雄割拠な環境で採用すべきカードが増えている現在では、最適化による枠の確保は大きな利点となります。
また、1枚ではなく、3枚採用すれば実質6枚であり、期待値1まであと2枚となり、ピンポイントでカードを採用しているのではなく、サブギミックとして認識することも可能となります。
【手札誘発チェッカー】
利点と言うほどの話ではなく、細かい話しとなってしまいますが、お互いに相手のデッキがわからず、1本目先行を得た場合、最初にスモールワールドを発動すると相手は下記のことを考えます。
と言う様に相手の手札誘発を誘うことができます。
特に灰流うららはプランキッズの天敵であり、シェア率トップクラスの手札誘発であるため、スモールワールドを囮として使うことができるのは大きいです。
増殖するG、ドロール&ロックバードについては手札にケアできる札がなければ逆に重くなってしまいますが、今までプランキッズでは先行でのPSYフレームギアγが浮きがちだったところ、これをケア札として使用することも視野に入れることができます。
◼️スモールワールドを使用する際の注意点
スモールワールドは万能サーチ札として使用が期待できる面はありますが、使用上注意しなければならない点があります。
【"も"は役割にしない!】
本来の使い方を主に置き、その上でスモールワールドでの関係性"も"補完できるかを認識しましょう。
例えば色々なAから"クリボー"を経由することでCに辿り着けるので採用しました!
これはクリボーの使い道が
①相手からの直接攻撃によるキルを防ぐことができる
②スモールワールドの潤滑剤となる
になるのですが、環境的に①が重要で無い場合は採用理由が②のみとなります。②はゴミを追加してリターンを得ようとしているのですが、40枚デッキの場合、"クリボー"を引かずスモールワールドを引く確率は30%、そもそも"クリボー"を引いてしまう確率が12.5%あります。
ゴミ札については番外編①でも語っておりますが、ゴミ札を許容できるプランキッズでも限度はあります。
今回は"クリボー"のようにわかりやすい札にしていますが、微妙理由をつけられ、かつスモールワールドの関係性を補完できるカードは多数存在しています。
まずはそのカード自体の役割をしっかり認識して、スモールワールドでの関係性"も"補完できるかを確認してください。
【「ドロール&ロックバード」には気をつけて!】
性質上プランキッズではあまり行わないサーチを使用してしまいます。そのため、スモールワールドからスタートしてSRベイゴマックスをサーチした際にドロール&ロックバードを受けてしまうと鳥のサーチすら出来なくなりリソースが枯渇してしまいます。環境にドロール&ロックバードが一定数存在している場合はSRベイゴマックスや月光黒羊ではなく、サーチを絡まない妨害を構えるなど、ケアできる構築を考えることをおすすめします。
例)捕食植物ヴェルテアナコンダからフュージョンデステニーなど(あまりお勧めでは無い)
※いい案や構築を見つけたら掲載します。
【マイナス1アドからスタート……。】
スモールワールド+モンスターカードを代償に好きなカードをサーチすることができますが、2:1交換であるため、カードアドバンテージを1枚失っています。遊戯王は基本的に1枚が2枚になるカードが強いのでその逆をしている時点で難があります。
そのため無闇矢鱈に発動して強いわけではなく、盤面に応じて強さを引き出すカードが何かを把握して発動するようにしましょう。
例えば、手札がスモールワールド、赤、青、G×2の場合、SRベイゴマックスをサーチして誘発ケアを目指そうとしスモールワールドから発動してしまうと前述の通り、Gやドロールが重くなります。
これらのケア札が他に無い場合は、赤または青のNSから通常展開を行なう選択も視野に入れましょう。この展開がうららにより通らなかったとしても、手札にプランキッズが残っているため、浮いているGから、ロンギヌスなどの指名者を無力化するカードをサーチすることで相手はこちらのGをほぼ通すしかなくなり、次ターンに繋げる確率をあげてくれます。(後手でうららを3枚中2枚引く確率は約5%)
この様な使い方をするのであれば強欲で貪欲な壺を採用し2ドローで引き込めばいいという考えもありますが、無作為の2ドローと確実なサーチであれば、やりたいことをなせる確率が高くなるのはどちらか、これは言うまでも無いかと存じます。繰り返しとなりますが、マイナス1アドになるので強く打つことを認識してから発動しましょう。
【サイドチェンジは難しい!】
対展開系に関しては後述する手札誘発の関係性により強さを発揮しますが、罠を中心としたデッキには先述のマイナス1アドが響きます。さらに、採用する手札誘発によっても関係性のバランスが崩れてしまう可能性があります。
事前にサイドチェンジ後に採用している札で、関係性が保てるかを含めてスモールワールドの採用を検討してください。
毎回確認するのが面倒という方は、私が関係性をすぐに認識できるように作成したツール(無料)がございますので是非ご活用ください。
◼️スモールワールドで相性のいい組み合わせ
ここでは採用理由の方向性があっていてなおかつ関係性で相性のいいカードを紹介しています。
前述で紹介したツールから出力している画像についてですが、「縦列の赤」と「横列の紫」は関連があるため「横列の紫A」から「縦列の赤」を経由することで「横列の紫B」をサーチすることができる、と言った流れで見てください。「縦列の青」は「縦列の赤」を手札から見せた場合にサーチすることができるカードとなります。
小見出しの横に(紫→赤→紫)と言う様にガイドを示しておきますので、どの流れで見れば良いかを確認していただけると幸いです。
【増殖するGー屋敷わらし】(紫→赤→紫)
共に展開系に有効な手札誘発であり、相手の展開を抑止する効果が期待できます。また、屋敷わらしは手札誘発や犬に受けてしまう墓穴の指名者に対して発動することができるのでプランキッズ自体にも相性はいいです。スモールワールドではこの2枚に関連性があるといずれかが、プランキッズ札の他、ベイゴマックスや月光黒羊に関係性を繋いでくれます。
【獅子王アルファー怪粉壊獣ガダーラ】(青→紫→赤)
サイドチェンジ後、相手が展開系の場合、妨害を潰す役割を共に持っています。展開系相手に増殖するGをあわせて採用することでいずれかをサーチすることができます。もし、増殖するGを採用することができない展開系の場合でも、いずれかに関係性がある場合は、この2枚に関係性があるため、幅広い札からどちらかをサーチすることができます。
【月光黒羊ー増殖するG】(青→紫→赤)
D-HERO デストロイフェニックスガイのようにプランキッズNSから入ってもミューへのLSが見込めない環境の場合、融合を採用したいケースがあります。今までは、貫通する期待値を上げるため融合自体を複数枚採用せざるを得ず、プランキッズの大暴走とあわせて事故の確率を上げてしまうものとなっていました。
しかし、スモールワールド登場後は月光黒羊を介すことにより、融合へのアクセスができるようになりました。
増殖するGと共に採用することで多くのカードと関係性を繋ぐことができます。
【増殖するGートークンコレクター】(青→紫→赤)
トークンを使用した展開系が環境にいる際、トークンコレクターの採用を検討する場合、セットで採用することをおすすめします。
トークンはトークンだけでは役割がないため、その後の展開を伸ばすためにどうしてもSSする必要があります。展開を止めるための増殖するG、トークン自体を排除するトークンコレクターは、トークンを軸とするテーマの弱点となります。
この2枚に関係性はあり、有用ではありますが、トークンコレクターは後から引いても真価を発揮できないため、スモールワールドの利点である「1枚が4枚に?!」とはなりません。後手から機能させるのであれば3枚採用せざるを得ないでしょう。
【レベル3の手札誘発群ーレベル1の手札誘発群】(早見表のみ)
レベル3の手札誘発群は灰流うららを筆頭とする俗に言う誘発娘を指します。誘発娘は各属性が揃っており、環境に合わせた誘発として機能します。
レベル1の手札誘発群はエフェクトヴェーラー、ドロール&ロックバードを指します。
これらのレベル帯は攻撃力0で関係性を築きつつ他のカードとの関係性を結んでいるため、レベル3とレベル1からそれぞれ採用することで関係性の向上に繋がります。
いずれも環境に則した手札誘発を選択していきましょう。
【光属性の手札誘発群】(早見表のみ)
PSYフレームギアγ、原始生命体ニビル、アーティファクトロンギヌスはいずれも属性で結びついているカードであり、かつ展開系相手に強く打つことができる手札誘発です。
【早見表】
ちょっと大きいためあまり活用出来ないかも知れませんが、これまでにあげたカードを早見表(GIF)でまとめておきます。
【聖殿の水遣いとデスフェニ】
聖殿の水遣いのステータスはその他手数とする際に使用できる札(壊獣や手札誘発)と相性が良く、アクセスしやすいです。また、水遣いを中継地点とすることで、プランキッズや壊獣へタッチすることができるため、非常に使い勝手がいいです。
勇者とお供であるデスフェニの素材は、あまり変換先がありません。中継地点を模索するよりも、最低限変換できる先を認識しておけば良いかと存じます。
◼️最後に
本noteの解説はいかがだったでしょうか。
プランキッズで扱うスモールワールドについて、理解が多少でも深まったのであれば幸いです。スモールワールドについては発展途上のため、今後も有益な情報がありましたら更新していく予定です。
また、文中にもいくつかnoteを紹介しておりますが、他にもプランキッズに関する記事をいくつか書いております。
それら記事をまとめている記事を下記にリンクしておりますので、是非ご覧ください。