PowerAppsでシンプルなデータ検索アプリを作る②準備編
今回は引き続き、初心者の方向けにPowerAppsで超シンプルなデータ検索アプリを作成する手順をご紹介していきます。
Excelを開く
前回の記事で、PowerAppsでアプリ作成するにはいくつかの作成方法があり、「初心者にはExcelから作る方法がおすすめ」とご紹介しました。
早速作っていきたいと思いますが、Excelから作るには、少し下準備が必要となります。
まずは、Microsoft365のアプリランチャーからExcelを開き、新規作成の「空白のブック」を選びましょう。
フィールド名を入れる
今回は、サイバーセキュリティ関連の事件データベースを元にデータを検索・追加・編集できるアプリを作成したいと思います。
まず、新規ファイルの名前を「サイバー事件DB」とし、次のようなフィールド名(列名)を1行目に入力しましょう。
年月日
国名
事件概要
分類
情報源URL
サンプルデータの作成と入力
フィールド名だけでもアプリは作成できますが、後々の作業でやりづらいので、あらかじめサンプルデータを10件ほど入力しておくことをおすすめします。
自分で10件のデータを入力するのは結構面倒なので、ChatGPTを使ってサンプルデータを作成してもらうと良いでしょう。
「次のようなフィールドを持つ、過去のサイバー犯罪事件のDBを作成したいので、サンプルデータを10件ほど作成してください」などと指示すると、1秒で作ってくれます。
出力されたサンプルデータ(あくまでサンプルなので内容はデタラメです)をコピー&ペーストでExcel表に貼り付けます。
サンプルデータ(ダウンロード用)
こちらのファイルをダウンロードして、Excelオンラインにコピペしていただいても結構です。
データのテーブル化
今、Excel上で作成した表をPowerAppsでデータソースとして使うには、このままではダメで、データを「テーブル化」する必要があります。
「テーブル化」するには、全データを選択した状態で、上部メニューの「挿入」タブを開き、「テーブル」をクリックします。
下図のようなポップアップ画面が表示されますので、「OK」をクリックしてください。「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にはチェックを入れたままで良いです。
すると、下のように表の色が変わります。これで「テーブル化」が完了です。
テーブル名をつける
データのどこかにカーソルを置いた状態で、上部メニューの「テーブルデザイン」タブを開きます。
左端に「テーブル1」とテーブル名がデフォルトで入っています。
このままでも別にいいのですが、後でわかりやすいように適切なテーブル名をつけておきましょう。
テーブル名は日本語でもOK?
練習段階ではあまり気にしなくてよいですが、本番アプリを作成してSharePoint上で公開したりするときに、テーブル名はURL名に影響するので英語名でつけるのがおすすめです。(日本語だとよくわからない文字列になってしまいます。)
シート名について
Excel画面の下の方にデフォルトで「Sheet1」とシート名が入っていると思います。これについては、AppSheet上では参照しないので変更しなくても良いです。
ただし、複数シートを使ったアプリ作成の場合などは、どのシートにどのテーブルがあるかがわかりやすくなるため、利便性を考えてシート名をテーブル名と同じにしておいても良いと思います。
Excelは閉じましょう(※結構重要)
これで準備段階は完了です。
Excelオンラインの画面を閉じて、PowerAppsを開きましょう。
Excelオンラインを開いたままでPowerAppsアプリを生成しようとすると、データの反映(表示)がうまくいかないので、必ずExcelを閉じましょう。
最初の頃、これを知らなくて何度もやり直しました(汗)。