MapHubで地図作成してみたらすごく使いやすかった
Webマッピングツールといえば、数多くの選択肢がありますが、最近「MapHub」というツールを試してみたところ、とても使いやすかったので、この記事でご紹介します。
MapHubとは?
MapHubは、OpenStreetMapデータに基づいて誰でもインタラクティブな地図を作成できるWebアプリケーションです。創設者の公式サイトによれば、登録ユーザーは20万人を超えているとのことですが、日本語の情報はまだ少なく、日本での利用はそれほど広がっていないみたいです。
MapHubの開発者は誰?
公式サイトには組織の詳細が載っていませんが、X(旧Twitter)の情報を調べたところ、OpenFreeMapなどを手掛けた欧州在住の開発者、Zsolt Ero氏が創設者であることがわかりました。彼のサイトもチェックしてみてください。Zsolt Ero氏のサイト
どんな地図が作れる?
試しに都内の忠臣蔵にゆかりのある場所をマッピングしてみました(忠臣蔵が好きなんです)。このように、MapHubでは歴史的な場所や観光地、特定のテーマに基づいたカスタムマップを簡単に作成できます。
マーカーを配置して説明やリンク、画像を追加するまでが非常に簡単で、視覚的な情報提供に便利です。
無料プランでできること
MapHubは無料プランの期間が限定されていないので、期間を気にせずその使い勝手を試せるのが魅力です。ただし、無料プランでは使える機能が制限されています。たとえば、
ベースマップがデフォルトの1種類しか使えない。
1マップあたり100アイテムまでしか設置できない。
作成したマップはオープンな状態で公開される。
などですが、個人がブログなどにインタラクティブなマップを埋め込みたいという程度なら、無料プランでも十分役立つと思います。
有料プランでできること
もちろん有料プランでは、より高度な機能が利用できます。たとえば、
Hobbyistプラン:シークレットマップの作成が可能、プレミアムベースマップ(衛星画像含む)が使える、最大5,000アイテムまで対応
Businessプラン:チームメンバーとの共同編集、企業ロゴの埋め込み、Excel/CSVインポート・エクスポート機能、最大10,000アイテムまで対応
よりスタイリッシュなベースマップや衛星画像地図を使用したいとか、公開範囲を限定したい(シークレットマップ)などであれば、有料プランがおすすめです。詳細なプラン内容は公式サイトのプラン紹介でご確認ください。
MapHubの良かった点
①直感的なユーザーインターフェース
私は仕事柄、マッピングツールを使う機会が多く、Google Map、OpenStreetMap、uMap、Leaflet、MapBoxなど様々なツールを試してきましたが、MapHubの良いところは、直感的なユーザーインターフェースとシンプルさだと思います。編集画面は全部英語ですが、開発者でもエンジニアでもない私でも、特にチュートリアルなど見ずに、3つのタブと左側のメニューバーの操作のみで地図作成できました。
ざっくりとした手順はこんな感じです。:MapHubにログイン⇒マップの新規作成⇒マップタイトルと説明文を入力⇒マーカーを設置⇒説明文やリンクを入力⇒公開。
②シンプルさ
なんでもできるわけではないですが、そのシンプルさが良いと思いました。Google Mapはもちろん日々活用させていただいておりますが、やや余計な情報が多すぎかなと感じることがあります。
大規模で複雑なプロジェクトであればもっと良いオプションがあるかと思いますが、「このくらいでいいんだよな」という中小規模組織やフリーランサーのニーズに十分こたえていると思います。
また、マッピングツールはビュー数に応じた課金を行うことが多いのですが、MapHubは定額なのも良いかなと思います(上司決裁が通りやすいかも?)。
まとめ
MapHubは、初心者やコーディングスキルのない人でも簡単に使えるマッピングツールです。インタラクティブな地図を素早く作成してブログやウェブサイトに埋め込みたい方、IT人材が不足している中小規模の組織、インバウンド狙いの観光案内など、様々な場面で活用できそうです。
まずは無料プランで基本的な使用感を試し、必要に応じて有料プランで機能を拡張することで、さらに見栄えの良い地図作成が可能になります。
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