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日本医師会 中川会長のパーティー出席について考える

何が起こったか?


日本医師会(日医)の中川俊男会長が先月、「まん延防止等重点措置」が適用されていた東京都内のホテルで、自身が後援会会長を務める自民党の自見英子参院議員の政治資金パーティに出席していた

問題点は?

感染対策のガイドラインは守っていたものの、映画館など閉めている中で、国民に活動自粛を強く進めながらルールを作る専門家である日本医師会のトップがパーティに参加したため今後の国民へ間違ったメッセージを与えたり、行動の制限が難しくなる。

会見内容


Q 開催を強行したことについて、主催者として緩みのような感覚はなかったのか。完全オンライン化や延期は検討しなかったか。
A 緩みということは、まったくございません。あの会のいろんな発言の中でも新型コロナウイルス感染症対策を強化すべきかという発言が多々あったことも裏付けている。
 この会を完全オンライン化する可能性はあったと思う。同時並行的にオンラインと、会場の出席とをつないでやるのが可能だ最終的に判断したが、今になって考えると、完全オンライン化も十分に選択肢だったと思っている。
Q 会長以外にも日医の幹部は参加したのか。
A 日本医師会の常勤役員は全員出席している。私を入れて14名です。
Q 体調を崩したりコロナ感染が判明した出席者は。
A まったくおりません。感染防止対策を徹底してやったのでまったく異常はない。
Q 会はどんな形式で開かれたか。
A 距離を空けて、間隔をとって着席する形式です。お互いに会話もほとんど無言のまま。登壇して発言者以外は、ほとんど無言のまま。水も出ず。水は持ち帰り用の袋にペットボトルが1本寝ていた、というくらいしかない。静かな会で終わりました。
Q 冒頭の発言で「開催を慎重に判断すれば良かった」としたが、開催は不適切と考えているのか。
A 時期の問題が、最大の問題だと認識している。時期をずらすであるとか考えたが、最大限に感染防止対策をホテルの側も自信を持って言っているし、我々もしっかり事前確認をしてやるということを最終的に決断した。今振り返ると、率直に申し上げて、やっぱり時期が悪かったなと思っている。
Q ガイドラインにのっとったというが今回準拠したガイドラインは何か。4月にはほかの政治家の政治資金パーティもあったが、他の政治家も4月にパーティは行うべきではなかったと考えるか。
A ホテル側の業界ガイドラインに沿って、しっかり感染防止対策をした。ほかの政治資金パーティのことは承知していないので、コメントをする立場にはないと申し上げておきます。
Q 会場の形式だが、もう少し詳しく。
A シアター形式ではなく、スクール形式です。
Q 会長を退かれる気持ちはないか。
A そういうつもりは全くございません。これまで以上に責務を果たす責務が我々にかけられている。日本医師会執行部は、私を始め、副会長、担当常任理事が新型コロナ対策に全員精力を傾けてきた。
 今回、次世代の医療政策を考える会の出席に関して、十分ではない私の判断で、みなさん応援してくれている全国の皆さまに多大なご心配をおかけしたことに対して、これまで以上にがんばって、国難を乗り切るお手伝いを日本医師会執行部として、やっていきたいという決意を申し上げたつもりだ。
Q 多大なご心配というのは、全国のみなさんへの陳謝の気持ちか。
A 応援してくれているのは医師会員だけではなくて、医師会とは全く関係のない一般の方々の応援がこれまでたくさんいただいているので、そのみなさんにご心配をお掛けしたことに対して、申し訳ないという意味です。
Q 全部で14人の方は、役職から退かれる気持ちはないか。
A まったくそのつもりはない。
東京新聞(2021年5月12日 16時08分)

今後の影響は?

考えられる影響として自粛で営業を我慢しているお店や活動を制限している人々が対策していれば問題ないことを医師会が証明したと解釈し自粛要請を守らなくなる。

辞任もしないとの回答に対して反発は大きく、病床使用率がが欧米などに比べ数%しか使われずに医療崩壊など大事にして国民の活動を制限していることへの責任について世論が大きく動くことが予想される。

この事から緊急事態宣言などの大きな痛みを伴う劇薬も効果を発揮せず感染拡大が続く可能性が高く。
この軽率な行動による損失は莫大と考える。

まとめ

長期的に見れば声の大きい(組織力がある)医師会などの声で情緒的に決めていた政策が、デジタル庁などの創設でファクトから見て対策を考えられる国になる良い機会だったと受け止めている。

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