お茶屋さんについて
花街にある「お茶屋」さん。
名前を聞いて、お茶会が行われる場所を連想する人も多いと思います。英語にそのまま訳すと「tea house」になるので、そのように理解している外国人がほとんどのようです。
お茶屋さんとは何をする場所なのか
花街のお茶屋さんは、限られたお客さんに、芸舞妓さんの舞や宴会を提供する場所です。夜のみ営業している所がほとんどで、お食事は仕出しがメインとなります。(中には厨房を構えているお茶屋さんもあります)
京都のお茶屋さんは「一見さんお断り」のため、すでにそのお茶屋さんの常連客である人の付き添いなしに、いきなり中に入ることはできません。
お茶を提供する場所でないのなら、なぜ「お茶屋」と呼ばれているのでしょうか。
これはお茶屋の起源にさかのぼります。
お茶屋の起源とは
京都には、八坂神社や清水寺といった有名な神社仏閣が多くあり、その昔より、参拝者や花見客でにぎわっていました。
そうした客に、休憩場所としてお茶を提供するようになったのが、いわゆる「お茶屋」の始まりです。すでに16世紀中頃には、そうした「水茶屋」と呼ばれる場所が存在したという記録があります。
江戸時代初め頃から、「水茶屋」の数は急増し、発達し始めました。次第にお茶の代わりにお酒を、お菓子の代わりに料理も出すようになります。さらには、余興として三味線を弾いたり、歌舞伎踊りを披露したりと、「芸でお客をもてなす場所」としても機能し始めました。
このような経緯で、「芸妓さん、舞妓さん」が登場するのです。
次回 「置屋さん」について書きます。
いいなと思ったら応援しよう!
日本のDXが進まない原因の一つが「社内にITに詳しい人が居ない問題」だと考え、非IT企業のDX化のサポートができるよう、サービス、ネットワーク作りしてまいります。
サポートよろしくお願いします。