成長戦略におけるM&A活用につい
2021年国内企業同士のM&A件数が3000件を突破
10年前は日本企業同士のM&Aは1000件程度でしたので約3倍に成長。
30年間事業やってきた肌感としても、最近は経営者同士の会話として売り手、買い手共に増えています。
以前は売手=負け のイメージがありましたがここ数年で戦略的に事業を売ったり会社ごと強い会社にjoinすることが戦略の一手と認識されてきたことは非常に良い傾向だと個人的に感じています。
今年に入り、アメリカのインフレ率が高止まりしたことで金利が上がり、株価も低迷しています。
このような状況は、利益が出ていないテック企業の資金調達は厳しくなる傾向となり、VCが投資金額減らした結果を次のステージに行くための調達が難航したけスタートアップがM&Aを選択するケースを聞くようになりました。
中には「今後一切価値創造をやめてM&Aだけで成長します」と宣言した
仲間もいます。ちょっと驚きましたが、コツを掴めば確実にリターンが望めるようです。
売り手としては、事業承継に悩んでいる経営者の売却はもちろん、
テック系のスタートアップでも単独での成長より、顧客や資本を持っている企業の傘下に入ることで、営業や管理など苦手分野を補完してもらうことで
サービス開発に集中できるメリットを感じる会社もあるようで、弊社にも数件相談があります。
買い手、売り手それぞれの思惑
こちらのサイトに纏められていますが、
買手は 新事業参入、既存事業のシナジー、規模拡大、人の大量採用
売りは 事業承継、事業の整理、ノウハウなどの承継
等思惑があります。
私が住む京都では、数百年の歴史を持つお店が後継者が居ないことで廃業する残念なケースを毎年ニュースで知ります。
買手として最近増えているのが、エンジニア不足から会社ごと買収し人材確保をする会社はよく耳にします。
M&Aにおけるリスク
・デューデリジェンスを失敗し高掴み
・PMIが上手くいかず期待通りの成果を得られない
つまり買う値段を間違う、買収はできたが組織を統合する際にカルチャーマッチなどに失敗し優秀な社員が辞めてしまうことで期待した収益やシナジーが産み出せない残念なことになることが大きなリスクだと思います。
これまでにマイナー出資した会社と新事業を行うことで数億円の売上を生み出しつつ、同社が上場することでキャピタルゲインを得るなど非常に良い体験を持っています。
一方、メディアを事業譲渡していただいた際に急ぐあまりにデューデリが甘くなったことや、資金の払い込を先に100%払ったことで
その後の対応が非常に遅くなり大変ストレスを感じたことがあり、今後このようなことがないように先に半分、引き渡しが完了したら残り半分払うなどにしようとおもいます。
弊社がM&Aを検討している業種
弊社は企業のデジタルシフトを「クラウドサービス」「モバイル」「デジタル人材」で推進することを生業にしていますのでこの領域の会社に興味を持っています。
現在も法人向けにSaasを提供する会社、人材系の会社と折衝をしています。
興味持っていただいた方は是非Linkedin、Twitter などからDMいただけると嬉しいです。
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