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ITベンダーへのシステム開発丸投げがダメな理由4選

こんにちは、ゴリラです。
私はプログラマー歴10年超の経験を持ち、これまで社外CTOとして多数のDXプロジェクトに携わってきました。

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今日はタイトルの通り、ITベンダーへのシステム開発丸投げがダメな理由を書きたいと思います。
これまでも何度か「DXしたいなら内製すべき」とか「プログラマーでなければDXできない」とお伝えしてきましたが、今回はそれらの主張をまとめてみたいと思います。

1. 自社のビジネスプロセスを理解していないから

これが一番根本的な問題です。
ITベンダーは技術に精通していたとしても、当たり前ですがあなたの会社のビジネスプロセスを深く理解しているわけではありません。
例えば、製造業の在庫管理システムを開発する場合、その会社特有の在庫回転率や季節変動、取引先との関係性など、細かいニュアンスを理解していないと、本当に使えるシステムは作れません。

それを補うため要件定義が発生するのですが、多くの場合、この要件定義は表面的なものに留まってしまいます。
なぜなら、ITベンダー側には顧客ビジネスへの深い理解がなく、クライアント側にはITの専門知識が不足しているからです。
結果として、本当に必要な機能や将来的な拡張性、ユーザビリティなどが適切に定義されないまま開発が進んでしまうのです。

DXの本質はデジタル前提のビジネスプロセスにトランスフォームすることです。
ビジネスプロセスを理解していないITベンダーに丸投げすると、結局は既存の部分的なプロセスを単にデジタル化しただけ、という結果になりがちです。

2. 柔軟な変更や改善が難しくなるから

ビジネス環境は日々変化しています。
それに伴い、システムも柔軟に変更や改善を加えていく必要があります。
しかし、ITベンダーに丸投げすると、ちょっとした変更にも多額の費用と時間がかかってしまいます。
仕様変更のたびに追加料金を請求されるのはよくある話です。

そもそも考えてみてください。
ITベンダーの仕事のゴールは顧客が望んでいるシステムを納めることです。
一方、顧客の仕事のゴールはそのシステムで利益をあげることです。
ITベンダーにとってのゴールは、顧客にとってのスタート地点なのです。
そこに利益相反が発生しているため、関係性が悪くなるのは当然とも言えます。
その問題を解決するため、最近は請負契約ではなく準委任契約の会社が増えています。

DXの重要な要素の一つは、機動的なアジャイル開発と継続的な改善です。
ITベンダーへの丸投げは、この柔軟性とスピードを大きく損なう可能性があります。

3. 社内にノウハウが蓄積されないから

システム開発を完全に外部に任せてしまうと、自社内にITスキルやノウハウが蓄積されません。
これは長期的に見て非常に危険です。

例えば、システムにトラブルが発生したとき、すぐに対応できる人材が社内にいないということになります。
また、新しい技術トレンドを自社のビジネスにどう活かせるか、という戦略的な判断もできなくなります。
ITベンダーへの丸投げは、この重要な成長機会を逃してしまいます。

4. コストが高くなりがちだから

一見、社内でシステム開発するより外部に任せた方が安上がりに思えるかもしれません。
しかし、長期的に見るとそうとは限りません。

初期開発費用に加え、保守費用、改修費用、ライセンス料など、様々な費用が発生します。
しかも、ベンダーロックインの状態になると、これらの費用を適正な水準に抑えるのが難しくなります。

DXの目的の一つは、デジタル技術を活用してコスト効率を上げることです。
皮肉なことに、ITベンダーへの丸投げが、この目的の達成を妨げてしまう可能性があります。

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もまた、DXについて発信していきます。

さて、さいごに宣伝させてください。
読者の中には、
「ゴリラの言っているは本当に実現できるのか・・・?」
「DX人材が身近に全然いないんだけど・・・?」
という方もいるかもしれません。

そんな方に、ゴリラが無料で相談に乗りたいと思います。
これからDXをはじめようとしている方、
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この記事が何かあなたのお役に立てると嬉しいです。
それでは。

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