#1 【AIツールDify入門 】知って当たり前のDifyの基礎知識
非効率な仕事の進め方により、残業が日常化している状況を解消するためには、業務の自動化が不可欠です。
ノーコードAIツール「Dify」を活用すれば、業務を効率化し、日常業務のスピードを大幅に向上させることが可能です。
仕事の生産性を上げるツールとしてDifyは利用してみましょう。
Difyでできること
Difyであればプログラミングの知識がなくても、簡単にAIアプリケーションを開発することができます。
実際にどのようなAIアプリケーションが作れるのでしょうか?
Difyで開発できるアプリケーションは主に下記の4つです。
チャットボット
テキストジェネレーター
エージェント
ワークフロー
それぞれ説明していきますね!
1. チャットボット
チャットボットはLLMを用いてユーザーがチャット形式で対話するAIアプリになります。
有名なChatGPTもこのチャットボット形式です。
例) 社内FAQの自動化
社内のFAQ対応をDifyで構築したチャットボットに任せることができます。
例えば、従業員からの繰り返し寄せられる質問に対して、チャットボットが24時間自動で回答を提供することが可能です。
その結果、人手を割くことなく業務の自動化を実現することができます。
例) 顧客サポートの自動化
顧客からの問い合わせ対応をDifyで構築したAIチャットボットで自動化すれば、サポート担当者の負担が減少し、応答速度が向上します。
例えば、商品に関する質問や注文ステータスの確認などを自動で処理することで、サポート業務が効率化されます。
2. テキストジェネレーター
テキストジェネレーターでは、与えられた条件をもとにテキストを自動作成することが可能です。
例)翻訳
海外からのメールや資料を毎回手作業で翻訳している場合、時間がかかりますよね。
Difyを使えば、そのメールや資料を自動で翻訳してくれるツールを簡単に作れます。
例えば、英語で送られてきた内容をすぐに日本語に変換して、社内の誰でも読めるようにすることが簡単にできます。
例)要約
長い報告書や会議の議事録を一から全部読むのは大変です。
Difyを使えば、要約ツールを作って、文書を簡単に短くまとめることができます。
例えば、数ページにわたる会議の議事録を自動で要約して、重要なポイントだけをピックアップした短いレポートにすることが可能です。
3. エージェント
エージェントでは大規模言語モデルを使って、自律的にタスクを実行してくれます。
AIが自律的に作業してくれるので、人間の介入をすることなく、複雑なタスクを処理することが可能になります。
例) データ収集と分析
通常、インターネットから必要なデータを集めたり、集めたデータを整理して分析するには、人が一つ一つ作業する必要があります。
エージェントを使えば、そうした作業を全て自動で実行できます。
例) マーケットリサーチ
競合他社の情報や市場動向に関するデータを自動で収集し、それを整理して分析レポートを作成する、といったことが可能です。
これにより、手動で行っていたデータ収集や分析の手間を省き、重要な意思決定に素早く役立てることができるようになります。
4. ワークフロー
ワークフローは、Difyのテキストジェネレーターやチャットボットといった基本機能を活用して作成する、より高度な応用アプリケーションです。
テキストジェネレーターやチャットボットのように個別に動作するのではなく、これらを組み合わせて業務全体の流れを自動化するシステムを構築できるのがポイントです。
タスクを細分化し、システムの複雑さを軽減し、独自のAIアプリを開発できます。
例)カスタマーサポート
顧客が問い合わせを行った際に、まずチャットボットが基本的な質問に答えます。
そこから、問い合わせの内容に応じてテキストジェネレーターが適切な回答文を生成し、さらにその結果をもとに次のステップとして、内部でどの部署にエスカレーションすべきかを判断する、という流れを自動化することができます。
このように、複数のタスクを連携させて自動で進行させる仕組みをワークフローで構築できます。
比較表
Difyの特徴
プログラミングの知識が不要
Difyは、ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作だけで、AIを利用したアプリケーションやサービスを作成できます。
高度なプログラミング知識がなくてもAIアプリケーション開発ができるのが特徴です。
オープンソースなので無料
無料で利用できるため、開発コストを抑えつつ、質の高いAI機能を導入できます。
RAGの仕組みが備わっている
RAGは、AIの生成モデル(ジェネレーティブモデル)と外部情報を検索して参照することで、より正確で文脈に合った回答やコンテンツを生成する技術です。
通常、チャットボットに質問すると、生成AIはあらかじめ学習したデータから解答生成します。
ただ、多くの企業は自社特有の情報を持っているためAIが自動的に適切な回答を提供することが難しい場合あります。
そのような場合に自分の持つ情報をRAGとして登録することで、生成AIがその情報を元に回答を導き出してくれます。
企業内でのチャットボットなどを開発するときにRAGが有効的です。
具体的な処理フローを説明します。
ユーザが質問を入力
アプリケーションが質問に関連する情報を取得(社内のFAQまとめドキュメントなど)
質問と検索結果をもとにテキストを生成
ユーザに回答を出力
この流れにより、ユーザは効率的に必要な情報を取得し、具体的な回答を得ることができます。
Difyのメリット
業務効率化できる
Difyで開発したAIアプリで仕事の業務効率化が可能になります。
例)カスタマーサポートの自動化
Difyを使って、顧客からの問い合わせに自動で対応するチャットボットを簡単に作成できます。
24時間対応が可能となり、サポート担当者の負担を軽減し、応答速度を向上させます。
コスト削減
Difyを利用したノーコード開発であればプログラマーを雇わなくても開発可能なので人権費用を抑えることができる。
時間短縮
すぐに使えるテンプレートが豊富に用意されているので、短時間で作業が完了する。(2024年5月12日時点で、28個のテンプレートが用意されています)
Difyのデメリット
カスタマイズの限界
提供されている機能やテンプレートの範囲内でしか作業できないため、高度のカスタマイズが難しい場合がある。
複雑なプロジェクトには不向き
シンプルなツール作成には適しているが、複雑なシステムや大規模プロジェクトには対応が難しく、専門の開発チームが必要になることがある。
依存リスク
プラットフォームの変更やサービスの終了など、外部要因に依存しているため、これらに影響されるリスクがある。
まとめ
Difyであれば非エンジニアでもノーコードで高品質なAIアプリケーションの開発が可能です。
非エンジニアでも簡単にAIアプリケーションが開発可能なので、ぜひ挑戦してみてください!
記事を書いた人:https://x.com/1205malumalu
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