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DJI RC送信機のUSB Type-Cについて

2022年6月4-5日、岐阜県大野郡白川村で行われた、「白川郷ドローン空撮ツアー」にドローンガイドとして参加してきました。
ドローンツアーを始めて、今年で足かけ3年目、都合6回目のツアーは天候にも恵まれ、募集人数20名は完売。
1泊2日のツアーで3カ所の空撮ポイントで参加者の方々とドローン空撮を楽しみました。

全国的にドローンツアーは行われていますが、毎年レギュラーシーズンに行うツアーは決して多くありません。その中でも私たちは「飛騨をドローンで埋め尽くす」をコンセプトに、岐阜県の飛騨地方をドローンの聖地と言っていただけるよう、ツアーも地道に継続しています。

今回のツアーでは、あえてMavic3はお留守番でMini3 Proを片手に参加してみました。
小さなバッグに機体と充電器、そしてRC送信機を入れ軽装でのエントリーです。

Mini3 Proの機体性能の高さをあらためて体験


巷では249gという軽量な機体が、その軽量さゆえに果たして実用に耐えうる機体性能があるのか?という声も聞かれます。
私こと、1オーナーとしてテストフライトを重ねていますが、実感として「かなりイケてる」印象です。
Mavic2 proから始まり、Mavic Mini(これは今も保有)、そしてMavic3をメイン機として使用している立場から考えても、Mini3 Proはかなり実用に耐えうると思っています。

同じ、Mini系列のMavic Mini、DJI Mini2と比較すると分かりやすいんですが、正直、従来のMiniとは別物と思ったほうが良く、Air2Sのダウンサイジングモデルと考えたほうが良いかもしれないです。

ということで本日の本論


DJI RC送信機は個人的にもはや手放せない存在です。何がそうさせるのかは、過去の投稿にも記してあるのでここでは割愛します。
この送信機は今後、DJIの中級機の標準になる気がしています。スマホと組み合わせるN1送信機は残ると思いますが、組み合わせるスマホ固有の仕様により、DJI Flyアプリの不具合が将来的にも起こりうる可能性があります。

ならば、スマホと組み合わせた送信機は捨て、OSもディスプレイも固定できた方が不具合は減るだろうという合理的な判断もあり得るでしょう。

そういった想像を踏まえながら、DJI RC送信機の今後の機能向上には期待したいところです。

2つのUSB Type-C


DJI RC送信機には2つのUSB Type-Cが備わっています。
1つは送信機のバッテリー充電用途で使うために備わっているのはご存じの通り。
今回の話題は、もう1つのUSB Type-Cについてです。

DJI RC送信機は恐らく、Android OSがベースになっているので、基本的にはAndroidでできることは全てできるはず。しかし、現状はDJIがAndroidをカスタマイズし、機能制限をかけることで実現しているように思われます。

2つめのUSB Type-Cには「HOST」という表示がされています。これは、USBの機能で、「USB OTG(USB On-The-Go)」と言われているものだと推測します。

USB OTGで何ができるのか?

たとえば、こちらの記事を参照していただければ、OTGが何ができるのか理解できると思います。

Cable Matters USB C ハブ

今回は、手元にUSB Cハブがあったので、これを使って何ができるか試してみた。
このハブは、MicroSD、SDカードスロット、USB3.1 Tyoe-Aスロット、LANポート、HDMIポートを備える。

このハブをDJI RC送信機に繋いでみた。

SDカードスロットにカードを差し込むと認識する。
外部ドライブとして使えそうだ。

この「通知」をタップすると、SDカード内の画像データを表示できる。MP4の動画再生にも対応している。

他に、HDMIポートにディスプレイを繋いで見たが映像出力は得られなかった。
また、意味は無いと思うがLANポートに繋いでみても認識はしなかった。

この映像では、USB Cマイクを使って画面録画に音声を加えるデモンストレーションを紹介している。

さらに、読者の方から共有していただいた情報として、ユーザーマニュアルには、セルラーモジュールの接続に使用するとある。
どちらかといえば、国内よりも海外での用途となる気がする。

今後の利活用について


USB Type-Cポートが今後、DJIとしてどのような活用提案をしてくれるのか、いまのところ有益な情報はない。
しかし、Android OSで動作していることから考えられる機能にはある程度想定できるだろう。

個人的にはDJI RC Pro送信機のようにAndroidアプリをダウンロードして使えたり、HDMIで映像出力できるようになると有り難い。

このあたり、今後どのように送信機が機能拡張できるか、少し期待している。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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Osamu Arakawa
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