DJI Mini 3 Pro Fly Moreキット Plusについて
予約注文していたMini3 Proも手元に届き、テストフライトもしながら、DJIの新しいカメラドローンを楽しめる日常がやってきた。
ベースキットには、バッテリーが1台しか付属していないので、当然、オプションを購入するのが常である。
Mini3 Proは、Fly Moreキットが別売りになっていて、Mavic3やAir2シリーズなどの本体込みのキットがユーザーに評判が良くなかった反省が込められているのかもしれない。
いずれにしても別売りは、選択肢が広がってありがたい。
Fly Moreキットを本体と一緒に買わなかった理由
今、私の手元にあるのは、Mini3 Pro(DJI RC付属)だけである。Fly Moreキットと一緒に予約注文しなかった理由は、納期がFly Moreキットの納期に合わせて調整されるとの事前アナウンスがあったため、本体の納期が遅れる可能性を嫌ったためだ。
そろそろ、注文しようと思ってDJIの直販サイトを確認すると、納期はなんと7月。当面、お目にかかれるわけでもなさそうだ。
バッテリーPlusについて気になる情報
ここで、気になる情報がある。
「機体の重量が増えると、飛行時の推進性能に影響します。機体がインテリジェント・フライトバッテリーPlusを使用するときは、十分な推進力が得られるように、プロペラガードやサードパーティー製アクセサリーのようなペイロードを追加して取り付けないでください」
とある。
言い換えれば、インテリジェント・フライトバッテリーPlus装着時は、プロペラガードつけないでね。
という意味に取れる。
実は、Mini3 Proの予約販売開始時点で、メーカー純正のプロペラガードがラインナップされていなかったのが気になっていた。
なんとなく、この情報との関係性が見え隠れするような気がしてならない。
サードパーティ製のプロペラガード
純正のプロペラガードはいまだに発表がない。一方、Amazonでは、サードパーティー製のプロペラガードの販売が始まっている。
これが自重、89gとの記載がある。
プロペラガードが必要な時だが、包括申請の時にDID地区上空をフライトする場合に装着する条件を指定するので、その場合に必要となる。
そういうシーンは多く無いが、他には屋内練習などいざという時に必要なので、購入しておくほうが良い。
ペイロードを考える
DJIが、インテリジェント・フライトバッテリーPlusを使った場合、プロペラガードを装着することを推奨していないのは、標準バッテリーとの重量差が40.5gあることを考えると、自重に対してどれくらいの負担がかかるのか計算してみると何かわかることがあるかもしれない。
各モデル別にプロペラガード装着時の機体重量を計算してみた。Mavic3は13%増、Mavic Miniは23.2%増という計算になる。
経験的に、Mavic Miniにプロペラガードを装着すると、操縦感が変わり、風の影響も受けやすく、バッテリー駆動時間も短くなる。
Mini3 Proにサードパーティ製のプロペラガードを装着したのが(2)になるが、機体重量が35.7%増となる。
さらにインテリジェント・バッテリーPlus使用時には、52%増にもなる。
これは、かなりの負担になると想像する。
サードパーティー製のプロペラガードは重すぎる。
海外の状況はどうか?
気になったので、海外の状況を調べてみた。案の定、海外では「DJI Mini3 Pro Fly More Kit Plus」ではなくて、「DJI Mini3 Pro Fly More Kit」がラインナップされていた。
この写真を見る限り、標準バッテリーで構成されているキットのようだ。
日本の航空法との関係から考える
整理すると、日本国内では、「DJI Mini3 Pro Fly More Kit」の販売はされておらず、「DJI Mini3 Pro Fly More Kit Plus」一択になっている。
海外では249g以下であれば、航空法の対象外ということで、Mini3 ProのセールスポイントとしてPRできるが、日本の場合には6月20日から施行される改正航空法により、100g以上が対象となり、Mavic Mini、DJI Mini2も航空法の対象となるのはご存じの通り。
なので、40.5g重い、インテリジェント・フライトバッテリーPlusは、海外では売りにくいが、日本国内は47分のバッテリー駆動時間を売りに販売促進できるというメーカーの思惑が感じられる。
DJI Mini 3 Pro Fly Moreキット Plusは買いか?
以上のことから個人的にはDJI Mini 3 Pro Fly Moreキット Plusを購入すべきかどうか、少し悩んでいる。
理由は、
(1)バッテリーPlusは設計上、ペイロードに余裕がない
(2)純正バッグは欲しくない
DJI Mini3 Pro Fly MoreキットPlusを買わない選択というのはあるのだろうか?
ということで、3つのプランを考えてみた。
Plan1はFly More Kit Plusと同様の構成だが、これは明らかにKitを買ったほうがお徳。
Plan2は、標準バッテリーの構成の場合。バッグは好みの製品を購入するというパターンだ。
Plan3は標準バッテリー+バッテリーPlusを1つずつ買うパターン。
パッテリーPlusを実装してフライト試験した場合、どのくらい標準バッテリーとの差が出るのか、そこがわからない。
機体重量が軽いだけに、40.5gの増加は思ったより負荷が高い気もする。
このあたりのレポートが出てくるまで少し様子を見たいと思う。
Mavic Mini、DJI Mini2よりも明らかにバッテリー駆動時間が長いので、標準バッテリーでも十分運用可能とは思う。
Fly Moreキットを今、注文しても納期が7月なので、まだ検討する時間はありそうだ。
ーー
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
もし、この記事が気に入ったら「スキ」を、応援してくださる方は「フォロー」をお願いします。
よろしければサポートお願いします。いただいたサポートは映像制作の機材購入などにあてさせていただきます。