外資コンサルが作る資料を見るたったひとつの方法
こんにちは!麻衣です!
今回は、戦略・総合コンサルティング会社が、どんなアプローチで分析して、どんな資料を作っているのか知りたい方、コンサルティング業界への転職・就職を考えている方向けに、コンサルが本気で作成した資料の検索方法と私のオススメ資料をお伝えします。
「数千万円はするコンサルティングのプロジェクトでは、どんな資料を作っているんだろう?」とか「どんな分析をしているんだろう?」と思われている方には、ピッタリの記事だと思うので、是非最後まで読んでください!
資料の調べ方
コンサルティング会社が、企業に対してサービスを提供している場合、資料が外部に出回ることはないです。また、どの会社に対してサービスを提供しているかも守秘義務で口外することが禁止されています。
そんな中で、私が知る限りで、戦略・総合コンサルティング会社がどんな資料を作っているのかを理解するのにもっともよい方法は、経産省が委託調査を依頼している報告書を見ることだと思っています。
マッキンゼーやBCG、ADLなどの戦略コンサルを始め、デロイト・PwC・NRIなどの総合コンサルの資料もあります。
FY2020に委託した資料一覧は以下のPDFです。プロジェクトのタイトルと、どこのコンサルティング会社がプロジェクトを受注したのかが、記載されています。
また、過去の資料はこちらのリンクからも検索することができます。
とはいえ、「資料が多すぎてどれが良いのかわからないよ!」と思った方も多いかと思いますので、私のオススメ資料を3つ紹介させてください。
私のオススメ資料 TOP3
FY2020の経産省の委託調査の中で、コンサルの問題解決のアプローチ・資料作成方法を理解する上でのオススメ資料TOP3は、以下のアクセンチュア、マッキンゼー、BCGの資料です。
全て、企業が類似する内容を発注した場合には、少なくとも数千万円といったレベルだと思います。
【第三位】
第三位はアクセンチュアの物流に関する調査レポートです。
・令和2年度流通・物流の効率化・付加価値創出に係る基盤構築事業(物流市場における競争環境や労働環境等に関する調査)調査報告書:
アクセンチュア株式会社
ECの拡大や高齢化に伴う、トラックのドライバー不足が深刻化している中で、“運ぶ物はあっても運ぶ者がいない"という課題に対して、真因の分析や解決の方向性が検討されています。
オーソドックスなアプローチで、内容もイメージしやすいです。
【第二位】
第二位は、マッキンゼーの中小企業のAI活用促進に関する調査レポートです。
・令和2年度戦略的基盤技術高度化・連携支援事業(中小企業のAI活用促進に関する調査事業)最終報告書:
マッキンゼー・アンド・カ ンパニー・インコーポレ イテッド・ジャパン
日本の中小企業において、「AI導入・活用を推進するにはどうすべきか?」をテーマに、様々な企業にヒアリングをして、調査・分析した上で資料が作られています。
【第一位】
第一位はBCGの分野別の競争力に関する調査レポートです。
・令和2年度産業経済研究委託事業(分野別技術競争力に係る調査)調査報告書:株式会社ボストン・コン サルティング・グループ
以下の分野において、産業構造・産業内外のトレンド、市場変化を元に、日本が優先すべき領域とその成功要因について分析しています。
1. 自動車・自動車部品
2. 産業機械・ロボット・ファクトリーオートメーション
3. ヘルスケア
4. エネルギー
5. エレクトロニクス
6. 航空機
企業の戦略を策定するプロジェクトの場合も、もう少し具体的ですが同じようなプロセスに沿って進めるので、どのようなアプローチで進めるのかを理解する観点ではとても参考になると思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか。「この内容で数千万円か…」と思われた方、「見やすい資料だな、良い分析だな」と思われた方、様々かと思います。
「こんな資料が作れるようになりたい!」と思われた方には、「外資系コンサルのスライド作成術」という以下の書籍がオススメです。
研修で配布しているコンサルティング会社もあり、持っている人が多いです。
作成するパワーポイントの見せ方に自信のない方は、是非一読してみてくださいね!
以下のスライドの作例集もありますが、本noteで紹介した実際のプロジェクトの資料の方が、より実務に近いと思いますので、上記の書籍があれば不要かと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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