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4月

なんか、何か書くにあたって、コロナに触れずにはいられないですね。

著名な方々が感染したニュースが飛び交っている。そして先週は、志村けんさんが亡くなってしまった。

突然のことで驚いた。僕は世代ではないけど、ドリフのコント動画をいくつか見た事があって、それらは非常に普遍的なお笑いだったと思う。

今見返してもこの5人は凄くカッコ良くて、素敵な時代だったのだろうと感じる。心からご冥福をお祈りいたします。



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死についてはこれまでも色々と書いてきたけど、特にこの1年くらいは、近しい人が亡くなる事が多かった。ここでは書かなかったけれど、先月の初旬には、祖母が亡くなった。昨年の冬には高校時代の後輩が自殺してしまったりもした。

もちろん落ち込むけれど、それを受けて見えてくるものもあるな、と思う(不謹慎なのかもしれないけど)。改めて人との繋がりを確認したり、今生きている時間を大切にしたいと思ったり。

「メメント・モリ」という言葉があるけど、改めてそれを実感した。いつか終わりがくるってこと、生きてるもの達はみんな。

自死に関しては、最近はコロナの影響なのか、どんよりとした空気が流れていて、危ない匂いがするな、と感じていたりする。

失業者の数が増加しているという(日本もそうだけど世界中で、特にアメリカなどはとんでもない数字になっていたりする)。直感的にも分かることだけど、失業者の増加と自殺者の増加は、強い相関関係にある。

ただでさえ、この時期は自殺者が多いのに、どうなってしまうのだろう。ウイルスは人を殺すけれど、経済不況も人を死に追い込んだりする。

世帯あたりマスク二枚の配布とか、保障のない外出自粛要請は、果たして正しいのだろうか。経済的に余裕がない、その日暮らしの人だっている。意思決定をする政治家は、もっと想像力を働かせた方がよいのでは、と感じる。

1ヶ月後に大学が始まる。果たしてその頃には収束しているのだろうか。していなかった場合に授業等はどうなるのか、とか、学生だって不安や不満はあったりする(実社会で大きな損失を被っている人に比べると、小さな話かもしれないけれど)。


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話は変わって。

外出自粛のなかで、最近は本や漫画を読む事が多い。

先月に岡崎京子さんの漫画を15冊ほどまとめ買いして、読んでいる。

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作品のほとんどは80年代から90年代に書かれたものだけど、物語に登場する女性の、何気ない一言にハッとさせられたりする。

重いテーマを扱った作品も多くて、例えば『pink』では愛と資本主義、売春、死をありありと描いていて、ポストモダン的な脱構築を感じた。

彼女のメッセージは普遍性が高くて、時間が経った今でも魅力的にうつる。

だからこそ、最近になって実写映画化されたりしているのだろう。全て見たけれど、昨年公開された映画『チワワちゃん』は素晴らしかった。「平成」という時代の終わりにふさわしい映画だったと思う。原作は30ページ程の短編漫画なので、あれを全く退屈しない2時間の映画にしてしまった、二宮健監督も凄まじい人だ。

岡崎さんの作家生命が絶たれてしまったあの交通事故は今更ながら本当に悲しいけれど、時間を越えて、今の若者にも響くものが沢山ある。


岡崎作品については、また詳しく書きたいと思います。では。


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Furuyama
読んでくださり、ありがとうございました。 今後より充実したものを目指していきます。