andymoriについて

andymoriがアルバム全5作品のアナログ盤を発売するらしい。


全て揃えようか迷うところだけど、とりあえず『ファンファーレと熱狂』だけ予約した。

ただ、このタイミングでのリリースというのは少し引っかかる。解散して10年近く経った昨年になぜか公式SNSアカウントが開設され、TikTok等で曲がバズった後の今回のリリース発表。この動きは正直、お金の匂いしかしない。

資本偏重の社会や、商業主義的なコマーシャルに批判的な姿勢で表現活動していたのがandymoriであったと僕は認識しているから、これが単なる集金目的のリリースなのであれば少し寂しい感じがする。

現在andymoriの権利等は全てレーベルが握っているらしい。これは昨年、壮平さん本人が発言していたから間違いない。だから今回のリリースもメンバーの意志ではなく、レーベルの判断だと思われる。

今のところメンバーからのコメントは無いけど、彼らがどう考えているのかは少し気になっているところ。

今の彼らのそれぞれの活動の妨げにならなければ良いな、と思う。


昨年末、キャパ150人くらいの小さなライブハウスで小山田壮平が歌っているのを観た。

今の彼が作る曲は、あの頃と大きく違う。でも、それがすごく良かった。

時間は経つし人は変わる。考え方も変わる。でも、彼の中にはandymoriの小山田壮平として曲を作り、歌っていたという歴史が確実にあって、その歴史があるから今の曲が生み出されているのだと、そんな当たり前のことを思った。

そして、打ち上げ花火のように空でドカンと花開いて消えていく、そんな5年間で作られた曲たちをまた聴きたくなった。

10代の若い感性にandymoriが刺さっているのはある意味当然というか、そりゃそうだよなと個人的には納得している。

まさかTiKTokでバズるとは想像もつかなかったけれど。

本当に美しいものは、どれだけ時間が経っても、いつか誰かが見つけてくれる。そして誰かの心に温かな風を吹かせる。

それは『革命』で歌われていることそのものではないかとふと気づいて、やはり僕は、かつての彼らが作り上げたあの世界がとても好きなのだと改めて実感するのだった。



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Furuyama
読んでくださり、ありがとうございました。 今後より充実したものを目指していきます。