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ホラー映画レビュー第10回『ハザード・マテリアル』

2013年/アメリカ・80分

監督
ルー・サイモン


原作
ルー・サイモン


出演者
ノルベート・ベレーズ
アニエラ・マッギネス
トッド・ブルーノ
ジョーダン・ディアス

※ネタバレあり

あらすじは、ドッキリ番組のターゲットの家族や友人と番組スタッフが協力して、恐怖のドッキリカメラを撮影する人気番組の撮影中にターゲットが、殺人鬼と化しスタッフや友人を襲うという話

スプラッターホラー系の作品

舞台は、廃墟で巻き起こる。

ドッキリを利用したホラー作品はいくつか観たことがあったが、ターゲットの背景が殺人鬼に変貌するところをもっとリアルにして欲しかった。

番組の撮影ということで、登場人物の紹介が解りやすいのは良い。

同じドッキリを題材にしたホラー作品なら『スケア・キャンペーン』も観て比較して楽しんで欲しい。

騙し、騙されのドッキリならではの疑心暗鬼は入り込み易い。

実際、外にいるスタッフに助けを要請するが、中に殺人鬼がいるから警察を呼んでくれ。というのを信じてくれない。

「そうやって俺を騙そうとしてるんだろ?」

とミスリード。

結果、殺られる。

ドッキリの要素で墓穴を掘る。

殺人鬼になるターゲットの雰囲気の不気味さは良く何かやらかしそうな空気感は凄く出ていた。

躊躇しない殺し方も見応えある。

ひょっこり暗闇から出てくるのも高純度の不気味

個人的にスタッフサイドの人間が自分が生き残る為に他人を助けない描写が印象的で、ここまで協力的じゃない人間が多く出るのは新鮮だった。

そして、そんな奴はしっかりと殺される。

殺人鬼が徘徊する中、どう脱出口に行くのか、逃げられない状況のシュチュエーション・ホラーとしても観れる。

2回同じパターンの捕まり方が使われてたのは良かった。

自分ならどうする?

ドッキリを仕掛ける側とターゲットになった目線でドッキリだと信じたい恐ろしい現実を体感せよ。

『ハザード・マテリアル』


シルキーライン服部

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