【映画】心が叫びたがってるんだ。
「あの花」で知られる監督:長井龍雪、脚本:岡田麿里、キャラクターデザイン:田中将賀の超平和バスターズの制作による秩父三部作の2本目。
郊外の山の上にあるお城(実はラブホ)に憧れる幼い少女が、そこから出てくる父親と知らない女性を見かけ、母親に「お父さんは王子様だった」と伝えてしまい、それが元で両親が離婚。
それがトラウマになり、殻に籠り言葉を発しなくなってしまう。
その少女が高校生になっても、その呪いは続いていた。
それが「地域ふれあい交流会」の企画に参加させてしまう事で、物語が始まる。
それぞれが、悩みや闇を抱えながらも、変わろうとする主人公に引っ張られながらオリジナルのミュージカルの準備を進める中、それぞれが前を向き始める。
やっと見つけた王子様に気持ちを伝えようとするも届かない。
言葉を発しなくても自分は不幸になったと、「地域ふれあい交流会」当日にボイコット。
しかし、友人たちは既に彼女を仲間として受け入れる。
ミュージカルは成功し、自分自身も、周りも変わって行く感動の物語。
無理な設定が無いわけではない、ファンタジー要素もある。
もちろん、「あの花」とも違う。
それでも、美しい秩父の景色をバックに繰り広げられる青春ストーリーは一見の価値ありだと思う。
2015公開