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モノクロフィルム写真の知識

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フィルム写真を始めて、一歩先に進もうとするときに役に立つかもしれない知識と技術のお話。モノクロフィルムや薬品、現像やプリント技術に関する記事はこちらからどうぞ。
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#暗室

現像液の使い分け

こんばんは。 この頃、外出の自粛で自宅で過ごす時間が増えたため、暗室で作業することが多くなりました。 コンタクトプリントをつくったり、普段の暗室作業ではつい面倒くさがって放置しがちなネガの整理など、地味な作業にも時間を割く余裕ができたので、この機会にと色々な暗室作業をやっています。 さて、僕はモノクロのフィルム写真を撮っていて、フィルムの現像も自分でやっているのですが、現像をする際に使う現像液を用途別にいくつか使い分けています。 どういう用途のときにどの現像液を使って

失敗しないステンレスリールの巻き方

今回は、フィルムの自家現像をする際のステンレスリールの巻き方について、僕なりのコツのお話をします。 リールの種類まず、フィルム現像をするためのリールにはいくつか種類があります。 ・プラスチックリール(パターソン、ヨーボ) ・ステンレスリール(LPL、ハンザ、マスコなど) ・ベルト式(キングなど) それぞれフィルムの巻き方が違って、人によってやりやすいと感じるものはそれぞれのようです。初心者にはプラスチックリールが失敗しにくいと思います。 入手方法は新品を購入するか

ステンレスリールで失敗しにくい巻き方

以前、ステンレスリールでの現像の際、フィルムが重なって現像ムラが起こるのは最初のフィルム差し込み段階で確実に真っ直ぐ差し込めればムラは起きにくい、という旨の内容をテキストと画像で紹介しました。過去の記事 いずれ動画でも説明したいと思っていましたが、ようやく撮影したので掲載します。