酒好き神様との雑談
私はお酒に関してど素人ですので表現が不適切な部分があるかも知れませんが、笑って流しといて下さい。
4月の最終日、部屋の中でそよ風が体に当たるようなエネルギーを感じました。
名前を聞くと『ベロボーグ』と頭に浮かびました。
うーん、名前知ってるって程度かな。
画像をネットで検索したら、女の子キャラがいっぱい出てきました。…いや、多分これじゃ無い(^^;)
ベロボーグ(ウクライナ語: Білобог, Bilobog; ロシア語: Белобог, Belobog)は、スラヴ神話の善神であり、その名は「白い神」を意味する[1]。(Wikipediaより)
ロシア方面の神様はノーチェックでした。
ベロボーグさんの姿は、トランプのキングにそっくりです。くるっと巻いた明るい茶色の髪と髭、鮮やかな青に大きな黄色い百合紋が入った、ガウンのような服を着ていました。
右手に持ったグラスには黄色い液体が入ってて、それをチビチビ飲んでは「うむ、美味い。」と、グラスを目線より上に持ち上げて覗いていました。
トランプのキング以外に、何か似たような絵を見たことあるんだけどなあ。
ま、いいや。
「お酒は人間の傑作だ。君もそう思わないか?」
お、もしかしてお酒に関する神様ですか?
「私は洋酒、特に蒸留酒が大好きでね。蒸留酒を作る人と、バーテンダーのサポートをしているんだ。」
蒸留酒が好きなんてウォッカがあるロシアの神様らしいですねw
ところでさっきから何を飲んでらっしゃるんですか?ウォッカは無色だしウィスキーにしては色が黄色いような…?
「これには君がキルシュ酒と呼ぶお酒が入っている。」
キルシュ酒(正しくはキルシュワッサー)はお菓子作りで香り付けに使うお酒ですよね。色なんか付いてましたっけ?
「人間はこうやって色々なお酒を混ぜて飲んでいるね。カクテルと言うのだろう?」
カクテルだったんですか。でも私、カクテル詳しくないから名前分からないんですけど。
あ、…調べろって事ですね。
ーーーーーー検索中ーーーーーー
ネットで調べましたが、キルシュ酒を使った黄色いカクテルは見つかりませんね。
色的には『フロリダ』『ファジーネーブル』『スクリュードライバー』あたり?
「これはファジーネーブルにキルシュ酒を一滴だけ入れたカクテルだから、正規のレシピでは無いんだ。」
それならファジーネーブルのキルシュ入りって最初から言って貰えれば…まあどのみち検索は必要でしたけど。
「このカクテルはお酒好きの一般人が家で楽しんでいたものを私に飲ませてくれたんだ。低アルコールにキルシュ酒をほんの少し入れてもらうのが、最近の私のお気に入りでね。」
調べてて分かったんですが、カクテルってカレーのトッピングみたく好みで基本レシピに無いお酒をちょい足しする事もあるんですね。
「今は家飲みが多いから、マイレシピを作り出す人が増えたようだね。しかし人間というのは、何でこんなに美味しいお酒を思い付くのだろう?」
うーん何でと言われましても…まあ色々カスタマイズしたくなるんでしょうね。
「私はね、カクテルは錬金術だと思っている。お酒の組み合わせと分量で味は無限に作り出せるし、プロはシェイカーの振り方一つで味が変わるんだ。」
知らなかったです。レシピ通りやってればみんな同じ味になると思ってました!(無知ですみませんw)
「腕の良いバーテンダーには固定客が付くから、金を作り出した成功例と言えるね。でも自分だけの密かな飲み方というのも、成功例じゃないかな。」
商品として受けるかどうかでは無く、自分のベストの味という意味ですか?確かに誰もやった事の無い組み合わせで美味しかったりすると「やった!」って思うでしょうね。
「バーテンダーもそうで無い人も、新しい味を考える時は実験をする子供の顔になるんだ。しかめっ面で考えたレシピより、ワクワクしながら考えたレシピの方が美味しいんだよ。こんな傑作を一気に飲み干してしまうのは勿体ない。」
……ひょっとしてベロボーグさん、色んな人の作ったマイレシピを飲んでみたいとか?
「いやあ、気が向いたらで良いんだ。もし良さそうな物が出来たら口を付ける前に…」
『いただきますを言って一呼吸置いて欲しい』、でしょう?前置きめっちゃ長かったけれどこれが言いたかったんですねw
と言う事で、もしこれを読んだ方でカクテル飲む方がいらっしゃいましたら、口つける前に酒好きベロボーグさんにいただきますって言ってあげて下さいね。
「人間の体にアルコールは負担がかかるから、量は程々に。」
ベロボーグさんありがとうございました。