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女神テミスとの雑談

今回雑談して下さったのは、ギリシャの法と秩序の女神テミスです。
彼女は罪の重さを量る天秤と罪を裁く剣とを持っています。画像はしていませんが、目隠しをしている姿も有名ですよね。弁護士バッジに描かれてるのも彼女の天秤です。
ドラマだと法律関係の場所には必ずテミスの像が有ります。

……とまあ、世間ではそういうポジションの女神様なんですが。

天秤なんか持ってなかった!

ある日の夜、控えめなエネルギーを感じたので名前を聞いたら、『テミス』と返って来ました。
当然、タイトル画像の像が真っ先に思い浮かびました。
剣を持った姿なのでやっぱり戦女神なんですか?と聞いた所、意外な答えが返って来ました。


「私は戦女神ではないし、あなたが今考えている姿も私の本当の姿ではないの。」


え?本当の姿では無いって?

調べてみるとWikipedia先生のテミスのページにこんな解説がありました。

テミスはローマ神話においてはユースティティア女神に対応するとされる。近代・現代において、秤を手に持ち、司法における法と正義の象徴として像に表現されるのは、テミスではなくローマ神話のユースティティアである。彼女は正義の女神として、欧米においては司法の象徴ともなっている。(Wikipediaより)


なるほど。つまり私達が普段テミスの像と呼んでいるのは、ユースティティアという別の女神様の姿なんですね。

ではテミス女史の実際の姿は?

すると送られて来たイメージは、左手に大きな篭を提げ、右手に黄金のリンゴを持った、女性の姿でした。服装は三角巾を頭にした質素なアースカラーのエプロンドレスで、中世のヨーロッパにいる平民女性といった感じです。

篭の中をよく見せて貰うと、新鮮そうなフルーツがどっさり入っていました。

…もう一度お聞きしますが、あなたのお名前はヘスティア(家庭と炉を守る女神)とかデーメーテール(豊穣の女神)とかでは無いですよね?


「ええ、テミスで合っているわよ。」


…同名で複数の女神様がいらっしゃる?


「地球で知られているテミスは私の名前よ。」


そうですか……。

正義の女神とは程遠い印象です。

手間には愛情が詰まっている

では質問です。

Wikipediaには法と掟の女神と書いてありましたが、そうなんですか?


「実は私は法律に関する仕事はしていないの。」


マジか!∑(゚Д゚)まあ、フルーツ篭持ってる時点で違うと思いましたけど。では持ち物から察するに、農業系のサポートですか?


「いいえ。私はフルーツを美味しく加工してくれる人のサポートをしているのよ。ワイン、果実酒、ジュース、ジャムなんかを作っている人ね。」


ええぇーっ!何か家庭的というか、地味というか…イメージ違い過ぎてびっくりなんですが。


「でも法律関係の人が私に助けを求めて来ても、ちゃんと担当に取り次ぎしているから、大丈夫よ。」


他の神様もみんな仰ってますが、自分の担当で無くても窓口として祈りの声を他の神様に伝達するそうですね。

では右手に持ってる黄金のリンゴは?


「これは体に良いという意味合いで持っているの。リンゴに限らず、フルーツはとても体に優しいのよ。」


さっきも書きましたが、本当に家庭的。それこそヨーロッパの片田舎のキッチンで自家製ジャムとか作ってそう。


「フルーツはそのまま食べても美味しいけれど、それを加工してもっと美味しくするって凄いわよね。私はその為に試行錯誤している人を見るのが大好きなの。」


食品関係で新しい味を開発するって大変みたいですね。


「あなたは良く好きな食べ物を皆んなに聞いているわよね?人間は味や食感で好きな食べ物を選ぶけれど、私達はエネルギーで選ぶのよ。」


確か食べ物に含まれるエネルギーを頂くんですよね。


「そうよ。食べ物には固有のエネルギーがあって、人の手がかかると更に愛のエネルギーがプラスされるの。」


食べ物ではないけれど、似たような話をフローラ女史から聞きました。

その話はこちら。↓

自然な愛の循環

色んな方の好物を聞くまでは、神様は加工品や工場で作られた食品には興味が無いと思ってました。
だから素材そのままのお供物が良いのかなって。


「私達の姿形が変化するのと同じで、私達の食べ物の好みも時代が進むにつれて変化したりするのよ。人間が開発した食べ物って、色んなバリエーションがあって楽しいじゃない。」


高次の存在って食べ物のエネルギーも自由自在に生み出せるんじゃないんですか?


「食べ物のエネルギーは模倣出来ても、手間と時間を思いを注ぐ愛のエネルギーは模倣出来ない。だから人間は尊いし愛おしいの。」


愛おしいなんて……照れるやん(//∇//)


「本当よ。人間をサポートしている高次の存在は皆んなそう思っているわ。もう言葉では言い表せないくらい。」


いやわかってますよ。色んな方と話してきてますが、話してる時にこう、心地良いあったかい物が流れ込んで来るんです。多分それが愛情なんですよね。

イメージとは違ったけれど、この女神様もとても優しくて話しやすかったです。

テミス女史、どうもありがとうございました。

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