友だち。

今日は友だちのことを書きます。

先週、わたしがニコルズを組む前にやっていたバンドのメンバー、橋口靖正くんが、突然天国に旅立ってしまいました。

橋口くんは元々シンガーソングライターで、LOVEMARTという名義で活動してました。
彼と出会ったのも、だいちゃんと同じでわたしのアルバイトしていた四谷天窓でした。
デカくて、顔が四角くて、ニット帽かぶって、原色のカラフルな服を着ている、太ってるけどオシャレなにいちゃん。
見た目からは想像もつかないほど、ポップで愛らしい曲をうたうにいちゃん。
ギターもキーボードも器用にこなす。
LOVEMARTでお手伝いでベースを弾いたり、仲良くなりました。

のちに、女の子ボーカルのバンドを一緒にやることになり、
彼は宅録もできたから、橋口くんちでベースを録ったり、白いYAMAHAのSBVを貸してくれて、なんならベースのフレーズもかっこいいの考えてくれて丸々コピーして録音したな笑
そのときのことよーーく覚えてる。

そのバンドと並行して、ニコルズも始めて、
わたしはニコルズ一本にしぼりたいなと思ったのでそのバンドを橋口くんと同じタイミングで抜けて、
それぞれみんな違う音楽の道へと進んだわけなのだけど、
もちろん、同じ界隈にずっといたから、しょっちゅ顔は合わせていた。
気づけば出会ってからずいぶんと長い月日が経ったものです。

出会った頃の橋口くんはとっても人見知りで、わりと家に引きこもりがちな人で、社交性のかけらもないような人だった笑。
当時相談を受けたことを覚えている、どうしたら社交的になれるのか、と笑
その後みるみる変わっていって、気づけばたくさんの友だちミュージシャンに囲まれていた。
ちなみにわたしのおかげではない笑

そんなわけで、バンド抜けてからは、彼も個人の活動に加え、様々なアーティストのアレンジャーやサポートなどもし始めて、活躍の場を広げていったのです。

わたしもニコルズに一生懸命だったし、
ニコルズのこと応援してくれて、ライブも来てくれたり、よく気にかけてくれていました。

最近はぜんぜん会えてなかったけど、
たまたまひと月前ぐらいに偶然近所でバッタリ会って。
すでにベロベロで、同じことを2回も3回も言われて、
はいはいはいはい。とひたすら受け流し笑
それが最後になってしまった。

どんなに忙しくても、人に会う時間は惜しまないような人だから、
この人いつ寝てんのかな?とか、
カラダ大丈夫なんだろうか、
なんて、リアルに心配してた。

そんなこと思ってたら、ほんとにいなくなってしまった。

連絡を受け、実感のわかないまま、お別れの会に行って、
顔見てもなんだかやっぱり実感なくて。

その会には、とにかく10年来のミュージシャン仲間たちが勢ぞろい。
当時のバンドメンバーや、バンド仲間や天窓のスタッフの人も、たくさん。

あの頃からは考えられないぐらい、ものすごいたくさんの仲間たち。
彼が努力をして積み重ねてきたもの、そのものを見て感じて、
よかったね、幸せ者だね。鼻高々だね。
とわたしは橋口くんに言いたくなった。

けど、いろんなこと途中のまま、突然こんなことになってしまったから、
本人が一番、おいおい!って思ってるはず。
まだやりかけてること、やらなきゃいけないこと、やりたいこと、たくさんあったのだから。

神様って意地悪だな。って思っちゃった。

お別れの会に来てたみんなもさ、当たり前だけど、みんな同じだけ年を重ねてて、橋口くんの死を目の前にして、
きっと、他人事ではないのだなと感じていたはず。

わたしたちみたいなバンドマンは、会社に勤めているわけでもないから、
健康診断とか受ける機会もないし、
自ら受けに行くとかしない限り、自分のカラダのこと知ることもできない。

わたしは、音楽ずっと続けたいから、
ニコルズずっと続けたいから、
3年前ぐらいから年に一度検診を受けるようになりました。
知ることって大事だし、自分も周りも安心できるから。

メンバーのことも心配になったり、しょっちゅうします。
けど、今年、けんちゃんが人間ドック受けて、本当に偉いなと思ったし、とても安心しました。

そういう歳なの。もう若くないの。
まだまだ大丈夫だなんて、思っちゃダメだね。

応援してくれてる人や家族や仲間を悲しませること、ぜったいできない。

周りで少しでも、大丈夫かな?って人がいたら、おせっかいって思われてもいいから、カラダを大事にしようねって、言おうとおもった。

だってもう、こんな悲しい思いしたくないもん。

橋口くんがそれを、あらためて教えてくれた気がした。

いなくなっちゃったことは寂しいし悲しい。
でも悲しみに暮れてばかりじゃダメなんだ。
彼の死が無駄にならないように、周りのみんなが、気を引き締めて生きていかなきゃっておもった。
そして、音楽つづけていくんだ。

21か22歳のわたしの誕生日に、
こんな面白いCD作ってくれたの、
ずーっと大事にとってるよ。
宝物だよ。
vol.1以降はなかったけど笑

4年前かな、わたしの誕生日イベントを天窓でやったときも、
globeのコピーしたいからって、
橋口くんに、鍵盤とコーラスでTKとマークの2役を担ってもらい、完璧にこなしてくれた!
素晴らしいバックバンドで最高に気持ちよく歌うことができた笑
またやってもらいたかったなぁ。。

ほんとに可愛がってくれてたなぁと、今思うと、愛情を感じるよ。

もっと優しくしてあげればよかったな笑

いつかまた会えたら謝ろう笑

橋口くん、ありがとう。
ゆっくりやすんでね。

とっても個人的な内容で、長くなってしまってごめんなさい。

#dw25 #dw25_manan

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