父のこと。
まなんです。
今日はわたしの父の誕生日。
66年前の今日、父はこの世に産まれた。
数年前に、8/11が山の日。になって祝日になった。
ちなみに8/11はだいちゃんの妹の誕生日でもある。毎年ダブルでおめでとうなのだ。
父のことは正直謎だらけだ。
一緒に住んでいた時から、どういう仕事をしているのかよくわからなかったし、もうとっくに定年退職してるから暴露するけど結構会社をズル休みしてよく家で寝ていた(笑)
前回、母が風邪をひいたとこを見たことがない、ということを書いたが、父に関してはよく風邪をひくし、運動も全然しないしお菓子ばかり食べている。
性格もとても短気だ。
小さい頃、家族でファミレスなど行っても、料理が運ばれてくるのが遅いと店員に文句を言うし、マンションの上の階の住人がうるさいと自ら怒鳴り込みにいく。
怒るとき関西弁になる。
とにかくやたらとアウトレイジみたいで恐い。
これだけ聞くと、かなり問題アリな親父な感じしかしないが、それよりも母の方が恐かったから、なんやかんやわたしは父に甘えていた。
父への反抗期もなく、お父さんきら〜い、うざ〜い、パンツ一緒に洗わないで〜的なやつは一切なかった。
むしろ程よい距離感でいてくれる父が大好きだ。
わたしが小さい頃、家やカーステレオからよく流れていた、父の好きな音楽は、山下達郎と角松敏生とスイングアウトシスターズだ。
山下達郎の「アトムの子」が特に印象的だ。
のちに、ライジングサンフェスで、山下達郎と同じ日に出演した時は、北海道まで観に来てくれた。
一緒にやまたつ観れて感激したし、父も喜んでいた。
小学生の頃、わたしは森高千里にハマっていた。
「私の夏」という、女友達と沖縄の海に行ってやなこと忘れてゴロゴロしよ〜ってな感じの歌。
これをよく父と一緒に部屋で聴いていた。
謎にこの頃から沖縄行ってみたい欲は芽生え始めていた。
父は、収集癖がすごい。
中でも文房具がものすごく好きだ。
なんでそんなに必要かわからないほどペンがある。
様々な種類のペンが揃いに揃っている。
そして、字が達筆だ。
よく新聞のちょっとした空きスペースに自分の名前を書いて試し書きみたいなことをしていた気がする。
字が達筆な男の人はかっこいい!と思うようになったのは父の影響かもしれない。
ペンだけじゃなく、ホッチキスとか穴あけパンチとかも、一個あればいいのに何個も持ってる。
とにかく、同じものをいくつも所有して家の至る所に置くくせがある。
卓上の電波時計も、壁掛けカレンダーもいく先々にある。
捨てられない症候群に近いとは思うが、「ひとつ」では落ち着かないのだろう。
一緒に住んでた頃は意味わからなすぎたし、引っ越しの時えらい大変で、何してくれてんねん状態だったが、今となってはそれすらも愛おしい。
父は今から4年前、定年退職後ひとり先に神戸へ隠居した。
神戸には先日100歳を迎えた父方の祖父がいるので。
そして、わたしは母と2人暮らしを始めてちょうど2年が経とうとしてる頃、父が病に倒れた。
それがキッカケで母も神戸に戻ることになり、離れ離れになった。
父の病気については特に今まで触れてはこなかったけれども、今年も誕生日を迎えられたことは本当に奇跡だし、嬉しくてたまらない。
父が元気なうちに、わたしには一体あとどれぐらいの親孝行ができるのか、そればかり考えては、悔しさともどかしさで涙が出る。
痛いのも辛いのも、できることなら全部代わってあげたい。
父も母と同じで、静かにニコルズを応援、見守り続けてくれている。
ライブのあと、もっと感想とか言ってよ!って思うけど、心の中ではいろいろ思ってるのでしょう。
けど、病院の看護師さんたちにはどうやら娘自慢しまくってるらしい笑。
ツンデレが過ぎる!
そして、神戸の家のいたるところには、ニコルズの写真(SNSから勝手に保存→プリントしたやつ笑)が飾られている。
うちのメンバーも、うちの両親とはほんとに仲良くしてくれているし、神戸で一緒にお好み焼き食べたりお茶したりする。
こういう写真も部屋で見つけるとわたしに「また写真増えてるよ!」と報告してくる笑。
決して言葉にはしないけど、娘大好きニコルズ大好きなの、すごい伝わってくるよね。
今日も電話だと泣いちゃってうまく伝えられなそうだったから、おめでとうLINEしたけど、スタンプ一個で返されたし笑。
愛情表現、ダントツ下手すぎな父だけど、
そんな父が可愛くてたまらなく大好き。
今度神戸帰ったら、お散歩して一緒にたこ焼き食べたい。
来年も、再来年も、まだまだ誕生日おめでとうって言いたい。
ただひたすらにそればかりを願ってる。