ノーテキーラサマー。
だいすけわたなべです。
なんか今年の夏は
一回もテキーラで記憶なくしたりしてないな
と鼻くそをほじっていたら
もうすぐニコ感。
とにかくみんなに来てほしい。
チケット売り切りたい。
今回の上野をステップにして
みんなで日比谷に行きたい。
ボクは必ず売り切れるとおもっていた。
最初から。
でも今はまだ8割くらい。
ボク以外のメンバーやスタッフは
みんな現実を見てるから
「絶対に売り切れるに決まってるぅ!」
とか言う人は残念ながらいない。
今回も自分たちで色々ほとんどやってるから
ドリンクの用意する数とかも
「まぁ今こんくらいチケット売れてるからこんくらいあれば足りるかな」みたいな話になって
とてもさみしい。
細すぎるアスパラくらいさみしい。
「コーラの数?知らねぇよ!ダイエットコークなんてファッキンだぜ!真っ赤な缶のコーラを2万缶用意しろ!もし残ったらオレが全部買い取って飲み干してやるよ!ゲップで宇宙旅行に行ってくるぜ!ハッハッハ!もちろん支払いは月賦でたのむぜ!」
まぁ今のままでもある程度は
カタチになるだろうけど
ボクはあくまでもSOLD OUTに
こだわりたい。
でも見るべきは現実。
そういう人たちがまわりにいるから
ニコルズは続いてる。
とても感謝してる。
ボクは夢見る自信過剰のピエロ。
中学生の時からずっとそう。
それはまるで長い冒険。
スマイルフェスティバルの時より
初動(発売してすぐのチケットの売れ行き)はよかったからこれはいけるかなとおもったら
もう一息のところで停滞した。
オーマイガットゥザグローリー
モーニンググローリー
グローリーモーニング
タンクローリー
ローリンローリンリードキョクナノニ
ライブデアンマリヤラナイ
オーマイガットゥザピーポー
ピーポーリビンインザドリーミング
勘違いしないでほしいのは
例えば売り切れなかったとしても
当日はボクも「たのしい」ということ。
それは間違いない。
あの街から来てくれたみんなにも
この街にいるみんなにも
必ずたのしんでもらえるとおもう。
そういう風に準備して来たから。
今も準備してるから。
だから
「いやいや、だいちゃん、こっちは楽しみにしてるんだからそんなこと言わないでよ。逆に興醒めだよ」
と言われてもロバートデニーロみたいに
両の手のひらを空に向けて
「意味不明!」
みたいなポーズをせざるを得ない。
ボクだって楽しみにしてるし
みんなを楽しませる準備もできてる。
だからこそ
売り切りたい。
スマフェスはメンバーが抜けるから
っていうスペシャル感があったけど
今回は誰も抜けない。
なるほど。
やっぱりそういうことか。
よっしゃ!
オレが抜けたろか!こら!
そんで売り切れたら
すぐ復帰したろか!こら!
坊主頭にボロボロのジーンズで
鼻緒が取れそうな下駄履いて
タイ語でなんか書いてある
ムエタイのTシャツ着て
「ちょっと自分探しの旅に出てました。やっとみつかりました。ボクは自分の中にいました」
って言いながらカムバックしたろか!
新曲のタイトルは「リボーン」だぞ!
出だしの歌詞は
リボンを結んだプレゼント
差出人は不明
昨夜未明に届けられた模様
リボーンは無数のエレメント
差出人はWho?Me?
生まれた時はから心の中にあったんだyo
だぞ!
キャッチコピー
D.W.ニコルズ 新章 開幕
にしたろか!こら!
アー写は
ちょっと前の自分の写真を
遺影のように胸の前に持って
全員真っ白のスーツ姿で
笑顔全然ないけど
一筋の光が射してるみたいな照明で
これから先の未来を
演出したろか!こら!
あー、バンドって続けるの大変。
でもここまで続いてるの本当感謝。
ありがたい。
ありがとう の反対は
あたりまえ。
当たり前におもってる日常が
実は「非日常」だということに
ボクはまだ気づいていないんだな。
いつかバンドを辞めた時に
「あぁ!あの歓声をくれ!笑い声をくれ!鳴り止まない拍手をくれ!」と
もんどり打つんだとおもう。
穴が開くくらい枕に向かって大声で
叫ぶんだとおもう。
それはキミにも言えること。
当たり前にそこにあるものは
いつまでもずっとそこにあるわけじゃないよ。
当たり前にそこにいるニコルズは
いつまでもずっとそこにいるわけじゃないよ。
別に脅迫してるわけじゃないし
すぐに解散する気も毛頭ない。
ただ、
「ニコ感のチケット売り切れなかったらすべてを諦めたろか!こら!」
と言っているだけだ。
はじめて人前で自分が作詞作曲した歌を
うたうという
この世で一番恥ずかしい行為をしたのは
高校3年生の時だった。
文化祭の後夜祭。
実行委員に所属していたボクは
自分をイベントのトリにした。
ほぼ全校生徒が集まる体育館で
アコースティックギターを抱えて
登場したボクはパイプ椅子に座り
口元にはブルースハープ。
なぜか足元は裸足。
ガチガチに緊張しながら披露した
一曲目が終わった時
体育館は静まり返った。
「オレの青春は終わった」
とおもった。
次の瞬間、
台風の中を旋回しながら
ようやく目的の空港に無事着陸した
飛行機の機内のような
あたたかい拍手がボクを包んだ。
こんなに気持ちのいいことが
この世にあったのか。
ボクは完全にエレクトした。
一度だけ小さな瞬きををした。
そして、ボクは今に至る。
かろうじて生きている理由は
そんなところだ。
もしも、もうひとつ
付け加えるとしたら
「あの人(あの人たち)を残して死ねない」
ということくらいだ。
ひさしぶりにブログを書いた。
ブコウフスキーや村上春樹の本を
読み返した挙句
R.E.M.の
AUTOMATIC FOR THE PEOPLEの
NIGHTSWIMMINGを聴きながら
ピエロが書いたこんなブログは
豚のエサに混ぜて
この世の中から葬り去られるべきだ。
だけど、もしも明日の朝食のサンドイッチに
薄いベーコンが一枚挟まっていたら
ボクはアメリカンとも呼べないのような
ただの薄いコーヒーでさえも
よろこんで飲み干すことだろう。
グッドイブニングと書き始めた文章が
いつのまにかグッドモーニング。
誰かの朝が今日も勝手に始まる。