【米国株OP】LEAPSロングコールの魅力② ~ベア相場での対応方法~
前回のnoteでは、現物株を購入するよりLEAPSコールをロングする方が、優位性があることを説明させていただきました。
今回をオプショントレードを利用することで、下落(ベア)相場での対応方法について説明したいと思います。
将来的にはプラスで終えられると思ってます!
私は、DISHという銘柄のLEAPS(満期:2024年1月19日)の22.5Cを、2022年4月11日に13.7ドルで購入しました。株オプションを100株単位となりますので、1,370ドルを支払って購入したことになります。
その後、DISHは決算の数値を嫌気され株価は暴落、5/6(金)の終値時点での22.5Cのプレミアムは5.92ドルとなってます。現時点で778ドル(約10万円)の含み損状態です。
このような状態ですが、私は「将来的にはプラスで終えられる可能性が高いと思ってます。」とお伝えさせていただきました。これは、強がりで言っているわけでなく、かなり自信をもっております。
もちろん、もし、私が現物株だけをトレードをしていたのであれば、こんな事はとても言えません💦 きっと、今頃ロスカットしていると思います。では、なぜ、自信満々でこんな事を言えるのるかと言えば、「オプショントレードで下げ相場にも対応できるから」にほかなりません。
私の今回のトレードで確定しているのは、最大損失が1,370ドルであるということです。どんなに株が下がってもこれ以上の損失を受けることはありません。(※手数料とかは無視してます)
…と言うことは、2024年1月19日(満期)までに、1,370ドルを稼げば、このトレードはマイナスにならないということですよね。
では、どうやって1,370ドルを稼げばよいか? 色々方法はありますが、一番簡単なのは、コールを売ってLEAPSダイアゴナルスプレッドを組んで、コツコツとプレミアムを稼げぐ方法でしょうか。
LEAPSダイアゴナルスプレッドで1,370ドル回収可能か?
LEAPSダイアゴナルスプレッドの詳細については、下記記事を参考にしてください。
まず、満期までに1,370ドル稼ぐには、満期まで1年10か月ありますので約63ドル/月稼げればいいことになります。オプションは1枚のトレードが100株に相当するので、毎月獲得するプレミアム的には0.63ドルとなります。
DISHの株価はどれくらい変動するのだろうか?
DISHのLDSを実施する上で、過去のDISHの株価の変動率を調べてみた。具体的には、毎週金曜日の終値から翌週金曜日の終値までに何%変動しているか?5年間のデータを利用して平均値と標準偏差を調べてみました。
上記の数値の意味は、5年間の平均では、1週間後の株価は0.1%下がっており、標準偏差が5.9%ということは、-6.0%~5.8%の変動に収まる可能性が68%であるという意味です。
32%の可能性で、-6.0%~5.8%の範囲から外れる可能性はありますが、コール売りのプレミアムを獲得する上では、株価が大きく下がる分には利益が得られますので、5.8%以上株価が上昇した場合にプレミアムが含み損となります。
つまり、32%の半分(16%分)は、-6.0%以上下がる可能性があることを示してますので、1週間後の株価が5.8%以内で収まる可能性は84%(68%+16%)ということです。
DISHの5.8%OTMのプレミアムは?
DISHの5/6(金)の株価は22.22ドルです。5.8%上の株価は23.5ドルになります。
こちらは5/6(金)時点の来週(5/13)満期のDISHのオプションチェーンになります。ちょうど23.5ドルの権利行使価格がありますので、プレミアムを確認してください。
赤枠が5/6(金)終値になりますが、0.85ドルとなってます。一応、データ的には、来週金曜日までに23.5ドル以下に収まる可能性は84%であるので、かなりの確率で1週間で85ドルを獲得できる計算となります。これは当初の目標、63ドル/月を1週間で回収していることになります。
ちなみに、約1か月後(6/10)のオプションチェーンを確認してみましょう。
1か月で0.63ドルのプレミアムを獲得するためには、26ドルのコールを売ればよいことになります。ちなみに、26ドルは現在の株価の17%上の権利行使価格になります。
先ほどと同様に、1か月の変動率を調べてみたところ、11.8%以下の上昇で終わる可能性が86%であったので、この17%上の権利行使価格もプレミアムを獲得できる可能性は高いと言えそうですね。
絵にかいた餅では?
以上の説明から、毎月63ドルを稼ぐのはそんなに不可能なことではないのかなと考えております。
ただ、そんなに毎回うまい具合にプレミアムを獲得することはできないだろうという声が聞こえそうです。
ええ、私もそう思いますw ただ、ちょっと考えて欲しいのですが、プレミアムが損失を出すときはどんな時だろうと。コールを売っているわけですから、株価が上昇しているはずですよね。
つまり、コール売りが損失出している時は、LEAPSロングコールが利益を出している(相殺している)ということです。もちろん、満期日だけ、株価上昇して、コール売りをマイナスにして、翌週、株価が下げているなんてケースも少なくありません。ただ、毎週、そんな状態で損失を出す確率もかなり低いとも思われます。
全額回収できなくても、半分回収できただけでも損失は685ドル(約8万円)くらいですからね。しかも、その時に株価が22.5ドル以上であれば、LEAPSからも現金は獲得できますしね。
相場ですので、何か起こるかわかりません(会社潰れるかもしれないし💦)が、そんなに無理難題なトレードではないことは理解いただけるのではないかと思います。
まとめ
今回に話は、あくまでも予想の話ですので、そのとおりに上手くトレードができない可能性はありますが、現物株のみをトレードしていると、何もできないわけですから、それだけでもオプショントレードに優位性があると言えるかなと思ってます。
今回はコール売りを合わせてLDSにすることを紹介しましたが、プレミアムを獲得する方法は、プットを売ってもいいし、上下にクレジットスプレッドを組んでアイアンコンドル的にプレミアムを獲得してもよいかと思います。または、コール売りもLEAPSにして、あらかじめ高いプレミアムを獲得しておくのもよいかなと思います。このとおり、オプションはトレード方法にバリエーションがあるのも魅力ですね!
今回、LEAPSを利用したトレードの優位性を現物株と比較して紹介させていただきました。もちろん、LEAPSにもデメリット(配当が受け取れない等)がありますので、ご自身で何を重要視してトレードするのかを確認して、理想のトレードをしていただければと思います。
ぜひ、今後のトレードの参考にしていただければ幸いです。本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
ありがとうございました!