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尼崎に行ってきた話

やっといけた!りょーちゃんによる「ぶらり尼崎ツアー」にやっと参加してきました〜。今回も(1回しか行ったことないけど)素敵な人がたくさん。

僕からは2箇所だけ、皆さんに紹介させてください。

「お寺は価値尺度が変わる場所」西正寺

カリー寺の舞台・西正寺の住職、中平さんとお話。印象的だったのはこんな話。

お寺は"使う"のか、"使われる"のか?

中平さんによれば、"お寺は価値尺度が変わる場所"だ。

お寺に来る人というのは、潜在的に利を求めて来る場所ではない。訪れる人は、自然とお寺に"使われる"側になる、というのです。

例えば、「自然とお寺を掃除してしまう」とか。寺を利用して何か利益を得てやろうというんじゃなくて、お寺のために差し入れしよう、何か手伝おう、寄付しよう、そういう良い意味で訪れる側が「使われてしまう」性質がお寺にはある。

これが、中平さんのいう「お寺では尺度が変わる」ということ。

これは実はものすごい力だなあと。

僕がイベントを企画するときにかなり意識することがあって、それは「いかに自然に、主催者側と参加者側の垣根がなくなるように計画するか」ということ。参加者側が「お金払ったんだから受け取って帰ろう」と思った瞬間、イベントは二項対立的になる。主催者は単なる提供者になってしまうし、参加者はイベントを「評価する」側になりかねない。

主催と参加の垣根がなくなることによって…つまり、参加者側も「自分たちも関わっていくものなのだ」と思ってもらえることによって、イベントは予想していない価値を生むことができる。参加者同士の出会いがあったりとか。主催者側が想定しなかったような気付きが生まれたりとか。

その意味においてお寺というのは、既に潜在的に「参加する側からつくる側へ」の変化をもたらす装置なんだ。イベントをやるにはうってつけの場所かもしれないなあと思った。

そりゃあ、素敵な笑顔が生まれるわけだ。

「借りがある場所」amare

そしてプレオープンしたamareへ。

まず立地がヤバい。公設市場だった、杭瀬商店街の中市場。厚焼き玉子のお店のとなりのとなり。ホルモン焼きのお店の前。

公設市場なんて、当時はそれぞれの町にあったんだよ。今じゃここくらいしか残ってないけどね。

ここも、もうなにもないけどね、と笑うおじさん。

最高の場所じゃん。そのおじさんの目の前で、amareに4,50もの人が集っているんだよ。

amareは小さな小さなスペース。だから、市場に人があふれるしかない。でも、それが全くおかしくない。市場までが一体に、ひとつの空間になっている。市場ハック。

amareの運営を担う廣瀬さんたちのお話を聞く。トークイベントのなかで、商店街を担う方から「まちに借りを作ってほしいんだ」という言葉を聞く。

彼らには、ロッキーになってほしいと思うんです。ロッキーっていう映画があって、僕がその映画で一番好きなシーンがある。それはトレーニングをしているシーン。「おいロッキー、これ持ってけ」「調子はどうだい!これ食べな!」って、街の人みんなからロッキーが応援されているんです。彼らには、そんな存在になってほしいと思ってるんです。

「この借りは重いでえ」、彼は笑っていうけれど、amareはまだプレオープンだというのに、そんな場所になりつつあるじゃないですか。既にプレオープンを祝って、ホルモン焼きが、ビールが、刺し身が、日本酒が届いている。

目の前のホルモン焼き屋さん。軽快な声でおばちゃんがホルモンを焼く。うまいんだこれが。

もう51年もやってるよ。当時は右の店舗も左の店舗も借りて3軒も運営してた。全部つぶれちゃったけどね。

amareはまだオープンすらしていないのに、こちらは半世紀超えときた。すごいや。

そのホルモン焼きのすぐ横に、改装中の空き店舗があった。台湾料理を出すお店ができようとしているそうだ。

いやあ、なんか若い人たちが頑張ってるの見てたら、俺もなんかやりたくなってきてなあ、ワクワクしてもうてなあ、

最高じゃん。どうするの、そんな素敵なこと言っちゃって。俺までワクワクしてきた。新しいamareも、めちゃめちゃおもしろくなりそうです。

おわり。

大阪よりも尼崎のほうが訪れた回数の多い私。笑

またこれからも面白くなりそうな風景をたくさん見せてもらって。いいねえ、素敵なところだね。

さて、実は今回、生き方見本市KANSAIの事前イベントで尼崎に来ていたのでした。次回は9/29(日)、生き方見本市KANSAIの本番のため、また関西へ参ります。生き方見本市KANSAIに出ますよ。関西大学で、ぜひお会いしましょう。

https://www.facebook.com/events/1686406011503549/

と同時に、生き方見本市SHIZUOKAのクラウドファンディングもどうぞよろしく!

では、またね。

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