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【カンボジア出産記】 妊娠編

序章でも軽くお伝えしたように、日本に一時帰国して里帰り出産をしようと思っていた矢先、切迫早産と診断されて帰れなくなってしまった半年前のわたし。

▶序章はこちら
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『あと数日で帰れる!!涙
ミスドとマックが食べれる!!(つわり中、唯一食べれそうと感じれたのがこの2つ)』

辛い辛いつわりを乗り越えるモチベーションが一気に目の前で崩れ落ちていきました。

そんなお話やカンボジアでの妊婦健診など、お産までのあれやこれやをまとめてみました!

(かなーり長ーーーくなってしまいました、、🙏)


病院① シェムリアップの産婦人科

まず、わたしはシェムリアップであまり病院にかかったことがありませんでした。
なので病院リテラシーが非常に低く、妊娠検査キットで陽性を確認してから、とりあえずこの街にあるRoyal Angkor International Hospitalという、タイ系の大きな国際病院に駆け込みました!

ちなみに検査キット、どこのファーマシーでも1ドルくらいで売っていて、
安すぎて信用できず、3種類くらい試しました。笑

何はともあれ病院で胎嚢が確認できて、ここから23週までこの病院でお世話になりました。


ただ、妊婦健診は海外保険適用外なので、エコー検査など少し費用がお高いものに関してはローカルの病院に行ったほうが良かったのかもしれません!
母子手帳も日本で妊娠届を出したら貰えるものなので、わたしはスマホのアプリに毎回検診の結果を記録していました。

わたしの担当のお医者さんは女性のカンボジア人の先生。
英語も話せて、その都度わたしが理解できているかも確認してくれるような明るくてとっても優しい先生でした!

2Dエコーだけではなくて4Dエコーもしてくれて、毎回写真をDVDにやいて渡してくれました😂

もちろんこの病院でお産もできますし、日本語相談窓口もあって日本語通訳をしてくださったり、LINEで繋がれば日本語で対応もしてくださいます!

続いてつわりについて。
これは情報提供というよりも自分の備忘録。


つわり

あーーー辛かったつわり。
わたしは吐き悪阻、食べ悪阻、眠り悪阻、におい悪阻全てに苦しみました。

美味しかったはずのカンボジア飯が一切食べれなくなり、市場のにおいもダメになり、シェムリアップの食の選択肢の中ではなかなか食べれるものが見つからずに苦労しました💦

旦那さんが首都に遠征に行ったときにイオンでわたしの食べれそうなものを買ってきてもらったり、なんとか過ごしてました。

その中で見つけた救いは、青マンゴー。
酸っぱくて本当に食べやすかった…!
1日に1個分以上は食べていました。

酸っぱい青マンゴー🥭

あと、わたしはとにかく便秘がひどかった…。
普通の便秘薬は妊娠中なのでもちろん飲めないし、悩んでいたところ看護師の友達が酸化マグネシウムなら飲めるよ!と教えてくれたのでさっそくファーマシーに。

何件か回ったのにどこにもない…
そもそも酸化マグネシウムが何か全然わかってくれない…

けれど、シェムリアップにある日系の病院にありました!
しかも日本から持ってきていたものだったので安心して飲めて、お腹も心も救われました。

妊娠中、本当にもう何に関しても検索魔だったわたし。
でも出てくるのは日本の常識の中での検索結果なわけで、不完全燃焼が続きストレスレベルはどんどん上がっていきました。

はあ、思い返しても大変だった😂

ただ、妊婦さんがそこら中にいるカンボジア。
先輩ママたちのパワフルな存在に励まされたし、街中の優しさにも本当に助けられました。


切迫早産と細菌感染

さあ、安定期にも入りいよいよ里帰りまであと少し。
飛行機に乗っていい状態なのか検診に行く予定ではありましたが、

明らかに多すぎるお腹の張りと背中の痛みを感じ病院へ。

そしたらまさかの細菌感染と子宮の異常が見つかり、切迫早産と診断されました。

『このままだと飛行機には乗せれない。』と先生の一撃。

1週間後にもし良くなってたら乗っていいよと言われましたが、物事はそんなにうまくいきませんね。

子宮口の一部が少し開いてしまっていたのですが、それが1週間で閉じるわけもなく。

取っていた航空券はキャンセル。

その代わりにすぐにでもプノンペンに治療に行きなさいと指示されました。

シェムリアップではできないけど、プノンペン子宮口を縛る手術をすれば日本に帰れるかもよ!
と先生の希望溢れるひとこと。

それを信じてすぐにプノンペンに向かいました。

プノンペンまで6時間の道。
座るのも禁止なので寝転んで乗車。

まさかのプノンペン移住

そういうわけでプノンペンへ向かった私たち。

手術のため、Sunrise Japan Hospitalという日系の病院に行きました。

(病院が立派過ぎてびっっっくりしました)

そしてここでわかったことは、

  • 手術を受けることができる週数はとっくに超えている

  • 手術をしたところで日本に帰れるような状態ではない

  • なんならシェムリからプノンペンまでの移動もよく許可してもらえたね!

  • シェムリアップには帰せません!

という事実でした。笑うしかない。思考停止寸前。頭も心も爆発3秒前💥

そのまま即入院が決定し、そのままプノンペンに出産までいることに…。

え?しか出てこない展開🫰

人生初の入院。
トイレも禁止だったので導尿カテーテルも。ひーーー。笑うしかない。

病院② プノンペンの産婦人科

プノンペンでは、訳あって2つの病院にお世話になりました。

◾️Sunrise Japan Hospital

まずひとつめ。
先にも書いたように、切迫早産で入院した病院です!

ここは日本人のお医者さんも助産師さんもいて、日本のガイドラインに沿った検診や検査をしてくれます!✨

日本語で話せる安心感に涙しました。涙
助産師さんたちも、日本人カンボジア人関係なく本当に丁寧で優しくて、心の拠り所にもなりました。

この病院で出産をした日本人の方ももちろんいるらしく、わたしもここで産めるなら大安心!!
プノンペン来てよかった!!!!!

と思っていたのですが…

なんと。
なんとなんと。

わたしの出産予定日付近は日本人のお医者さんがちょうど入れ替わる時期でお産を受け入れていないことが判明。

泣きました。

ここから出産をする病院を探す日々に突入します。

そこで知り合いに教えてもらったのが、フランス系のローカル病院でした↓

◾️Khema International Polyclinic

一か八かで選んだ病院。
決め手は英語がスムーズに通じるというところと、病院が大きすぎないというところでした。

あと、telegramで気軽にいろんな問い合わせができるところも便利すぎました!!
あとからカルテをPDFで送ってもらえたり、返信も早くて本当に助かりました!

ちなみに、プノンペンには国立の大きな病院もあって、そこにはNICUもあるそう!
ただ、電話で問い合わせたときになかなか英語が通じず、出産パッケージに関する情報が得られなくて、わたしは心が折れちゃいました。

(わたしの英語での説明がわかりにくかったかもしれないし、精神的にしんどかったので心が折れやすかったです。英語が通じるスタッフさんももちろんいらっしゃると思います🙏)

そしてKhemaでの初診。
めちゃくちゃいい先生で、ここなら安心して産める✨と直感で思い、安心しすぎたのかエコー中に過呼吸になり意識を軽く失いました。笑

えー!?って自分も思いました。笑

でも、迅速に対応してくださり数時間後にはお家に帰れました😅

そのときになぜか撮ったセルフィー。
病院の皆さん、ありがとうございました🙏

そしてこの病院、小さいといいつつ産婦人科や小児科だけではなくていろんな科があるようで産後もいくつかの科の先生にお世話になりました!

また、比較的どこの国際病院でも同じかと思いますが、

この病院でも、出産のためには事前に【出産パッケージ】を購入します!

Khemaでは

  • 自然分娩スタンダード

  • 自然分娩VIP

  • C-sectionスタンダード

  • C-section VIP

の4種類から選べて、+ 数百ドルで無痛分娩もできます!

(スタンダードとVIPの違いは、個室かどうかや、産後の赤ちゃんの検査の内容、産後のお祝いのお花やギフトがついてるかどうか笑 など)

お問合せをしたらパッケージ詳細のPDFもすぐに送ってくれたので助かりました✨

もう一点。
シェムリアップの国際病院もここでの妊婦健診も、日本のように検診日の間隔は決まっていなくて、毎度先生に言われた日に行きます。
だから、臨月突入してるのに次の検診は3週間後!って言われた時は流石にビビりました。笑


寝たきり生活

日本だと、切迫さんは出産まで入院するとよく情報を見ましたが、わたしは基本自宅での絶対安静でした!

プノンペンでは病院からトゥクトゥクで5分ほどの場所のアパートを借りて生活していました。

本当に近くて安心!!!

そしてこの寝たきり生活、
旦那さんは仕事で基本的にはシェムリアップにいるので、シャワーすら毎日入ってはいけないわたしが1人で生活するのは不可能に近く、
本当に本当にたくさんの友達や家族に頼らせてもらい、助けられながら送りました。

思い返すと感謝の気持ちで涙が出るほど。

シェムリアップの友達がわざわざ泊まりに来てくれたり、

会いに来てくれる友達もいたり、
わざわざメッセージをくださる方がいたり、

母は日本から、姉はインドネシアから、

義母と義妹なんて初海外、パスポートの取得から始まり、1ヶ月滞在してくれました。

そしてシェムリアップで出会ったわたしの親友も、日本に本帰国したばかりなのに再び1ヶ月近くカンボジアに来てくれました。涙

一ヶ月来てくれたら親友。
シェムリアップで出会ったけど、実は実家がめっちゃ近くだということが判明。
頼りになる明るい看護師です👩‍⚕️


そして。
ほぼ毎週、一日でもオフがあれば6時間かけてプノンペンに来てくれた旦那っち。
家族といえど、簡単なことじゃありません。当たり前にできることじゃありません。

ありがとう。ありがとうに尽きます。

暮らしたことないプノンペン。
実家どころか知り合いも少ない中で出産まで暮らせたのは本当にみんなのおかげ。

感謝してもしきれません!!!

そしてみんなのおかげで寝たきりを貫くことができ、無事37週にも突入!
もういつ産まれても大丈夫な週数です👌


歩きなさい

14週間もの間寝たきりだったわたしですが、

『37週からたくさん歩くのよ』と先生から突然のアドバイス。

特にわたしの場合筋力も体力も落ち切っていたので、産めるなら早く産むほうがよかったのかもしれません!

だから徐々にですが、とにかく歩きまくりました。
ネットで調べた陣痛ジンクスもほとんど試しました。

リバーサイドをお散歩🚶‍♀️
アパートの部屋から屋上まで十階分の昇降トレ🪜
屋上にあるジムにて
陣痛ジンクス、カレーライス。
頑張った記録がここに。

という感じで、これまで産まないように努力をしてきたわたしが、今度は突然産むために必死に頑張り始めたわけですが、

結局迎えた40週!笑
予定日過ぎた〜笑

今度は大きくなりきった赤ちゃんを産めるのかどうかの不安。笑

ほんと、妊娠出産は思うようにいかないことばかり!笑

さあ、一体どんなお産になるのか。
出産編お楽しみに!😂



長くなってしまいましたが、以上が妊娠編。
いろんなことがあったなあ。

大好きなカンボジアでついに出産まで経験できちゃうのか!とポジティブに考えられたのは1割ほど。
日本ほど設備の整っていない中で早産になったらどうしよう…赤ちゃんにもしものことがあったらどうしよう…が9割。

毎分毎秒ビクビクしながら過ごしたトツキトオカ。

改めて、こうして文字に残すことで少しでも誰かのお役に立てたら嬉しいです!!

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