まるい四角

毎日心躍る瞬間があって。

それはインターンでの業務の中にしか生まれない光景。

お母さんが多い職場。

工房のカンボジア人の作り手のみんな。
ミシンや作業台のすぐ隣に小さな赤ちゃんたちがハンモックにゆられてる。
お昼休みになればみんなで抱っこしあって、誰が誰の子かわからない。

オフィスや店舗、工房で働くカンボジア人スタッフさんたち。
大きなお腹をかかえてお仕事をしていたり、オフィスにお子さんを連れてきてたり。

カンボジアで、日本で、二カ国を行き来して、ママをしている日本人スタッフさんたち。

夫婦で午前と午後で交代して赤ちゃんをみてたり。オフィスに赤ちゃんが来たときにはみーんなで取り合い。

小さなお子さんを育てながらカンボジアに出張にきたり。

オンラインでミーティングをしてたらお子さんに邪魔されて、肩に乗られ、手で目も覆われ、そんな中で冷静にミーティングを進めてたり。

これから生まれる赤ちゃんのことのプチ相談会がはじまったり。

働く母親。

大変なんてものじゃないはず。不安も多いはず。

やさしくて、強い。強いけど、繊細。
角のまるい、しっかりした四角っていう感じ。

ママをしているスタッフさんだけではなくて、ここで働く人たちはみんな

憧れる。みんな目が同じ。わたしもあの目になりたい。

こんなにもパワフルで、四角く、おもしろく、優しい強さを持つ女性たちによってつくられるのは、とっても綺麗で、おしとやかで、絵に描いたような、お花畑のど真ん中で白いワンピースに麦わら帽子をかぶっている色白の女の子のような商品たち。

そして代表は男のひと。
そこのギャップが好き。
ゲラゲラ笑い声と、赤ちゃんの泣き声、それをあやすみんなの声が響くこの職場が好き。

そこから生まれる商品って、ファッションを越えてる気がする。