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【カンボジア出産記】出産編

いよいよ出産編。
こちらは情報提供よりも自分のための備忘録味がかなり強いかと思います。
となりで息子を見ながら、彼が生まれた瞬間のことを思い出す午後。幸せですね。
読んでくださる方々、ありがとうございます。

▶序章はこちら
▶︎妊娠編はこちら
▶産後編はこちら


陣痛 -余裕編-

さて、
妊娠編でも書いたように、切迫早産と診断されながらも結局予定日を迎えたわたし。

陣痛ジンクスは何一つ効果なしでした!笑
早く産むにはどうしたらいいですか?って先生に相談したらスクワットとパイナップルを食べることを勧められたのは面白かったです。

陣痛が来たのは予定日の翌日にあたる真夜中。

ちょうど、、、
本当にちょうど旦那さんが遠征のためにシェムリアップから来た日の夜でした。
しかもその次の日は、旦那さんが監督を務めるサッカーチームの今シーズンの開幕戦。

この時を待っていたかのようなタイミング。
生まれる前から親孝行な我が子✨

午前2時、お腹に違和感を感じて起きました。
ちょうどその違和感がやってくるのが10分弱の間隔で、
「もしやこれが陣痛か?!」と思い、旦那さんと日本から来ていた母を起こしました。

痛みとも異なり、全然余裕。
ただ、いよいよと思うと緊張してしまって、とりあえず落ち着こうとリビングに。

そしてそこでなんと目が合いました。

そう。

キッチンにいた大き目のGと。

無言でスプレーしました。
とても冷静でした。

陣痛が来て最初にしたことがGを退治することだなんて!

それはさておき、陣痛が来たということで病院に電話し、3時過ぎには病院にいました。

そして陣痛が確定し、入院室へ移動。
パステルピンクを基調とした可愛いお部屋。
ベッドの額縁には「I love EVERYTHING ABOUT you」って書いてあって、なぜかすごく励まされました。

間隔は10分を切っていたけどまだ余裕のあったわたしは、その日の空の写真も撮っていました。とっても綺麗な空。ナイス!

お腹に息子がいる最後の瞬間もおさめてました。ナイス!!


世の陣痛経験者さまたちはご存じかと思いますが、そんな余裕はすぐになくなります。

陣痛 -地獄編-

地獄の陣痛が徐々に始まります。

痛いなんてシンプルな言葉では表現できない。
あれに相当する言葉なんてこの世にないと思います。本当に。
この世の痛いをすべてかき集めて波にしたような、、、。

持ってきたテニスボールでひたすら旦那さんに腰を押してもらってました。
「そこじゃない!!もっと右!違う!!上!!!!」
ってな感じで怒鳴り散らかしてたと思います。
ごめんね、ありがとう。

部屋のベッドで叫んで意識を失ってを繰り返し、ふと時計を見ると午前11時くらい。

子宮口はまだまだ全然開いていないのに陣痛の間隔は1,2分でもうただただ絶望でした。

もう体力もメンタルも限界で、
「ごめんなさい~~~~麻酔打って、麻酔打って、ごめんなさい~~~~」

痛みに耐えられなかった、自分に負けてしまったような悔しさで泣き叫びました(笑)
謝ることでも、悔しがるようなことではないのに(笑)

分娩室へ

看護師さんを呼んで、麻酔を打てるか(無痛分娩にできるか?ということだったのか?)聞いたところ、できちゃったのですぐに車いすに乗って麻酔を打つため別の部屋に。
(麻酔のための部屋だと思ったらそのままベッドが分娩台にトランフォームしました)

車いすでの移動ルートは一般の患者さんも使用するエレベーターや待合室。
そんなことはお構いなく泣き叫びながら移動。
エレベーターに偶然乗り合わせた配達員のお兄さん、待合室で診察待ちをしていた妊婦さんたち、ごめんなさい。

そして麻酔。

麻酔が効くまでの20分は長すぎた、、、。

旦那さんとお母さんはついてくることができなかったので、先生にしがみついて "HELP MEEEEEEEE!!!!" と叫びながら耐え抜きました。

優しい先生。
"I will help you, it's okay" って毎度返してくれました。

麻酔が効いたら嘘のように会話もできるようになって、落ち着いてきたタイミングで旦那さんとお母さんにはお昼ご飯を食べに行ってもらいました。

そして二人が病院を出て数分後。
まさかの子宮口ほぼ全開に。先生もびっくり。
あと10分したら分娩スタートするよと急なお声がけ。

急いで旦那さんに連絡し、戻ってきてもらいました(笑)

無痛分娩にしたと言えど、ここからまた地獄の陣痛スタート。

4か月間の寝たきりのせいで筋力も体力もなかったのでなかなか上手にいきむことが出来なくて、全開になってから2時間以上かかりました。

先生からのいろんな指示が飛び交って、わたしも必死にその通りにいきもうとするけど何か違うらしく、
"NO!! WRONG!!"
って言われてしまい、わたしも必死なので
"I'M TRYINGGGGGGGG!!!!!!!"
って叫び返す2時間(笑)

お互い第二言語での会話なのでどストレートな表現。
日本語が通じたら、、、と何度も思いました。(これは妊娠わかってからもずっと思ってた、が、そもそもカンボジアで暮らすと決めたのは自分。海外に来るというのはこういうこと。)

毎分押し寄せる痛みの波。

「今完全に気を失ったら楽になれるんじゃないか!?」
「どうか夢であってくれ。そして夢なら早く覚めてくれ。」
「帝王切開選んでおいたほうが良かったか?!?!?!」

痛みに耐えながらこんなことばっかり考えてました。

分娩中に椅子にも座らされ、
バランスボールでもバウンスさせられ、
先生も2人がかりでお腹を押しているのに出てこない、、、。

もうとんでもない光景。

最終的には、
「あと30分で出てこなかったら帝王切開にするからね」って。

何やってもダメで、頑張っているのにWRONGと言われ、お腹を切るまでのカウントダウンもスタートしてしまい、

最後の力を怒りに任せいきんだら息子氏爆誕!!!

帝王切開免れました~

陣痛が始まってから14時間。
早産にびくびくしていたのに、しっかり3000g超えのかわいい息子の誕生。
わたしの人生で一番辛く、長く、痛く、幸せな達成感を感じた時間でした。
(それまでは富士山登頂が一番の達成感だった)

ちなみに分娩室にはひとりだけ立ち会えることになっていたので旦那さんが立ち会ってくれて、母は部屋で待機していました!
(立ち会いの人数制限は部屋が狭いからという理由だったのですが、出産時には先生2人と助産師さん3~4名ほど、小児科の先生などなどいろんな人が出たり入ったり。そりゃ狭いわ。)

最後は傷口を縫って、日本と同じように分娩室で2時間ほど休み、入院部屋に戻りました。
赤ちゃん同室でした!

部屋に戻ったときのことやそのあとについてはほぼ記憶がありません。笑

無事に生まれたのでもうそれで良し。

分娩室で初ツーショット。分娩台のアロハ感が何とも言えない。
そして手袋と帽子を付けさせられたカンボジアベビー感もすごい。

今思い返しても、この妊娠・出産はこれまで経験した何よりもショッキングな出来事。
いい意味でも、正直悪い意味でも衝撃だった。

でも、周りにいる何人ものお父さんお母さんが教えてくれたように、
我が子の可愛さ・愛おしさは毎日とどまることを知らず、順調に更新されています。

生まれてきてくれてありがとう。

出産準備について

さあ、ここからは出産に向けてどんな準備をしたかについて!

入院・陣痛バッグ

妊娠中にインスタで度々出てきた「入院バッグ」と「陣痛バッグ」。
とても丁寧に中身の紹介をしてくれてるママさんがたくさんいて、わたしもそれを参考に用意しました。

ただ、ここはカンボジア。

簡単に手に入らないものやこっちでは必要のないもの、逆にカンボジアだから必要なものも。
そして入院用と陣痛用、特に分けずに同じリュックに詰め込んで持っていきました!
アパートからもすぐの場所に病院があるので、足りないものは後から持ってきてもらうスタイルでした。

以下がそのリスト。

▲:日本で購入し、持ってきてもらったもの
◯:カンボジアで購入したもの
■:入院中に必要だとわかって買いに行ってもらったもの
◇:病院で購入したもの

となっています。

  • ママ用

    • 産褥ショーツ ▲

    • 授乳用の下着 ▲

    • 夜用ナプキン ◯

    • 化粧品類

    • シャンプー・リンスなど

    • スマホの充電器

    • ストロー ◯

    • ゼリー ◯

    • ポカリスエット ◯

    • おやつ ◯

    • 腰用ベルト ■

    • 電動搾乳機 ◇

    • 退院用の服

    • テニスボール(本当にあってよかった。)◯

  • ベビ用

    • 半袖の肌着3-4枚 ▲

    • 手袋3-4ペア ▲

    • 靴下(購入していたものが大きすぎたので手袋で代用)▲

    • 帽子 ▲

    • タオル(おくるみ用なので大き目がおすすめ)◯

    • おむつ ◯

    • 粉ミルク(日本のものが売ってます) ◇

    • 哺乳瓶 ◯

入院着やママ用のタオルは病院が貸してくれました✨
ベビ用に買っていた服なども全然カンボジアで手に入るんですが、妊娠中わたしは買いに行けなかったので、こだわり強めなわたしが好みのものを揃えるために母にお願いして楽天でぽちったものを持ってきてもらいました(笑)お母さんありがとう。

それと円座クッションは絶対に必要!って思ってたので探してもらったんですがいいのが見つからず。
そもそもわたしは座ることすらできない状態だったので必要ありませんでした。(詳しくは産後編で)

ベビー用品

ベビ用の衣類と同様、大抵のものはこっちで手に入ります!
プノンペンにもシェムリアップにもある「Baby Outlet」というゾウさんマークの大きなお店が品ぞろえ豊富でよく行っています!

PigeonやCombiなど、日本のメーカーの製品もたくさんあるので便利!
ただ、Pigeonの海外グループ会社が製造しているものも中にはあって、日本で売っているのとまったく同じではない場合もあります!
(わたしが購入した電動搾乳機もシンガポールのPigeonのものです)

少し高いですがおむつや粉ミルクも日本と同じものが揃います!
粉ミルクキューブもシェムリアップのBaby Outletで見つけてハッピー✨


ひとまず産後すぐに必要な小物や消耗品は、旦那さんにリストを渡し、Baby Outletやプノンペンのイオンに調達に行ってもらいました!

こっちで揃うけど、日本で買って持ってきてもらったものもあります。
というのも、プノンペン・シェムリアップ間の行き来や日本・カンボジアの行き来もあるので、出来る限り持ち運べる方がよかったから。

それが以下↓

  • neomamaism ベビーベッド(ベッドインベッドタイプ)

  • Richell ベビーバス(膨らますタイプなので持ち運べます!)

  • Combi 除菌じょーず(電子レンジで除菌できる優れもの)

  • Konny 抱っこ紐(難しくてなかなか使えず、あとからErgoの抱っこ紐を買って持ってきてもらいました)

という感じ!

なんせ日本よりも(たぶん)赤ちゃんや妊婦さんが多いカンボジア。
なんでも手に入ります!ありがたい!



突然終わりますが、以上が出産編。

次の産後編では産後の入院や母子検診、出生届についてなどなどについてまとめていこうと思います!


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