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自分の子どもに 「ジャス子」と命名した夜

年齢的に「アラサー」と呼ばれる時期に差し掛かったこともあり、友人の結婚や出産ラッシュが続いている。
それもあって、最近ではいろんな友人の子どもたちと接する機会が増えた。

だいたい 0~2歳 くらいの幼児と呼ばれる時期の子どもと接する機会が多く、やっと「パパ」「ママ」「ブーブ」のような言葉を使えるようになってきた一番かわいいといわれる時期の子どもたちと何度か触れ合った。

ここ数か月では 3 人ほどのちびっ子と "はじめまして" をした。
会う前は、「怖がられないかな…。嫌われないかな…。」と毎回不安になるのだが、会ってしまえばなんのその、全員驚くほどすぐに懐いてくれた。

その懐きっぷりもすごく、「遊ぼ!」という感じで手をグイグイ引っ張ってくる女の子、イスに座って休憩してたらすぐに膝の上に乗っかってくる男の子、自分の親ではなく僕にだけ「抱っこして!」と叫び、最終的には「パパ!」といって寄ってくる始末の子。
本当のパパである同級生の悲しそうな顔は今でも忘れられない。

よく「目に入れても痛くない」と言うが、この言葉を使う親の気持ちが痛いほど分かるようになった。
全然関係のない僕が目に入れても痛くないのだから、その子のお父さんお母さんたちはケツの穴だろうが爪と指の間だろうが、本当にどこに入れても痛くないであろう。

もともと結婚願望があり、子どももほしいと考えている僕にとって、この経験はその想いをさらに加速させるものとなった。

その想いが加速しすぎたのか、昨日の夜、自分に娘が誕生する夢を見た。
嬉しくて嬉しくて夢の中で泣いた。
退院して家に連れて帰って、命名式をした。
書道家が書いてくれた命名書が綺麗な木目調の額に納められいる。

名前は「ジャス子」。

うちの母親が「ジャスちゃ~ん、おばあちゃんですよ~」とジャス子に声をかけ、優しい眼差しを向けている。
それを見て「あぁ、少しは親孝行できたかなぁ。」と思い、少し胸が熱くなった。

と、早くもここで目が覚めた。

「あぁ、夢か…」と少し残念な気持ちになるととも、「自分の子どもにはイオングループに就職して、安定した生活を手に入れてほしい」という気持ちが潜在的にあったのか、娘にジャス子という名前をつけるのはあんまりすぎるだろと思った。
そして、母さんも「ジャスちゃ~ん」じゃねーよ。抵抗感をもってくれよ。
ジャス子って名前にしっくりきてんじゃねーよ、と夢の中の母親に対しても腹が立ってきた。

そんなわけで、立派な夫・父親になるためにまだまだ頑張らなければいけないなと、あらためて気持ちを引き締めなおす夜になった。




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