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0÷0は・・・


付き合った期間平均どれくらい?
答えられない0÷0は

⇧ コラムに「スマホに打ち込んでもエラーとか表示される」と書いてあったので「0÷0は…」とやってみたら「除算できません」って思いっきり赤字で表示されました……知らなかったわ(゚∀゚)!

本は読んでみましたが数学、数式を好きになることはありませんでした。
もともとキラいだったので気合が足りなかったのかも?

中学時代の数学教師の顔と名前を思い出そうと頑張りましたが、全く思い出せない〜理科は浮ぶのに。

高校の時は1年生の時の担任が数学担任でした。
小柄な品のいいおじさんって感じ(笑)
ドラマや漫画みたいに女子高(今は共学)にカッコいい若い人男性教師はいません。

せっかくだから(?)谷川俊太郎さんの『足し算と引き算』を🥸

『足し算と引き算』  谷川俊太郎


何もないところに

忽然と立っている 

ひとりの女とひとりの男

そこからすべては始まる



青空?

よろしい青空をあげようと誰かが言う

そしてふたりの頭上にびっくりするような青空がひろがる

地平線?

よろしい地平線をあげようと誰かが言う

そしてふたりの行く手にはるかな地平線が現れる



その誰かが誰かはいつまでも秘密

ふたりはただ贈り物を受け取ることができるだけ

それからはこの世の常で

ありとあらゆる物が降ってくる

お金で買えるものもお金で買えないものもごたまぜに



ふたりはとりあえず椅子に座る

椅子に座れるのは幸せだ

次にはテーブル

それがいつのまにか見慣れたものに変わっていくのは幸せだ  

朝の光の中でふたりはお茶を飲む

いれたてのお茶を飲むのは幸せだ

だが何にもまして幸せなのは

かたわらにひとりのひとがいて

いつでも好きなときにその手に触れることができるということ



昔はそんなのはプチブル的だなんて言う奴もいた

でも今じゃみんな知ってる

幸せはいつだってささやかなものだってこと

不幸せはいつだってささやかなんてものじゃすまないってこと



しかし幸せはいったいどこまでささやかになれるんだろう?

この当然の疑問に答えるために

ふたりは茶碗をたたきつける

テーブルをぶっこわす

椅子を蹴倒す

この世の常なるものをなにもかも投げ捨てて

青空を折り畳み地平線を消してしまう

そして少し不謹慎かもしれないがすっぱだかになる



驚くべきことにそれでも幸せはちっとも減らない

ひとりの女とひとりの男は手に手をとって

我ながら呆然として

何もないところに立ち尽くす



すると時間の深みからまたしても

あの秘密の誰かの声が聞こえる



「なんにもないのになにもかもある



 それこそ私の最大の贈り物



 それを私は愛と呼ぶのだ」