天皇賞(春)について考える


出走各馬の短評


①モズベッロ→A
出遅れ癖はあるが最内を走れる事が確定している1枠1番。上がりが使えるタイプである程度出して中団につけられるなら面白い
前々走は斤量の恩恵があったものの内前有利を外から差して完勝、前走はミッキースワローに進路をカットされなければ頭まであったかもしれない
初のG 1、初の58キロと不安はあるが試金石の一戦
awajiTCで調整


②エタリオウ→C
去年は最後方から4着
前走はですの行きだったが今回は抑えた方がいいと思う一頭
近走は全て、差し←→先行、有利な展開の逆をいっている
スローペースは向くだろうし前目につける事が出来ている
ただ先行すると末脚伸びず、最後方からとなると使える脚が短く乗り難しい馬
今回ブリンカーを調節するという事と初騎乗の川田の手腕に期待する


③トーセンカンビーナ→C
同じ位置からのヨーイドンなら確実に馬券内というキレ味ある末脚を持つが、ほぼ出遅れて後方から上がり最速
というレースしか出来ない馬で今回もそんな競馬になると思われる
前走は小頭数かつ展開の手助けがあっての好走で
今回は最後方から追い込んできて届かず、のイメージ
斤量3キロ増をこなす事が出来るか


④ダンビュライト→C
気性の荒さでとうとう騸馬となった
去勢明けの馬は2.3走目を狙えと言われる様に初戦の成績が悪いのは事実だが去勢明けからでも走る馬はいる
それらの共通点を調べると
・半年以上の休養
・馬体重増減1桁
・調教で時計を出している
この3つを満たしているとそれなりの成績となり、追い切りはインディチャンプに先着と抜群。あとは5ヶ月半の休養を許容範囲と見るか&当日の馬体重次第
ただし近年京都大賞典を使い天皇賞春好走している馬達はいずれも上がり3位以内を使っていて上がりが使えないこの馬が好走するにはキタサンブラックやカレンミロティックの様な走りをを求められる
逃げ候補のスティッフィリオが同厩舎で控えるとの事なので今回は逃げそう
NFしがらきで調整


⑤ミッキースワロー→B
持続力のある末脚が魅力でどんなペースでも上がりの速い末脚が使える安定感がある
母父ジャングルポケットと父の兄弟トーセンジョーダンは天皇賞春で好走、菊花賞では6着も不良馬場で長距離適性は正直わからない
不安材料としては稍重よりは良馬場の方が良さげなのと2年ぶりとなる関西輸送


⑥スティッフィリオ→C
逃げた方がいいという可能性もあるが今回は陣営が控える競馬を示唆
キレが無いので長く脚を使う展開が良く中団につけてまくっていく形の方がよいか
G1では結果が残せずに力負けの印象があるのでここでも足りない気もする


⑦ユーキャンスマイル→B
キンカメ産駒が中距離向きで長距離レースの成績が悪いのはご存知の通りで母父ダンスインザダークも奮わず血統的には買えない
といっても天皇賞春だけで見ると人気だったローズキングダム、トゥザグローリーを除けばほとんどが10番人気以下で参考外
またユーキャンスマイルは菊花賞、ダイヤモンドS、阪神大賞典と3000m以上のレースを好走しキンカメ産駒の中では異質
ただしダイヤモンドSはレースレベルが微妙だったし、前走の阪神大賞典はキセキのおかげの好走と言ってもいい
前走で克服した感もあるがやはり右回りより左回りで買いたい一頭であり、去年の成績からも軸にはし辛い


⑧キセキ→B
二走連続で出遅れてゲート再審査となった
ここにきてルーラーシップの悪癖が出たのか凱旋門賞に行った事の影響なのかわからないが馬の心理的な影響と思われるので今回どっちに転ぶのかが見所
鞍上はスタートの上手い武豊を手配、ゲートをスムーズに出てしまえば馬の地力は上位
二度あることは三度ある。になるのか
三度目の正直。となるのか
前目につける事が出来れば好走必至
あとは前脚の蹄の部分の接着、バンテージが若干気になる


⑨ミライヘノツバサ→D
前走は最下位人気で勝利と波乱を演出
今回も期待したいところだが流石に力が足りないか
買い材料としては脚部不安があった馬で今までプールと坂路の調教ばかりだった馬がウッドコースを使ってきた事で足元が改善されたのか?というところ
今回も人気は無いので前走よりも調子がいいと感じるならば抑えても面白いか
阿見TCで調整


⑩メロディレーン→消
馬体重もあって話題にはなるがそもそも一勝クラスを勝っただけの馬
菊花賞はスローを上がり最速で5着、他のレースもそこそこ上がりは使えるものの前走は展開が向いたにも関わらず上位三頭にはキレ負け
流石に厳しい
awajiトレーニングセンターで調整


⑪メイショウテンゲン→D
菊花賞はどスローの差し有利の中前目につけて展開向かず、その後は長距離路線を使い4.2.3着と安定した成績
近3走上がり2位以内となっているがキレはないので前が潰れる様な展開の手助けが必要
もしくは一雨降って上がりがかかった方が好走出来るタイプ


⑫シルヴァンジャー→D
5歳ながらもようやく10戦目、かつマイル以下を1度も使われていないという臨戦過程には好感が持てる
京都大賞典では先行有利の中上がり3位で3着、1000万下ではメールドグラースに勝利
まだ未知の部分が多く力が足りないかもしれないが、ある程度ポジションを取れるなら面白い一頭だと思う
ただ本来ならステイヤーズSを使っていたところを怪我で回避しており、今回の調教がいつも使っていたCWでの調教をされていないのは不安点
NFしがらきで調整


⑬ハッピーグリン→消
1年間で2度の転厩、前走マイルから一気の距離延長と迷走中
札幌日系OP(2600m)で2着があり距離はこなせるかもしれないが流石に買いたい材料が見つからない
グリーンウッドTCで調整


⑭フィエールマン→A
大外枠に入ったがフルゲートにもならず、去年も10番と外目の枠だしこの馬の成績からも内枠より外枠の方が成績が良いので特に気にしない。
ずっと外外と回されると厳しいだろうがそこはルメールの手腕に期待する
単純に5歳、凱旋門賞に出たディープ産駒、というのは不安なのと、個人的には有馬記念でもう少し伸びて欲しかったので若干キレの衰えを感じる
N F天栄で調整


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京都 芝 3200 傾向

展開→スロー寄りのミドル
枠順→内枠有利
脚質→先行有利
血統→ディープ、ハーツ、ステゴ

スタートはポジション取りの為に若干早くなるが道中は落ち着いて後半、坂の途中からの末脚勝負となる事が多い
コーナーを6回通過、内側を走らないと外を回される事となり距離ロスが発生するので最初のコーナーまでに内側に入った方が有利
長距離レースとなるので後半でスタミナが残っている馬が少なく4角で6番手以内にいないと勝ち負けに絡めない事がほとんど
前々でそのまま押し切れるスタミナか、道中押し上げてマクりに行くような競馬が出来る馬が好走しやすい

道中ペースが緩む様なら去年同様にフィエールマンが固そうだが、もしも中盤のペースが緩まなかったなら末脚勝負とならずに惨敗する可能性もある

ペースが速くなる可能性としてはキセキがポンとゲートを出て淡々としたペースで逃げるか、阪神大賞典みたいに途中から位置を上げて前を掃除しに行くパターンかだが正直スムーズな発馬出来ないと思うし後者は鞍上を考えるとイメージし辛いのでダンビュライトが押し出される様に逃げてスロー寄りのミドルとなるイメージ

という事でダンビュライトが逃げるスロー展開で予想
◎フィエールマン
◯ミッキースワロー
▲モズベッロ
単純に上がりの使える差し馬を上位評価
△エタリオウ
△スティッフィリオ
△ダンビュライト
紐には内枠から前目につけそうな馬を
×キセキ
強いと思うがゲートがどこまで改善されているか
逃げて欲しいが出遅れたなら素直に折り合いをつけて後ろから捲っていって欲しい

ディープ産駒の牡馬で初のG1.3勝馬となれるか
データブレイカーのフィエールマンに期待する

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