ジェラピケを着る女になりたかった女
ここ最近ずっとジャージで過ごしている。
楽で居心地がいいのだが、ふと鏡に映った自分を見て、女として「ダメだこりゃ」とナチュラルにいかりや長介さんが降臨してしまうほど失望した。
外出自粛生活だからと言って、気を抜きすぎている。
すっぴんは100歩譲って仕方ないとして、前髪を無造作にピンで留め、謎のメーカーの赤ジャージを着た私はどこからどう見ても田舎のヤンキーで、今にもコンビニの前でたむろしそうな勢いだ。
「あぁ、これは独身ですわなー」と膝から崩れ落ちそうになった。
私だって、昔はgelato pique(ジェラートピケ)とかふわふわな部屋着を着るような可愛い女になりたかった。
でもこういう誰かに見られる前提の可愛い部屋着はめちゃくちゃ女子力と経済力が試される。
正直、私は優先順位として部屋着は最下位だ。
普段は森尾由美さんばりにガーリーな服を好む私だが、部屋着は誰も見てないだろうし、金銭的にもわざわざ新しいのを買おうと思わないので、結局私服からの型落ちのTシャツに、サッカーやってたせいか「ジャージが一番落ち着くんだよな」とお古の赤ジャージに行き着いてしまうのだった。
なので、普段から可愛い部屋着を着ている女性は金銭的にも女子力的にもめちゃくちゃ頑張っているのだ。もしかしたら誰かに見せる為ではなく、自分を高める為に着ているのかもしれない。その可愛さのモチベーションを維持しまくっている女性は素晴らしく、一人ずつ抱きしめたいぐらいだ。
それに比べて、可愛さのモチベーションを全く保てていない私の部屋着を大公開。
タイマン強そうだぜ。
この格好が楽すぎて、頑張ってる女子に「そんな頑張らなくていいんだよ」と自分の事を棚に上げて言い回ってしまいそうです。
ダメだダメだ。
心入れ替えて、来世はどうにかジェラピケを着れるような女子力と経済的力を持ち合わせた人生を歩みたいと思います。
そんなこんなで、
今日もタイマン張れるぐらいは元気です。
また明日noteで逢いましょう。