旅の原動力。出会ってくれてありがとう。
すれ違いに目が合って微笑む。
僕たちの関わりはそれだけ。
また会う約束をするわけでもなく、それぞれがその場を後にする。
こういうなんでもない瞬間、心から思う、旅っていいなぁと。
自分が今いる場所以外にも無数の場所があって、無数の人がそこにいて、無数の生活がそこにはある。
自分がいるのは今だけで、その生活はずっと前からそこにあって、これからもずっと続いていく。
どちらかが動かなければ、それらが混じり合うことはないけれど自分がそこに行くことで僕は僕以外の生活にほんの少しだけ触れることができる。
初めて訪れる町にも、当たり前の生活があるということを体で感じる。
思い出すのは写真で見る景色ではなくて、こうした小さな瞬間。
壮大な景色や食べ物は写真を見れば思い出すが、ふとした時間に思い出すことは少ない。
道の片隅の小さな一瞬。
写真に写ることがないからこそ、深く記憶に残るのかもしれない。
そこを去って数年、その景色は変わったかもしれないし変わっていないかもしれない。
名前も年齢も知らない誰かを思い出してはまた忘れる。
名前も年齢も知らないあなたへ、
「あのとき出会ってくれてありがとう。」
こうした些細な感動で旅は成り立っていたのかもしれない。
もう何年も前のことになるけれど、あの旅はまだつづいているんじゃないかとさえ感じることもある。
世界は広いけど、どこまでも繋がっている。
noteはじめたばかりの僕の記事に目を通してくださってありがとうございます。
とても嬉しいです。
最後に、この記事になにかふわっとしたものを感じていただけたならスキをお願いします!