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できることをこなすことの大切さ
こんにちは。
今日は、先週のMリーグで非常に印象に残った試合から大切なことを改めて学んだので、記事にします。
その試合は、7日金曜日の第2試合です。
メンバーは、多井隆晴プロ(ABEMAS)堀慎吾プロ(KADOKAWAサクラナイツ)小林剛プロ(U-NEXTパイレーツ)東城りおプロ(セガサミーフェニックス)というシーズンの通算成績(ポイント)が1位〜3位が揃ったという超豪華メンバーです。
その中でトップを取ったのは、多井隆晴プロですが、この記事で注目したいのは、小林剛プロ。
小林プロの麻雀は、1000点や2000点という安い手も躊躇なく作り、相手の高い手を交わすことを大事にして、自分ができることを行うことでトータルの成績を考えることを大事にしています。
もちろん自分の手が1000点や2000点という安い手では、相手3人の打点が上がっていますから、押し返された時の守備力も非常に大事になります。
実際に小林プロの放銃率は10%を切っているという非常に優秀な守備率です。※一般的に放銃率は、和了率にもよりますが、12%を切ると非常に優秀とされています。
そんな安定感のある麻雀を打つ小林プロがこの試合で放銃したのは5回。非常に長い試合で合計19局なんで、4局に1局以上放銃しており、単純にこの試合の放銃率だけでは20%を超えています。しかも途中で4局連続放銃があり、持ち点は400点まで沈みました。しかもこの放銃は、七対子の字牌単騎といったどうしようもない不運としか言いようがない放銃でした。
その先の小林プロの打ちまわしが非常に印象的だったので、取り上げたいと思います。
1、持ち点が大きく沈んだ時の打ち方
小林プロの持ち点状況は、1人だけ持ち点が400点でトップの選手とは40,000点以上の差があり、3位の選手とも20,000点以上の差があるという状況です。
そんな状況では、いくら南場の親番が残っているとはいえ、満貫クラスの高い手を狙いたくなる人も多いでしょう。実際に1000点の手を上がっても局数が減るだけで自分のラス率が上昇するという考え方で巻き返そうと考えて、私自身も高打点の手を目指しながら多少の無理をしそうな状況です。
しかし、小林プロは、今の配牌とツモと他の3者の打ち方や場況からできる最善のことをするという考え方です。なので、今回のような大きく落ち込んでいる時にも1000点の手も躊躇なく和了します。
結果から申し上げると南3局の親番で連荘し、オーラスで七対子の撥単騎を一発でツモって逆転の3位で終わりました。一時期は
2位まで狙えるくらいの位置につけましたから、できることを1局の中でやり切るということは本当に大事だということを改めて教えてもらいました。
2、今の状況で出来ることを着実に行う
もちろん、そんな1人沈みの状況にならないようにすることも大事ですが、麻雀のような運の要素が大きく絡むゲームでは、不運が続いて大きく負けが混む状況ができてしまいます。
なので、大切なことは出来ることを着実に行うことだと思います。
小林プロの麻雀で例えるならば、不運な放銃にも動じることなく、アガれる手をアガって、オリる手はオリるという麻雀の基本が点棒状況等に関係なく大切ということです。
麻雀に限らずとも、状況に慌てることなく自分の能力で出来ることを着々と行い、できないことや想定にない事態が起きたらすぐに打ち上げることが非常に大切だと思います。
そうすれば、1人で抱え込むことはないですし、もし打ち上げた段階で「こんなこともわからないのか!?」なんて言われることがあれば、ここの場所は自分の価値観に合わないということで然るべき行動を取ればいいと思います。
3、自分の能力でできることを意識する
大切なことは自分の能力の中でできることに注力して、自分の能力が及ばないことは、打ち上げることです。
そうすれば大きな事故にはならないです。運転中に眠気が出てきたら、その旨打ち上げて、遅れる報告を行う(高速バス等できないこともあるかもしれませんが。)ことで大きな事故を防ぐことができます。
人間は、自分の能力の中でできることを課題に見積もりすぎるが故に無理してしまうことがあります。その結果が、大きな交通事故を起こしてしまったり、ミスを起こしてしまいます。
自分の能力を高めることはもちろん重要なことではありますが、できることは限られてます。人という字は人と人が支えあって人になるという金八先生の名言があります。
自分のできることは確実に行い、できないことは他の人を頼りながらお互いに信頼し合いながら生きていければ良いと思います。
気負いすぎることはないと思いますし、なんで自分はこんなこともできないのかと卑屈になることもないと思います。人間ですから、ミスすることもありますし、想定外の出来事も起こります。
そんな中でもできることを行うことが本当に大事だよということを改めて教えてもらいました。
麻雀は運ゲーだろと割り切るのではなく、大切なことを感じる素晴らしい機会にできれば良いですし、そんな視点でMリーグのシーズンを楽しみたいと思います。
今日から今週のMリーグが始まりますから、楽しみたいですね。
記事は以上になります。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。