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当たり前という感覚を捨てる

こんにちは。

今日は、日本という非常に便利な国に住んでいると忘れている感覚について記事にしたいと思います。

その感覚は当たり前という感覚です。

1、日々の生活は便利ではあるが

日本という国は非常に恵まれていると思います。

戦争はないですし、日々の食事も困ったらスーパーやコンビニがあり手に入ります。わからない情報は、インターネットですぐに手に入りますし、お金に困っても失業保険や生活保護があります。国民皆保険の国なので、病気を患っても保険証で3割の自己負担で病院を受診できます。

私は結構な頻度でAmazonを利用していますが、注文した翌日に届くという非常に革新的で便利な国です。先進国でもこんなに早くAmazonが届く国はそうそうないです。

電車も事故さえ起きなかればほとんど定時に来ますし、飛行機で北海道から沖縄まで移動するにも1日かからずに移動できます。

これだけ便利な国ですが、便利であるからこそ忘れがちな感覚が、今あることが当たり前にあるものではないという感覚です。

私たちが毎日生活できているのも水道、ガス、電気会社が安定して供給しているおかげです。インターネットを不便なく利用できるのもインターネットのインフラを整備、保守している方々のおかげです。電車や飛行機が事故なく安全に運行できているのも、車両や路線整備に当たっている方々のおかげです。店舗に行けば商品が揃っているのも、毎日の生産、物流、小売り関係者の努力のおかげです。

しかし、ここまで安定した生活に慣れ切ってしまうとこの状態が当たり前という感覚になってしまいます。

2、当たり前の感覚を捨てると日々のストレスも減る

しかし、実際は当たり前でもなく関係者の努力のおかげで安定した生活が保たれていますよね。

これは、私たちが仕事をする上でも大事な感覚だと思います。人の役に立っているという感覚が仕事の満足度を高めるという研究結果が出ています。例えば、直接的に人の役に立つことができる仕事、消防士や助産師などは仕事の満足度が高いという結果が出ていますが、実際は物流やインフラ系の仕事は基本的に毎日正常に動いているのが当たり前という感覚ですし、満足度は決して高くない傾向があります(もちろん全てが当てはまるわけではないです。職場環境が最終的な満足度を左右します)。

基本的に直接他人からの感謝の言葉を伝えられている仕事についている人は少数でしょう。私は、小売業も経験しましたが基本的に感謝の言葉よりもクレームがほとんどでした。そして、直接現場でサービスを行う仕事の人(サービス業、介護業など)の労働環境は日本では決して良くない状況です。

こんな中で幸福度ランキングが高くない状況も自然だとは思います(そもそもこの幸福度ランキングというのもどこまで信用していいやらの眉唾モノですが)。

私も今の仕事は24時間のインフラ環境監視のような仕事なので、直接的に感謝される仕事ではないです。しかも、何か障害が起きて取引先の業務に支障が出たときにはクレームを言われます。

JOBが正常に動いて、取引先が問題なく仕事できる環境が当たり前という感覚になっていると、まるで自分のやっている仕事が毎日の監視業務で同じことの繰り返しでつまらんというふうになってしまい、当然満足度も低下してしまいます。

しかし、自分が取引先の業務が正常に回るようにしっかりと毎日の仕事をこなしているという感覚を持つと、毎日の仕事に意義を見出します。

これは、自分が仕事に携わる時も有効な考え方ですが、日々の生活でも感謝する感覚は非常に大事だと思います。

毎日の生活で公共交通機関や自動車、自転車などを利用して通勤通学している方が大多数だと思います。毎日、公共交通機関の正常運行に感謝している人は少数でしょう。それよりも、仕事や学校だるいし満員電車もウザイと考えている人の方が大多数でしょう。

満員電車は私も嫌いですし、そんな中でストレスを感じるなというのも無理な話でしょう。しかし、電車やバスで毎日の生活を支えていただいていることを少しでも感謝できれば生活の満足度も上がると思います。これは自家用車や自転車でもそうですね。自動車や自転車も毎日、異常なく作動していることに感謝できれば事故も減りますし、自動車であれば煽り運転や他の運転者にイライラすることも減ると思います。

毎日の忙しい生活の中でこの感覚を身につけるのは難しいかもしれませんが、意識するだけでも徐々にストレスは減ってくると思います

3、慈悲の瞑想

当たり前という感覚を捨てるために非常に役に立つのが、この慈悲の瞑想です。

この慈悲の瞑想は、その名の通り慈悲の心を高める瞑想方法です。科学的にも心身に非常に良い影響を及ぼすことが言われています。

特にヨガのような特定の姿勢を取ることはないですし、心の中で以下の言葉を暗記しなくても良いので、唱えれば良いだけなので、瞑想の中でも非常にやりやすい部類に入るのではないかと思います。

まずは、自分自身へ以下の言葉を心の中で唱えます(実際に口に出していってもらっても構いません)。

「私が安全でありますように私が健康でありますように私の悩みや苦しみがなくなりますように私の願いごとが叶えられますように私の気持ちが安定しますように私が幸せでありますように」

そして、次に大切な人(家族、友人、恋人など)に以下の言葉を唱えます。

私の大切な人が安全でありますように私の大切な人が健康でありますように私の大切な人の悩み苦しみがなくなりますように私の大切な人の願いごとが叶えられますように私の大切な人の気持ちが安定しますように私の大切な人が幸せでありますように」

最後に、全ての人々に対して以下の言葉を唱えます。

「生きとし生けるものが安全でありますように生きとし生けるものが健康でありますように生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように生きとし生けるものの気持ちが安定しますように生きとし生けるものが幸せでありますように」

文章にすると非常に長く感じますが、ポイントは、まず主語を自分か自分の大切な人か生きとし生けるものへの3パターンに分けることです。そして、健康であるように、悩み苦しみがなくなりますように、気持ちが安定しまうように、幸せでありますようにの4つの言葉を唱えることです。ポイントを分けると決して難しくはないように思えます。

ストレス社会の中でインターネットの普及で他人との直接的な関わりが薄れていく社会の中でこの慈悲の瞑想はかなり高いメンタルへの効果が見られると思います。

私は、この瞑想方法を動画で知ってからかなり人によるストレスは軽減しました。前回の記事で紹介した通りストレスは決して悪いことばかりではないですが、人間関係のストレスは結構自分自身の考えから沸き起こる内的な面も非常に大きいので、自分自身のケアをしていく必要があると思います。

そして、他人を変えることは基本的にできなくはないかもしれませんが非常に難しいことです。であれば、まず自分自身の気持ちを整理した上で他人に対する感謝を養うことが重要だと思います。

この慈悲の瞑想は決して難しくはなく効果も非常に高いです。

当たり前という感覚を消し去り感謝の気持ちを強めることが、回り回って自分自身にも他人からの感謝が回ってくると思います。

4、まとめ

記事は以上になります。

記事の最初で紹介した通り、日本は本当に便利な国だと思います。一方で、精神疾患で病院にいく人は増加の一途を辿っており、自殺者の数も決して低い水準ではありません。

日常に感謝することと他人のことを思いやることで自分自身を追い詰めるようなことはなくなってくると思います。

あとは、他人や環境というのはそう簡単に変わるものではないということを認識することは非常に大事だと思います。もし、職場環境が自分には耐えられない、パワハラで苦しんでいる、限界というのであれば、その場所から離れることも大事だと思います。

当たり前という感覚を打ち消して、感謝することで最終的には自分自身にも感謝される存在になります。ストレスの多い時こそ他人のために時間を使うことは大事ということは別の記事にしました。自分をケアしつつも他人に対して親切な人であってほしいという思いでこの記事を書きました。

少しでもこの記事を読んで参考にしていただければ幸いです。

記事は以上になります。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

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